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気づけば今夜も貴方と

今宵も月が綺麗だ。
虫の音と静かに鉄瓶の音が聞こえる夜。
明日は中秋の名月だ。

こんな夜、亡き恩師の教えを思い出され、不思議と静かな思いが甦る。

男であること。
女であること。

最近では夫婦別姓、選択率が78%の指示をうけているらしい。

一夫一妻。
また、互いに互いの属物でないこと。
それは、当たり前なようで、見方を変えれば、怒りが伴う奇妙な部分だ。

思えば、御山に入る時、ここからは女人禁制。また、茶道、香道は 本来女子のものではないともされた。

それに異をとなえる気はない。

なぜなら、私たちに門を開いてくださった先人たちが、試行錯誤して、今日まで学ぶ機会を作ってくださった。

なぜ、女人が、血が穢れとされたのか。遡れば、ポリネシアの風習や縄文から弥生に移ってきたときの、葬儀の風習でもあるだろう。
アマゾンの奥地では、初潮を迎えた女児は、大きな守られた小屋(といっても実に美しい)の中で、それが終わるまで、髪も切らず、ゆっくりと過ごす。
そして、成人としての歩みを受けるようになる。
詳しくはアマゾンの精霊達のお話を
南研子氏が書かれているので一読をお勧めする。
話は戻るが、「道」とつく日本の世界には、教典を書き写したり、裏の用意ができるようになることがとても大切にされている。

金を払えば何とかなる世界ではない。

学び舎に参加させていただけば、伺い うほど、
「知らない」
という事を知らされ、周りの先輩方や扱い、所作を身体で沁み入るように
身に覚えていく。

恥を沢山しるのだ。

中秋の名月を前に、飾りを整えたり、稽古をし直す。
ただしいことより、名もなき、一、凡人として、人様からのご紹介、段階を踏むこと、自分が支えられていることを実感するのだ。

無くしたものは大きい。 
捨てなくてはいけないこだわりも大きい。

されど、そこに、しっとりとした優しい体で知る心構えの愛しさを知る。

新しいプロジェクトを組み、走りつつあるが、許しあわないとみえない、続かないものもある。

名月は望月の少し前の時間。
次にみるのは10月の十三夜の頃。
戦う前に、身の丈を知る。

今は そこに集中したい、心地である。 

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