ギターの再開、忘れかけていた初期衝動。
レスポールが欲しい。だってあれかっこいいじゃん。見た目は瓢箪みたいに丸っこいのに、渋くて深い音鳴っちゃうんだよ?
今欲しいものは何かと聞かれたら、間髪を入れずにそんなことを答えてしまいそうな私である。レスポールというのはギターの種類のひとつだ。最近では「ぼっち・ざ・ろっく」の主人公、後藤ひとりが所持していたことで話題になった代物である。
こんなことを考え出した理由は単純だった。アニメ「ぼっち・ざ・ろっく」に影響され、ギターを始めることにしたからだ。正確に言うと“再開”だ。
数年前、長年の夢だったギターを購入した。購入して、練習して、文化祭のための即席バンドを組んだ。そこまでは良かった。無事に文化祭ライブを成功させ、バンドが解散してからというもの、忙しさにかまけて自主練をサボるようになった。
あれ、なんでわたしギターやりたかったんだっけ。と、きっかけを遡ると同じくテレビアニメ「けいおん!」にたどり着いた。
けいおん!はぼっちざろっくが放送される10年ほど前に大流行したアニメだ。(ちなみに主人公の平沢唯もレスポールを所持している。) 私もその作品に虜になったひとりで、振り返れば、あの頃からバンド結成に対する憧れが強まっていったと思っている。
そして更に同じ時期にボーカロイド界隈にもハマっていたため、「バンド結成」の他に「弾いてみた」「DTM」にも興味が湧いてくるようになった。
しかしこれがなかなか難しく、近しい人間に音楽に精通した過去を持つ人がいなかったため、楽器を弾くことを、自分の中で始める前から諦めていた。
そんな想いを抱くこと数年、やっとの思いで始めたギターは、いつの間にか高級インテリアと化し、私の部屋に眠り続けていた。
約10年ぶりにロックバンドを題材としたアニメにハマったので、私はギターを引っ張り出し、もう一度練習を始めることにした。
ブックオフで半額になった教本を買った。ありがたいことにDVDが付属しているため、テキストと連動して動画からも学べる。
初心者向け楽曲のTAB譜もついているため、その曲たちから挑戦していきたい。そう意気込む理由は、曲リストに「リライト」と「Don't say “lazy”」があったからだ。前者はぼっちざろっくでもモデルになったバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の代表的な楽曲で、後者はけいおん!の初代エンディングテーマだ。好きな曲を見つけると俄然やる気になる。
話題は少し変わるのだが、私はぼっちざろっくをきっかけに、様々なバンドを聴くようになった。特に海外のレジェンドバンドの数々を最近は聴いている。後藤ひとりが飼っている犬は「ジミヘン」という。この「ジミヘン」は「ジミ・ヘンドリックス」が由来であろう。私も名前は存じ上げていたが、曲を聴いたことがなかった。そこでジミ・ヘンドリックスをはじめ、有名なバンドを聴いてみている。王道かもしれないが、NIRVANAやoasisなどだ。ひとまず有名な曲を履修中。
oasisは昨年末にラヴィット!でニューヨークの嶋佐がカバーしていたので聴き始めた。超有名な曲だったので、やっとアーティストと曲が私の中で繋がった。whatever、めちゃくちゃかっこいいです。
ジミヘンのギターがはちゃめちゃにかっこいいので、ギタリストたちが憧れる理由がやっとわかった。パープルヘイズ、私も真似して弾いてみたい。NIRVANAのボーカル、カート・コバーンの掠れたような、それでいて力強い歌声に最高にロックを感じてしまった。smells like teen spiritの静と動の差がやばい。聴けば聴くほど、この2人が今この世にいないことが悔やまれる。生演奏と生歌を聴いてみたかったが、永遠に叶わない。もっと早くに知ってもっと早くに生まれてたら良かったなぁ。そういえばSUPER BEAVERやヨルシカも、このことを題材にした曲を歌っていたな、と思い出す。
というか私は27歳になったらなにをしているんだろう。アラサーの自分が想像できない。人生楽しいといいなぁ。その時にも、ギターも、写真も、今の趣味が継続しているといいな。まぁ私のことだしなんとかなってるんじゃないかな。趣味に生きてたら万々歳かも。とりあえず健康で趣味楽しんでいてください。あ、話が脱線した。
えっと、まぁ、そんなわけで海外バンドにもハマって、アジカンもまた聴くようになって、ギターの音を鳴らして、生活に音楽がいることが楽しくて仕方がない。元々音楽は好きだったので私の音楽に対する情熱が燃え盛っているこのうちにギターを再習得したい。バンド組みたい。「弾いてみた」、したい。好きな曲のギターパート、カバーしまくりたい。レスポールだって欲しいし、アンプもエフェクターもオーディオインターフェースも手に入れたい。私がいまほしい物も野望も枚挙に遑がない。
音楽ってたのしい。聴く側もたのしいけど、弾く側もたのしい。
からだに情熱が湧き上がったのを感じている。こんな感覚は久しぶりだ。よーし、やるぞーーーーー。