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茜色のギャッベ

こんにちは、こんばんは。toga.shiです。
引っ越しする前に書いた話です。玄関マットにまわるエピソードです。
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先日、友達と家具屋さんに出かけたんです。
友達は家を建てたばかり、私は引っ越しを控えていて、家具とか、食器とか眺めているだけでワクワクした気持ちになるのでした。
見るだけ、見るだけ~ と思いながら、ずっと、いつか、欲しいと思っていた、ギャッベ(絨毯)のコーナーに行ってみたんですね。
で、私にとってはギャッベの値段は小さいものでも「高いな」という印象で。とってもキュートでかわいいんですが、「よし買おう」と気持ちが動くことはなかったんです、今まで。で、その時もそんな気持ちで、「一体、どういう気持ちになれば、これを買おうって思えるんだろうねぇ」「やっぱり勢いじゃないかな」と、友達と話していた。で、その直後すごくいい色合いの大きなギャッベを見つけた。それは、茜色のグラデーションが美しい、ウールの絨毯で、小さな馬がちょこんとついている。見ているだけで、うっとりするような色合いだった。店員さんがやってきて、「これ、昨日入荷されたばかりなんですよ。私達も開けた瞬間、すごくいいね、って言葉で表しにくいんですけど、そういう話をしていたんですよ」と。「ほんとにいい色合いですねぇ」と、見るだけなんですけど、緑や青のバージョンも見せてくださった。でも、やっぱり茜色に心が惹かれる…。それは大きい絨毯だったので、今の私には手が届かない値段だったけど、まぁ、うっとりしながら眺めていたわけなんです。

そしたら、その横に、玄関マットサイズの、同じシリーズのものも売っていた。あぁ…これいいな!
たしかに、玄関マットとしては少し高い値段だけれども、大きなマットに比べたら10分の1くらいの値段だ。「これもね、昨日入荷したんです。このシリーズはもうしばらく来ないんですよ。本当にいい色ですよね」
「朝日にもみえるし、夕日にもみえるし、その時の気分に寄り添ってくれるような、暖かい色ですねぇ」と話しながら、あぁ、、もう私は…決まっていた。
「これ買います」
こういう気分になると、人は高価なギャッベを買う、それを経験した瞬間でした。

買うときにも店員さんが「本当に言葉で言うのは難しいんですけど、開けた瞬間、その時いた職員がみんないいねーって、感動した色なんです…」と伝えてくださった。なんて、愛されている品物なんだろうと。そして、これからは私を愛を育んでくれるわけですね。あなたを愛しますよ、私は…。朝出て行くとき、帰ってきたとき、玄関で、その暖かい色とかわいい柄で、私に元気と安心をくれるんでしょうね。きゅーん!
ありがとう、新生活にわくわくします。

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そんなわけで、新居にやってきた玄関マット。
茜色でいつも私を出迎えて、ホッとさせてくれます。

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