マガディーラ 勇者転生
よく来たな。
言うまでも無く真の男の映画「バーフバリ伝説誕生・王の凱旋」の監督であるS.S.ラージャマウリ監督がバーフバリ以前に撮り、その原型となったと言われる映画がこの「マガディーラ 勇者転生」だ。
劇場で見たかったのだが、なかなか劇場に一人足を運べない身(膝に矢を受けてしまってな…)。ゆえに“ふるさと納税”でBDを返礼品に貰ったという寸法だ。
ふるさと納税が分からない人は下の記事参照。
noteの歴史がまた1ページ…レベルの超優良記事なので、noteる(のとる)なら一度は目を通しなさい。
何度も読んでるのに今回“スキ”の押し忘れが確認されたのでケジメします。
比較するモノではないが「バーフバリ」が“神話”であるならこの「マガディーラ」は“コミック/ラノベ”だ。これは別に神話>ラノベ的な価値観による比較では無い。
「バーフバリ」は国を越えても私たちの精神の根底が理解する、理解できてしまう“受け継がれる王”の物語だ。
対し「マガディーラ」もまた国を越えても私たちの精神の根底が理解する、理解できてしまう“時を超える愛と闘争”の物語だ。
つまり説明は不要。
愛、転生、憎しみ、転生、現代で闘争
もうなんか分かった気分になったでしょ?
我々も良く知るコミックや小説(ラノベ)でおなじみの転生モノだ。
だが圧倒的表現のスパイスでラージャマウリ監督はその定番を突き付ける。
まさにお前はターメリックを頭からぶっかけられた暴れ象となるのだ!
あらすじ
バイクレーサー・ハルシャ(ダンスもチョースゴイ!)はインドゥと出会い不思議な感覚に陥り、色々あって彼女と恋に落ちる。だが同様に彼女を欲するラグヴィール(欲しいモノの為なら殺人も厭わない真の悪党)も彼女を手に入れる為ハルシャを罠にかけ二人の仲を引き裂く。
彼女を取り戻そうとラグヴィールを追うハルシャはヘリから湖に落ち、その時前世の記憶を思い出す。
400年前のウガイダル王国でハルシャは勇者バイラヴァ、インドゥは王国の姫ミトラヴィンダ、そしてラグヴィールはその二人を横恋慕する軍司令官ラナデーヴだったのだ!
ラナデーヴはバイラヴァに敗れ、国を追放されるが策謀を巡らし、二人は(ラナデーブも)未練を残したまま死ぬ。転生を願われて。
現代、ハルシャは星の巡る間にインドゥに前世の記憶が戻らねば二人は結ばれない事実を知り、インドゥを連れ因縁の地へと走るのだった…。
こんな人におススメ
・バーフバリが好きな人。
・マヒシュマティ王国民。
・ハイレベルなダンスが見たい人。
・1VS100!百人斬り!…白熱する真の闘争を求める人。
・インド映画がはじめてで分かりやすい話を見たい人。
・イケメン風(かぜ)を見ると昂る人
こんな人は見ない方がいい
・人が少しでも傷つく…そして死ぬ映画が嫌な人
・欲しいモノの為に衝動的に親殺しをしてしまいそうな人
感想
マガディーラは(おそらく“大勇者”的ニュアンスだと思う)人物名では有りません!(最初主人公の名前だと思ってた)
今回は字幕版で観たのだが、結構テルグ語の単語が聞き取れるようになっている自分に驚いた(「ジャイホー」「チャンペイ」「スリースリースリー」程度だけど)吹替え版も豪華声優陣なので(鈴木達央・日笠陽子・伊藤健太郎・岩崎ひろし)二回目を見るのが楽しみだ。
とにかくハルシャ/ バイラヴァを演じるラーム・チャランが格好良かった!この人もイケメン風(かぜ)の似合う役者だ。
そしてソロモン/シェール・カーンを演じるシュリハリ(亡くなってたのですね…)がスゴク美味しい役!不思議な縁のキャラクターだ。
ぶっちゃけると“金の雌鶏”ことダンスシーンは物語的に全く必要無い。
…無いのだが最高に楽しい!これぞインド映画の様式美!
祈祷師ゴーラも現代においてはチョー浮いて見えるが、まあ転生モノの定番の全てお見通しな魔術師枠だ。一応悪党側の人間だが特に何もなく出番を終える。
バーフバリは未見だけど、一本にまとまった今のインド&過去のインドを両方楽しみたい!という欲張りな初心者にもおススメ出来る一本だ。
もちろんバーフバリがお好きな方は是非ご覧になって欲しい!
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