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妖怪は救いである──映画「岬のマヨイガ」を観た後のなぐり書きが出てきた話
2024年元日に起きた震災。
その後の国内の出来事。今も、苦しいです。
とても言語では表しきれない。
防災かばんやストック品を点検していたら、
紙の端に書きなぐった言葉が出てきました。
昨年、2023年2月17日の自筆。
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妖怪は救いにならなくては。
アニメーション映画「岬のマヨイガ」を観た。
東日本大震災のあとの風景。地元の異形たち。遠野の異形たち。
かれらのすがたを見て、なつかしくて
だきしめたいような、、。
昔飼っていた(亡き)猫を、(夢で)見たような胸の痛み。
河童の声を、一部をサンドウィッチマンの二人が演じていた。
ふしぎなバアちゃんの声は大竹しのぶさん。本当にうまいぐあいに不思議でかわいくておちつく声。
作品全体、生きて行くことをえらぶ強さも弱さも、表現されていた。
「妖怪は救いにならなくては。」
「救い」としての異形。
昨年の私が答えを出していました。
くるしい時、何が救いになるのかは、人それぞれ。
まるまるした子犬の写真、
きょとんとした猫の顔、
くだらないギャグマンガ、
何も考えないショート動画、
美しい風景、電車のある風景、
日常のルーティン、音楽、、。
河童。
あちら側から、こちらをうかがっているだけの存在。
かと思えば男女かまわず尻をさわろうとする変態である。
馬を盗もうとして蹴られ、縛られてシオシオになる、
どうしようもないやつ。
私にとっての救いは、河童や異形なのです。
同じように感じる人が、この国に何%いるのか分からない。
でも、かならず一定数いるでしょう。
歩いて行きましょう。
歩けないときもあるでしょうが、生きましょう。
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