車中泊で、桜🌸と日本一周。22県目三重編。 サクラと一緒に伊勢まいり
「棚田まで、歩いて何分ぐらいですか?」
「時間は……わからんな。距離は800m」
……前をゆくお2人は「人によっては半日かかる」と言っておられます。
そこそこ息切れがするキツい坂です。
10~15分ほどで、棚田が見えてきました。桜もまだ残っています!
オットの調べによると三重の桜は、すでにほとんど終わっており、ギリギリ咲いていたのが、ここ。
三多気の桜は、津市の美杉町にあり、奈良の御杖村のすぐとなり、伊勢街道で県境を越えてすぐのところにあります。
棚田と桜のコラボは珍しいです。
ただし、ここは、駐車場からかなりきつい坂道を山に向かって歩きます。もともとお寺への参道なのですね。
びっくりしたのは駐車場で誘導してくれる人がいるのに、駐車料金はとらず、タダだということ。そして棚田に水が張ってあったのは、桜が水に映ってきれいに見えるようにと、地域の人の善意でそうされているとのこと。
つまりここは完全に地域ボランティアで運営されている桜の名所のようなのです。
棚田に行くまでの山道も含めてかなりステキな場所でした!
三多気の桜から、お伊勢さんまでは車で1時間強。
おかげ横町、おはらい町は平日だというのにあいかわらずの人出です。
オットも妻も小学校の修学旅行は、お伊勢さんでした。赤福餅を買い、意気揚々でした。その当時からあった土産物屋がいまでも同じ場所で営業されているのを見ると、思わず懐かしくなりました。
江戸時代、庶民にとってお伊勢まいりは一生に一度は行きたい場所、あこがれの旅で、お伊勢まいりだけは奉公人でも突然の休暇が許されたのだとか。しかし道中を含めての長旅です。とかくお金がかかるこのイベントを、江戸庶民たちは村単位で「伊勢講(いせこう)」という組織をつくって、積み立てをし、毎年、順番に代表者を参拝に送り出して、全員のぶんのお祓いをもらってくるというシステムをつくっていました。
明治時代になり、急速に衰退した庶民の「お伊勢まいり」に変わり、お伊勢まいり需要を支えてきたのが、「修学旅行」でした。それも戦後は宗教上の理由や多様化により衰退。
それを再び挽回させたのが、まるで江戸時代にタイムスリップしたような、レトロで文化的な町並みを復元させる大規模なプロジェクトだったようです……
伊勢うどんは、伊勢までの長旅で疲れた旅人の胃に配慮した、と言われる、太くてやわらかいおうどんです。ここのは麺がやわらかいだけではなく、ダシもしっかりおいしいです。京都のおうどんもたいていやわらかいですが、比べものにならないソフト感。胃が疲れている妻にとってはありがたいですー。
最後は二見浦。夫婦岩は、夫婦の仲良さの象徴なので、はずせません。。。
帰りは綺麗な夕焼けでした!