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『神々の指紋』感想文とか その3
前回に続いて今回も『神々の指紋』についての感想を書いてまいります。
前回は上巻中心だったので今回は下巻を中心に書きます。
刺激的なのはどっち
で、何度も書いている通り下巻はエジプト中心なのですが、「ピラミッドすげー」「スフィンクスすげー」の繰り返しなので、この辺でいささかウンザリしてきた、というのが正直な感想。
いや確かに凄いし、何らかのパワーはあると思いますよピラミッド。
グレートピラミッド(所謂「クフ王のピラ」。本書ではクフ王のじゃないって否定されているけど)をはじめ、
単にデカい石を積み上げただけではなく、巨石をあれだけ寸分の狂いもなく加工したり、中に王の間や王妃の間や大回廊なんて部屋や通路を作ったりして、こんなん当時の技術じゃ無理だろ絶対に何らかの超人的な力が働いていたに違いない、と思いますよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1718689721800-Sg2P05h6pi.jpg?width=1200)
山梨いた頃に昇仙峡で買った水晶ピラミッド。値段の割に高品質。
右はAmazonで買った「太陽の石」メダル。
でも何というか…
怒らないでくださいね、ピラミッドってぶっちゃけただの四角錐じゃないですか。
「グレートピラミッドの高さ×43200=北極点から地球の中心までの半径」「グレートピラミッドの底辺の長さ×43200=赤道の長さ」
と本書にはあり、おお凄いなぁと思うけど、「で、それが何?」とも思ってしまいます。
これは一体どういうことかと考えてみると、私は古代メキシコ文明に感じるほどの魅力を古代エジプト文明には感じていない、ということなのでしょう。
なぜかというと、ケツァルコアトルだ生贄だドクロだ何だというドギツさや派手さが古代エジプト文明にはないから…
いやミイラ製造法の図や死者の書とかあるけど、そういうのにしても皆さんご存知の、あの全員横向きの漫画チックな絵でちっとも刺激的じゃないではありませんか。
メジェドなんていうボーボボに出てきそうなのもいるし。
まあこんなものは私個人の好みの問題なので、この辺にしておきます。
徒然草236段
そんなエジプトなのですが、このエジプト編では
ギザのピラミッドにおいて、第三ピラミッド(メンカウラー)だけちょっとズレているのは、オリオン座のベルトを元に3つのピラミッドを配置したから。
スフィンクスは真東を向いている。
なぜ配置されたのが身体が獅子であるスフィンクスだったのか、それは太陽が昇る時、東の地平線に獅子座が見える「獅子座の時代」、つまり11000年前にスフィンクスは建てられたからだ!
なんていって、やれ「この配置は神がかっている」「この方向は人智を超越している」という話ばかりなのでありますホンマに。
※ちなみに地軸の傾きが変わる「歳差運動」、それによって夜明け時に東の地平線に見える12星座が変化していくというのは、天文学的に証明されていることで本書オリジナルのものではないので注意。
そんな話を読みながらずーーっとチラついていたのが、『徒然草』の第236段。
話の舞台になった神社のサイトと啓林館のサイトを載せましたが、そういうことであります。
読んでいてこんなのがチラつくというのは、私がひねくれているからでありましょうか。
結論
本書を真剣に読み真剣に調査したうちの弟は富と繁栄が約束され天国行き。
本書を斜に構えて面白半分に読み、あまつさえこのようなふざけた文章を書いて公にした私は死後裁きにあう。
このヘボ感想文を読んで少しでも笑ったそこのお前もだ!
笑ったね…その心笑ってるね!
お前も神々の指紋にしてやろうか!!
ということで、今回はここまで。
「結論」とか書いているけど次回に続く。
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