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かぞかぞ⑦私のせい、私がパパに死んでまえ!なんて言うたから

かぞかぞ⑦は、ALL WRITEをトレンディエンジェルたかしが紹介する場面からスタートした。3年前、ルーペの屋上でハプニング的に生放送に泣きながら出演して以来、作家になった七実との共演だ。

かぞかぞ⑤より

前半は、作家として成功し東京暮らしをしている七実の日常を小気味良く、軽やかに描いている。高校時代の同級生、一軍女子のマリカちゃんも登場する。七実がサービスでチーママをするスナックと同じビルのクラブでNO.1ホステスとして働いていて、更にTVプロデューサー二階堂(古館寛治)の彼女というふざけた設定だがちょっとオモロかった(笑)。

一軍女子マリカと七実が再会

七実はこんな事も言われる
末永「岸田家のエピソードにハマる人はみんな特別な何かを求めてるんじゃないと思うんですよ。面倒くさい家族をキッチリ笑いに昇華してくれてる頼もしさにハマるんだと思います。」作家として嬉しい言葉だと思う。

草太が働く「カフェレストランやすみDOKI」の描写も可愛らしい。店員さんの方々は、草太役でオーディションに来た面々。その特技を「当て書き」したと大久DはTweetしている。この店で草太担当の俳優:安田龍生もりゅうじ役で草太と共演している。なんかとってもいい感じだ。

やすみDOKI の草太、同僚と草太担当:安田龍生さん

昔、パパが言ってた「自分がオモシロいと思うことを世の中に送り続けろ」って、だから私続けてる。その先にあるご褒美がほしくて。褒められたい!誰かに認められたい。

七実のモノローグ

⑦話に耕助/錦戸亮は登場しない。写真と回想場面のみだ。にもかかわらず、ストーリーの中でパパの存在は大きい。七実の心の大きな部分を占めているからだろう。このドラマを観ていると「人は死んだ後も生きていられる感」をより強く感じる。励まされる。

七実を抱きしめるひとみ

七実とひとみが、愛車VOLDOの中でかわす会話が胸を打った。

VOLDO

ママひとみが入院し、祖母芳子のボケが進み、草太と二人暮らしは困難だとヒシヒシと現実が七実を苦しめる。家を出て、地下駐車場の軽自動車に独り乗り込み、コートのポケットに手を入れるとミルクココアの缶が入っていて、中学生の頃VOLDOの中で母と交わした会話を反芻する七実。

七実「パパ死んでおらんのに、何でママそんな元気にしてられるん?…もう私…何もやる気がおこらへん…パパに褒められるために頑張ってきたよいつも
ひとみ「そうやね」
七実「私のせい…」
ひとみ「え?」
七実「私が、パパに死んでまえなんて言うから…ホンマに死んでしもたん」
ひとみ「そんなことあるわけないわ」
七実を抱きしめるひとみ
七実「…もう私、誰に褒められるために頑張ればええのか分からん…」
ひとみ「……ママがほめる」
七実「…ホンマ?」
ひとみ「…ママがいつでもほめるよ。ママだけちゃうよ。ネットでいつも褒めてもろとんちゃう?」
七実「…ネットの仲間はみんな面白がってくれる…」
ひとみ「せやろ?いまに、世界中が七実を褒める。パパも言うてたやろ?七実はこれから、もっと沢山の人に出会える。みんな七実のファンになる。ママがファン第一号や
ひとみ「(七実の手を握り)冷えてしもたな。あったかいココア飲みいこか」
七実「え…ええの?草太、家で待ってるのに」
ひとみ「ええよ!コンビニで二人だけで飲んでから、もどろ」
泣き顔の七実、笑顔になる
ひとみ「草太にはナイショやで(エンジンかけてVOLDO発進)」
現在の七実。ミルクココアをあけて飲む。
《アコギの劇伴》
母さんの優しい笑顔、握ってくれた手などを思い出し、泣けてくる七実
七実「死なんといて(小さな声で繰り返し) 死なんといて

かぞかぞ⑦

かぞかぞを観るようになり、河合優実出演作品を観たり、読んだりしている。ハマっている、というか「研究している」そんな感じだ。名画座「目黒シネマ」で河合優実特集をしていて、日曜日には「少女は卒業しない」「PLAN75」、昨日は「愛なのに」「サマーフィルムにのって」の4作品を堪能した。かなりの研究家なのだ、えへん(笑)。この感想も書いておこうと思っている。

耕助パパが最期にひとみに言い残した「七実は大丈夫や」という言葉があり、七実はたびたび「大丈夫」という言葉を思い出す。時には励まされ、時には「大丈夫やない」と涙する。何年も前にインタビュアーが河合優実に好きな言葉は?と聞き「大丈夫」と答えていた。もしかして、岸田奈美さんの原作に加え、事前に河合優実さんや出演者たちとも話をして、脚本に注入しているのかも?とも思った。

励まされる

ひとみが体調を崩し、知らせを受けた七実は大阪に飛んで帰り、母は病院に搬送され、生死の境をさまようことになる。母の難しい手術を独り深夜ロビーで待つ七実の元に、ガヤガヤと登場する3人組。TVプロデューサー二階堂(古館寛治)、ALL WRITE小野寺社長(林遣都)、編集者末永(山田真歩)が東京から駆けつけたのだ。誰一人、深刻な顔をせずごく普通の会話をするのがいい。林遣都は飲み終えたペットボトルなどを使って工作し「マラカス!アサラト!」とか音を出してふざけたり。

照明が暗くなったロビーでずっと、七実と一緒に待ち続ける3人。
医師がやってきた。
医師「お母さん頑張りましたよ。問題なし。脳梗塞も今のところなし、唾も自分で呑み込めてますし、両手も動いてますから。でもね、目覚めるの早すぎて傷口が痛い痛いって泣いてはるんですよ。鎮静剤で寝かせてあげてもいいですかね」
七実「はい。もう即、薬漬けにしてやって下さい」
末永「あほ」
七実「ありがとうございました」
皆喜ぶ。林遣都はマラカスで拍手し、寝ていた二階堂も立ち上がって拍手。【病院外】
七実「ほんと、仕事の繋がりの皆さんやのに、こんなにしてもらって」
末永「勿論、仕事でつながった仲やけどそれ以上の関係になってると思うよ。小野寺さんは岸本さんの人生も考えてるもん」
七実「そうなんですかね(嬉しそうに)」
仰向けに寝ている小野寺
七実「小野寺さんには感謝してます」

ホント嬉しくなるシークエンスだ。どんなに大変な時でも、こんな仲間がいてくれたら、何とかやっていける、そう思える。

かぞかぞ⑦
ガヤガヤと病院に乗り込む仲間たち


悲劇も誰かに笑ってもらえたら喜劇になると思っている。私の家族、いまちゃんと笑ってもらえてますか?

家族だから愛したんじゃなくて、愛したら家族だった
【出演】河合優実/岸本七実、坂井真紀/ひとみ、吉田葵/草太、錦戸亮/耕助、美保純/大川芳子、福地桃子/マルチ(天ケ瀬環)、林遣都/小野寺、山田真歩/末永、古館寛治/TVP二階堂、たかし、丸山晴生/首藤颯斗、奥野瑛太、田山由起ほか 草太担当:安田龍生
【原作】岸田奈美,【脚本】市之瀬浩子【演出】大九明子

船越英一郎 出演作品

離婚しようよ ~脱線エピソード at 緑山スタジオ

Netflix配信が始まり「錦戸亮の色気だだ洩れ」をキーワードに宣伝しているので、亮をよく見かけるようになった。ドラマは磯山が足かけ2年頑張っただけあって入魂の作品に仕上がっていて少しづつ見ようか、と思って夜10時に観始めたら止まらず…間、睡眠をはさみ翌日の午後には観終えていた。面白すぎた。後半、迷子の子犬みたいになっていったのも良かった。LINE CUBE でコンサートやった時、磯山も来ていて会ったので、あの頃はすでに進行中だった企画だけに、仕上がったのは嬉しかった。ちょうど、その時ロビーに船越英一郎から祝い花が出ていた。昨年、緑山スタジオで橋田壽賀子追悼ドラマ「ひとりぼっち」撮影中、相葉に会いに行ったらちょうど、英ちゃん(船越英一郎)もいて、10年ぶり位に会った(一緒に京都旅企画をやった時、英ちゃんの無茶ブリでバスガイドをやらされて以来)ので相葉と3人でめちゃくちゃ盛り上がった。その時『錦戸のコンサートに花出してたよね、女子が船越さんから花だ!って盛り上がってたよ』って言ったら『そりゃ嬉しい!』としばし、錦戸の話でもりあがった。退所した際、連ドラ「トレース」で共演していて、週刊誌にウソ書かれて困ったって言うので、何それ?って聞いたら「実は船越英一郎が裏で手引きしていて、退所した暁には役者として生きなおすために船越英一郎の名前をとって『錦戸亮一郎』と名乗っていいぞ』って俺が言ったって記事がでてさ」と言うので『オモシロネタ記事やないか!』って3人でめちゃくちゃバカ笑いしていたら、スタッフに「すみません、もう少しお静かに…」ってやんわり注意されたりしたのを思い出しました。錦戸のコンサート、今度は行こうよ、忙しいだろうけど、って話もしたので、秋のコンサート、行けたらいいな、って思ってます。また、話が脱線してしまった…すみません💦

家族だから愛したんじゃなくて、
愛したのが家族だった





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