デカいイベントがやりたい!
結局、視覚障害認知月間なのに何もやらなさそうだ。
毎年小学校を訪問してる風だったけれど、「かつては」という話なのかもしれない。ちょっと話盛った感がある。
たぶんソーシャルファンドの支援を受けてるときのことなんだろうと思う。ファンドの支援がなくなって、ぼくが来た「今」同じような役割が求められているということだろう。
いや、ぼく1人しかいないし、コネも金もないんだから、いきなりは無理だぜ。準備できてなかった。初年度はどんな風にやって何をアピールするのか見たかったから、まさか、それもぼくがやらないといけないとは思わなかった。
それで、たぶん完全に理解したと思う。
ここ、ぼくがゴリ押ししないと何も物事は始まらない。
それは何も、協会の人が怠惰だということではない。
なんだろう、よくわからないけれど公衆の面前で晒し者のようになるのが嫌なんじゃないかという気がしないでもないのだ。
例えば、小学校訪問なら、ちびっ子って残酷だから心無いことを言ってるのが聞こえてしまったのかもしれない。数少ないアジア系として、同じマイノリティの立場としては億劫になる気持ちは良くわかる。
そういう地味なことによる効果も感じていないということもあると思う。
例えば、チャリティーウォークならお祭り感もあって、参加者 (障害者) は楽しいから問題ないけれど、訪問して啓蒙活動って派手さがないし、ただしんどいのかもしれない。
そんなわけで、デカいイベントをやりたい!
いろんなセクターと手を組んでぼくの派遣期間中に開催したい。
視覚障害というテーマだけでは集客はできないしお金もないから、ブランドサッカーの大会みたいなのをメインに置きつつ、視覚障害というのがどういうものなのか体験できるようなものをインプリメントしたい。
さらにそこに台湾やベネズエラ、キューバの大使館等に協力・参加してもらって、異文化理解的なニュアンスも足したい。
全盲の人が生きる世界とぼくたち健常者が生きる世界は同じでも、イメージが全然違っている。だって目以外で世界を認識しないといけないわけだから。ぼくたち健常者とは異なるルールで世界を構築して生活しているわけで、それはつまり異文化に他ならない。
台湾はこの地域の発展に結構な貢献をしているけれど、この地域における中国へ悪い印象のせいで正当な評価を受けていない感があるし、アジア系をまとめてチンチョンとこバカにされているという現実から両者の間には溝がある。
スポーツイベントを通して、交流ということであれば参加する意義はある。
ベネズエラも同国内の政情不安から国民の流出が、ここセントビンセントにも少なからずやってきていて町でスペイン語を聞く機会も増えてきた。
急に異国の人が増えるとウェルカムな雰囲気から警戒反応へ変わる。これはどこでも起こっていることで、欧米を中心にナショナリズムが台頭している。
そういう危機感、懸念がベネズエラ側にもあれば交流の機会というのは貴重で相互理解につながるから参加へのインセンティブは傍働くはず。
そんな風に各国を口説ければ自然とイベントの規模は大きくなる。
各国の料理の屋台を出してもよいし、それは漁業省で活動してるJOCVとコラボレーションもできると思う。彼らのミッションは魚食普及だから。
そうやって、いろんなプレイヤーを巻き込んだイベントをやりたい。
それはきっと楽しいだろうし、記憶に長く残るだろうし、きっとこの国の人たちと相性も良いはず。
視覚障害協会単体や、障害者組合という枠組みだけでなくて、もっと巻き込む人たちの人間の属性を増やした方がイベントの効果は大きいし、それに、そのイベントを実行する過程でのそれぞれの交流もきっとお互いの理解につながるはず。
ぼくは異文化交流のおもしろさって、互いの違いをおもしろがることだと思うから、障害者と健常者の違いをおもしろがる(interesting)のはチャレンジングだけれど必要なこと思う。
どんなカタチが良いかしっかり定まってはいないけれど、上記のようなコンセプトでデカくて楽しいイベントをこの2年の間に1回は開催したい。
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