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車中泊で、桜🌸と日本一周。33県目・山形編。北前船の歴史ロマンあふれる酒田のまち。


 
 
 
新潟から海岸線を北上、山形県に入りました!
県境を越えて、次の県の標識が見えると、いつも2人でグータッチして喜び合います。

鳥海山が見える

酒田市は海運水上交通が重要な役割を担っていた江戸時代、北前船などの商廻船の拠点として栄えたまちです。
まちの中心には荷積み、荷降ろしのための大きな倉庫があり、そこは現在、観光案内所、物産館、歴史資料館などの建物になっていました。

まちの中心にある大きな倉庫

山形を紹介するコーナーとして、世界60か国でヒットした「おしん」の名場面を放映したり、人形で再現展示するコーナーも。

おしんの生家(見ただけで泣くオットと妻)


春、酒田港には大小さまざまな廻船が出入りし、港を見下ろす日和山(ひよりやま)には、海上を照らす常夜灯が煌々と点っていたということです。
 
現在の日和山公園には、いまでも灯台がありました!

日和山公園

桜が満開です! さくらまつりをやっており、出店もたくさん出て、人で賑わっています。

日和山公園の千石船

灯台とならんで、公園のもうひとつのシンボルが江戸まで米俵を千俵運んだ千石船の2分の1の模型です。
おー、なんか歴史ロマンを感じます。
 

さてご飯ですが、山形グルメは難しい。芋煮は季節が違う、玉こんにゃくは家庭でつくるもの……。さて、何を食べようか。
市内の、「旬味 井筒」さんで、季節の郷土料理の孟宗汁(もうそうじる)と弁慶飯をいただきました。孟宗汁は筍と厚揚げ入りの味噌汁で酒粕が入っていて、こっくりした味わいです。弁慶飯は味噌を塗った焼きおにぎりを青菜でまいたもの。おいしくない訳がない!

弁慶飯と孟宗汁

夜桜見物もして(夜もけっこうな人出)

 夜はライトアップ

そのまま、日和山公園の駐車場で車中泊。
 
翌日、本間家旧本邸を見学しました。本間家は廻船業で財を築き、酒田のまちと共に歩んだ豪商です。

本間家旧本邸

 本間様にはおよびもないが 
   せめてなりたや殿様に
 

この俗謡を聞いただけで、本間家がいかに栄えていたかわかりますが、本間家三代当主の光丘は、「商いで得た利は世のため、人のためにあるべき」という公益思想で、利益の多くを庄内藩の事業に提供し、この200坪の長屋門構えの屋敷も、そもそも 庄内藩のために、幕府からやってくる役人の宿舎として利用するために光丘が建てたものなんだとか。
本間光丘は22歳で酒田に戻り家督を継ぐまでは、北前船の寄港地であった播磨(兵庫県)で奉公をしており、関西との関係も深いようです…。
ちなみにこのお屋敷は、移築や復元ではなく、昭和20年、軍が軍事施設として接収するまで、本間家の子孫のみなさんが住んでおられたそうで、まさにほんまもんのお屋敷です。

 もう一カ所訪れたのは、土門拳記念館!自身の全作品を故郷の酒田市に寄贈した、日本最初の写真美術館です。ステキなところでした。

土門拳記念館

弘前城の桜まであと1日です!

幸せ願う酒田の傘福(土門拳記念館)

秋田へ行くには鳥海山に向かって、ぐるりと迂回します。

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