【読書記録】JDサリンジャー／フラニーとズーイ

今回は私の大好きなサリンジャー作品を感想を交えて
紹介したいと思います。

サリンジャー作品は攻殻機動隊や
天気の子なんかに出てきますし
フラニーとズーイは爆笑問題の太田さんが
好きだったり人気の作品ですよね。

また隠喩や比喩がとても多く
深読みや考察がいつまでもできてしまい
他人の意見を聞きたくなるし
読むたびに新しい発見や感想を持てるのがとても
いいところなんですよね。

物語の前提として大事なのがグラス家子供たちは
イッツアワイズチャイルドというラジオ番組に出演していて
賢い子供として育っています。
グラス家の長男シーモアは兄弟の中で最も優れていて
しかし故に拳銃自殺をしています。
シーモアの話はナインストーリーズの中で描かれています。

すごく簡単なあらすじは
末っ子の女子大生フラニーは
他人のエゴや自分のエゴにうんざりしてしまって
宗教的な本や宗教的な思考に自身の救済を求めています。
そしてもう一人の主人公ズーイはフラニーの５個上の
お兄さんで俳優をやっています。
この作品はそんな悩めるフラニーをズーイが救済するという
物語になっています。

あらすじはそんな感じなんですけどズーイもフラニーを
救う事で自分自身も救われたんじゃないかなと思います。
兄のシーモアとバティに挟まれそれでも自分が妹のフラニーを
元気にしてあげようとする様に涙が出るようでした。

ズーイが読むバティからの手紙、これを読んでいる事から
フラニーをなんとかしたい気持ちを持っているというのは
納得です。
ただ４年間で何回も読み返しているからきっとズーイもまた
悩んでいたんだと思う。

だからこの作品はフラニーとズーイ二人が救われる
作品ということで良いと思う。

あとなんと言っても仏教、哲学、宗教、思想等の
引用が多くてサリンジャーの知の多さにびっくりしました。

心が洗われて自分も救われるようなそんな作品で
私もフラニーみたいにこの本をずっとカバンに
入れている時期がありました。

深読みしたい、人と考察を話したい
心が温まる作品を読みたい、今の自分を一歩進んで変えたい
そんな風に思ったら読んでみると良いかもしれません。

教訓
”ズーイが注いだフラニーへの愛は本当の優しさですね”