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「もしも朝、Twitterを見ていなかったら…」SNSで拡散される「ヒヤリハット」体験が生み出す効果とは

「ヒヤリハット」という言葉をご存知でしょうか。厚生労働省兵庫労働局の資料によると「危ないことは起こったけれど、幸い事故には至らなかった事象」を指す言葉であり、危機管理において、工場などでの労働現場では強く意識されています。この「ヒヤリハット」について、Twitterではごく身近で起きた体験談と教訓が投稿、拡散されており、それが実際に安全へとつながったという声も。

ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)がお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」、今回のテーマは「ヒヤリハット」です。

子どもの“謎欲求”「走ってくる車に触りたかった」に震える

ヒヤリとする事例の代表格に、幼い子どもの行動があります。子どもの行動と欲求は親から見ても謎に満ちており、予測不能。思わず「なぜそんなことをしたがるの!?」と言いたくなるほど突飛な行動をとることがあります。

Twitterユーザーのあばら(@abaramlnv)さんは、駐車場で遭遇した子どもの「謎欲求」エピソードを投稿。まさしく「ヒヤリハット」な瞬間に多くの人が震えました。

あばらさんが駐車場にて車を発進しようとしたところに、なんと子どもが車に向かって走り寄ってきたというのです。ブレーキが間に合い事なきを得ましたが、子どもに理由を聞くと「走ってくる車に触りたかったから」とのこと。子どものお母さんも「申し訳ない」と泣き崩れていたそうです。

 この投稿には多くの反響が集まり「育児していて『子供は死にに行く』って本当なんだなと実感する」という真に迫った声も。また、「自分は線路の中に入ってみたかった」「感電してみたくて…」など、自分たちが子どもだった頃に持っていた「謎欲求」のエピソードも語られていました。どれも、今生きているのが不思議と思えるほど危険な内容ばかりです。

良くも悪くも、大人の想像を優に超えてくる子どもの欲求。常に危険と隣り合わせだという概念を持っていた方が良さそうです。

おでんの鍋からなぜか火があがる!?

ヒヤリハットの事例は日常の当たり前の行動の中にも潜んでいます。のんたお(@non_nanka)さんは残り物のおでんが入ったお鍋を火にかけたところ、突然、鍋底から火が大きく燃え上がりはじめたというのです。

なぜ鍋から火があがったのでしょうか。実は燃えていたのは前日の夕飯の際に使っていた鍋敷き。鍋底に貼りついていることに気づかず、火にかけてしまったことが発火の原因でした。

 幸い、火はすぐ消すことができましたが、もしもコンロから目を離していたら…考えるだけでも恐ろしいです。

 鍋敷きが燃えたヒヤリハット体験について「ちょうど一週間前にやらかした」「コルク製の鍋敷きでやらかしたことが…」などの経験談が相次ぎました。また一方では「自分も気を付けねば…」といったコメントも寄せられました。

 このように、普通の行動の中にもヒヤリハットの事例は潜んでいるもの。ニュースなどで報道されることがないだけに気を抜きがちです。実際に経験した人がこうしてTwitterに投稿することが注意喚起につながっているのかもしれません。

Twitterの投稿を見たことから事故を回避

次に紹介するのは、Twitterで拡散されていたヒヤリハット事例を読んでいたことで、危険回避につながったという話です。投稿したのはトラックドライバーのわみさん(@sixdimention)さん。トラック物流漫画を描くぞうむしプロ(@zoumushi6)さんのエピソード漫画を読み「朝、これを見てなければ僕は今日、人を殺してた」とまで語っています。

漫画の内容はこうです。あるドライバーがトラックを発進させようとしたところ、車の近くで遊ぶ子どもたちの姿がバックモニターに映っていました。子どもに声をかけ、その場を離れさせてひと安心…と思いきや、車の下から謎の音が。確認してみると、モニターに映っていた子たちとは別の子どもが2人、トラックの下に潜り込んでいたのです。

この漫画を朝に読み、休憩後にふと思い出し、冗談交じりで「ヨシッ!」と指差し確認をやってみたところ、本当に自分が運転するトラックの下に子供がいたそうです。ドライバーはツイートで「本当に感謝しかない、ありがとうございました」「二度と公園や広場の駐車場では休憩しない」と結んでいます。

ぞうむしプロさんが漫画という形でエピソードを共有し、わみさんさんがTwitterで漫画を読んでいたことが子どもたちの安全につながったのは間違いありません。 

まとめ

「まさか自分の身には起こるまい」と思ってしまいがちなヒヤリハット事象。日常生活の中では想像よりも多くヒヤリハットが起きているようです。これらの体験談をTwitterで見ることで、ようやく自分ごととして危機意識を持てるようになるのかもしれません。

以上「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」でした。

この連載は毎週月曜日に更新しています。今後もTwitterでバズった、あるいは興味深いトピックを解説していきます、お楽しみに!

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