3/29《手》について考えるミニワークショップと哲学カフェ

手を使った慣用句は非常にたくさんあります。おそらく一番多いのは行動、動作に関わるもので「手に入れる」「手をかける」「手なずける」「手ほどき」といったものです。

もう一つは感覚、状態を形容するもので「手触り」「手強い」「手頃」「手みじか」などです。

人間の文明はそもそも手なくしては生まれませんので、手を使った言葉がそれだけ多く残っているのは当たり前といえば当たり前です。

しかし現代の都市生活での手の使いようを省みると、その当たり前が失われている様に思えます。より顕著なのは子供の遊びで、リアルに玉や紐を扱うことが減り、AとBのボタン二つにとって代わられ、今やツルツルの平たい画面をなぞるだけの時間ばかりが増えています。

大人にしても「手」の使い方のバリエーションは、昔より貧しくなっています。

そんな時代だからこそ、実際に手をいろいろ使って文字通り捉(とら)え直そう!というイベントです。

今回は誰も見たことのない者たちを、その手で作りだす至剛(しこう)さんの、魅力的な作品に囲まれながら、身体と言葉を稼働させていきましょう!

お申し込みは↑のこくちーず、もしくは↓のフォームからお願いいたします!
https://form.run/@nojirihari-jJowzv8ahwpmEWdyl0XK

前半 ミニワークショップの内容

1, 実は半分の人が手も指も使えていない?
・傷みやすい動かし方 長持ちする動かし方
2, うまい!(動き)やすい!速い!動かし方
・力強さもスピードも実は優雅さも直線から生まれる。
・四つ足ではない四つ手のサルに学ぶ。
・パントマイムの「壁」「浮くカバン」はなぜできるのか?
・5本の指の役割り担当
・手と道具
3,手は口ほどにものを言う?(幽霊の手は三種類ある)
4, 指先の感覚について
5,画家の手と眼はどうなっているのか?

後半 休憩後に哲学カフェ(対話)

多くの哲学対話では、身体のような具象的対象をテーマにすることは多くありません。そこを当会(からだと言葉の広場)では、あえて私たちにとって最も身近な「からだ」を出発点に、気づいたこと、疑問として浮かぶことなどを、言葉にして深堀りしていきます。何かの専門でなくとも、それぞれの人がそれぞれの体験を元に語っていただくことが、全員にとって貴重な「考える資料」となります。

もちろん聞くだけでもかまいません。全員にとって「考えたこともないことを考える時間」になれば、それだけで幸いです。

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