フルリモート×バックエンドエンジニア ~受託開発から自社プロダクト開発に~
■ 自己紹介
トドケール社員を紹介する入社者インタビューシリーズ。
第5弾は、トドケールのバックエンド実装を担っているバックエンドエンジニアの辻野一輝さんに、これまでの経歴、入社の経緯やトドケールでの仕事内容について伺いました。
辻野一輝 (Kazuki Tsujino)
1995年生まれ。大阪府出身。大学で人間工学を専攻し、卒業後に大手家電メーカーの組み込み系エンジニアとして愛知で就職。エンジニアという肩書ながらコードを書かない業務に理想と現実のギャップを感じ、エンジニアとして成長したいという思いをもって、東京のSES業界に飛び込み、数社を経験して、2023年6月にトドケールに入社。現在はバックエンドエンジニアとして設計から実装、テストまでを担当している。兵庫県からフルリモートで参加。
ー 現在、トドケールで担っているミッションを教えてください
トドケールではいわゆるバックエンドエンジニアの領域を担っています。簡単に言うとユーザーが直接見る画面の裏で動くデータベースの設計やデータの処理の実装、それにかかわるテスト、プロジェクトベースの機能開発要件定義など、いわゆる上流工程から下流工程まで幅広く関わらせていただいています。
ー トドケールに出会うまでのことを教えてください
学生の時は関西の大学に通っていて、そこでは人間工学を専攻していました。大学の勉強の中でプログラミングにも触れる機会があったことから、就職する時にはエンジニアの職種につきたいと考えていました。就職活動は色々と苦労しましたが、何とか大手家電メーカーの組み込み系エンジニアの職に就くことができました。
ただ、そこではエンジニアと言っても業務のほとんどが要件定義となっており、実際にコードを書く機会は限られていました。仕事に就く前はエンジニアとしてバリバリコードを書くような仕事をイメージしていたのですが、そのイメージと実際の業務のギャップに悩むようになり、思い切って東京でSES業界に転職することにしました。
未経験だったので転職後してからは大変な思いもしましたが、SESの仕事ではエンジニアとして業務をこなせるレベルまで成長することができたと思っています。そして、転職してから暫くは東京で頑張っていたのですが、色々と事情があり、「一度、関西に戻ろう」と思って関西の受託開発の会社に転職しました。受託開発の仕事では、エンジニアとしての業務にも慣れてきてお客さんから「君でよかった」と指名してもらえるくらいにエンジニアとして成長することができたと感じ、充実した日々を送っていました。
ただ、いつか自社プロダクトを開発する会社に転職してみたいと心の隅で考えていました。そんなタイミングでトドケールからスカウトをもらったのがきっかけでトドケールに入社することになりました。
ー トドケールのどんなところに興味を持ちましたか?
まずカジュアル面談をしたCEOの野島さんとCTOの山本さんに興味を持ちました。野島さん、山本さんの順番にオンラインでお話しさせていただいてのですが、二人とも立派な経歴を持っているのに、まったく高飛車な感じがしなくて、話していて好感を持ちました。僕の場合は職場の人間関係で苦労することもあったので、一緒に働く人は大事だと思っていましたが、話していて、直観的に自分に合った人たち・会社なんじゃないかと感じて、一緒に働いてみたいと思うようになりました。
また、事業の面ではプロダクトに対するニーズの確かさに興味を持ちました。スタートアップなのにすでに大手企業をいくつもユーザーに抱えていて、プロダクトやサービスに対するしっかりとしたニーズがあることを直感的に感じ取れましたし、野島さんから話してもらった事業の未来にワクワクしました。関西からだとリモートワークになるということに少し不安はありましたが、「いつか自社サービスを開発するエンジニアになってみたい」と考えていた想いを実現するためにチャレンジしてみたいと思い、応募することを決めました。
ー リモートワークに少し不安があったということですが、実際に働いてみていかがですか?
それまでもリモートワークの経験はありましたが、完全なリモートワークになる環境は初めてだったので、正直に言えば最初は不安がありました。物理的に隣に人がいない状況になるわけで、気軽にコミュニケーションができない環境は、オフィスにいる人たちとは情報量が異なるので、「本当に仕事ができるのかな?」「おいていかれたりしないかな?」と少し不安を持っていました。
ただ、ここまで3か月間フルリモート働いてみて、不安は解消されました。私は開発を担当するプロダクトチームと話すことが多いですが、テキストベースではない同期的なコミュニケーションはチーム内で嫌がられるどころか歓迎されているので、メンバーとはいつでもHuddleで話をすることができます。
また、フルリモートの人がチームに溶け込むことができるようにする仕組みやカルチャーが浸透していると感じます。
例えば、私の場合はまず最初の1ヵ月は業務委託として副業ベースで参加させていただいたのですが、初日からの3日間はCTOの山本さんとフロントエンドエンジニアの十河さんが兵庫県の三宮まで来てくれて、「これから何をするのか?」を詳細に説明してくれました。
オンボーディングプロセスの一環だったと思うのですが、その説明のおかげで、業務にスムーズに入っていくことができました。また、正社員として入社した最初の1週間は東京に出張してオフィスで勤務したのですが、そこでビジネスサイドのメンバーの人となりを知ることもできました。業務という面ではオンラインのコミュニケーションでも不都合がない場面が多いですが、どんな人なのかは会ってみないと人となりが分からないこともあり、会う機会を頻繁に作ってくれることは重要です。
カルチャーについて言うと、割とはっきり色々なことを言われますし、その分、ちゃんと説明してくれるという部分がリモートワークに適していると思います。ディスカッションの際は前提条件などを説明してくれますし、丁寧に話を聞いてくれますが、こちらが言った意見でわからない部分はわからないとはっきり言われます。こちらからわからないことを聞くこともできる雰囲気ですし、質問にはしっかりと回答や説明をくれるので、わからないまま置いて行かれて、後は自分で何とかするといったような職人気質の文化ではないと思います。聞けば教えてくれますし、わからないことは聞くことが奨励されている文化でもあると感じます。リモートワークをしていく上で、とてもやりやすいなと感じます。
ー 実際に3か月働いてみて、自分が担当する業務については何を感じていますか?
正直に言えば、チャレンジがたくさんあるなと感じています。やったことがない仕事を振られますし、やったことがある内容でもこれまでとは異なる視点が必要な仕事を任されていると感じています。
少し抽象的だと思うので、具体的に説明させてください。これまでとは異なる視点が必要な仕事という意味は、会話が「ユーザーにとって意味があるのか?この開発はやる必要があるのか?」から始まる部分がこれまでとは大きく異なります。
受託開発だと、基本的には委託者であるお客さんが欲しいといった機能に対して使い勝手などを考えながら作りますが、自社プロダクト開発では「この機能は本当にユーザーに価値があるのか?」「解決しようとしている問題は何か?」から考え始めるため、「この機能を開発するべきなのか?」をチームで議論します。その上で、「価値を出すためにはどう作る必要があるのか?」を考えるので、ただ言われたものを作るという作業とは考え方が大きく異なり、自分のマインドセットを変える必要があると感じるようになりました。
また、やったことがない仕事という文脈でお話しするとエンジニアも展示会に参加するという体験は新鮮でした。トドケールには「境界線を越えよう」「顧客と話そう」という行動指針がありますが、その通りエンジニアも境界線を越えて、顧客を話すことを求められます。僕は7月の展示会に参加させてもらったのですが、これが目が覚めるような経験でした。
これはエンジニアにとってはあるあるだと思うのですが、一人でウェブサービスやアプリを作ってみて、公開するものの誰も使ってくれないということがあります。私もアプリのネタ帳みたいなものを持っていて、自分で考えた絵に描いた餅をアプトプットして公開してみても全く反響がなかったという経験が過去に何度かあります。
この経験を踏まえて、展示会に出たときには実際のユーザーになり得る人たちから、直接的に様々なフィードバックをもらったという経験は新鮮でした。「自分が作っているプロダクトのユーザーの人たちは何に困って、どんな機能で解決してほしいと思っているのか?」を真剣に考えさせられる経験でした。また、現在のユーザーの方が展示会までいらっしゃって、「大変助かっています!今後も機能のアップデートを期待しています!」なんていう声を直接聞けることもありました。
エンジニアとしてモノを作ることができることは重要だと思いますが、「何を作り、どんな問題を解決し、誰の役に立っているのか」を考えることも重要だと実感することができました。また、個人的にも搬入作業を手伝ったり、チラシを配ったり、最終日の後に野島さん・堤さんと一緒にラクーアのサウナに行ったりと展示会そのものの経験も新鮮で楽しかったです。
ー まだ見ぬ仲間へメッセージをお願いします。
展示会に参加したとき、以前の要望会議に持ち込まれた機能とまったく同じ内容の機能について、実際にお客さんから「こういうことはできないの?」と聞かれることがあって、「あの要望はこういうお客さんから来ているんだ」、「お客さんはこういうこと困っていて、あの機能を要望しているんだ。」と理解できる瞬間がありました。また、展示会に来ていた現ユーザーさんから「いつも助かっています!」と声をかけられて役に立てているという実感を得ることができた瞬間もありました。人の性格や会社の規模にもよると思うのですが、僕は他の誰かによって吸い上げられた意見や要望を言われるままに実装開発するだけでは、課題解決の実感が持てなくて、お客さんの前に立ちながら、悩みを聞いて課題解決する機能開発をするという今の仕事で「役に立つプロダクトを開発できている」と実感することができています。
入社してまだ3か月ですが、いつかやってみたいと思っていた自社プロダクトの開発・運用をするエンジニアとして、成長を実感する毎日です。一緒に世の中の課題を解決して、世の中の役に立っていることを実感したいという方の応募を待っています。
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