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『なけなしのたね』について
とうとう作ってしまいました。
我が店を…。
世の中便利でお手軽になったとはいえ、こんな日が来るなんて思ってなかったので感慨深い…。
と。感慨に耽ってる場合ではなかった。
一体全体、どんな本が、どんな状態で送られてくるのか、詳細も出してないのに購入してくださる方がいらっしゃる…!
クール便で、2450円送料だったらどうするんですか!
「頼んだ覚えのない毛蟹が!オマケで本が付いている!?」
そんなトリッキーな荷物が届いたら…それはそれで、名を残せるかもしれないけども。
というわけで。
今回初めて作った本についてです。
必要あるかどうかわからない詳細まで含みます。
①タイトル『なけなしのたね』
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実は。
風呂に浸かっている時に、フッとこの「なけなしのたね」っていう言葉が浮かんだ日がある。
時々こういうことがあるので、風呂から出て、いそいそと、直筆ノートに書き込む。
そもそも、フッと浮かぶワードと言えば、大体はふざけている。例えば「奇跡がもしも叶うなら今すぐ見せたいマイ綾瀬」などがそれに当たる。
すでに書く内容が朧げに浮かんでいることが多い。
こんな記憶、あったっけ?
「なけなしのたね」ノートの文字を見ながら首を傾げた3日後ぐらいだ。
広島の文フリが開催されることを知った。
「あ、これ、私が出す本のタイトルだ」
何故か、直感で思った。
そのあとで、散々ひよって、つるさんにメールを出す流れになるんだけれど。
先にタイトルが出来てるんだから、あとは辻褄合わせになる。
とはいえ、自分で作った言葉は、驚くほどピタッと私にハマった気がするので、結構気に入っておりまする。
②表紙
どなたかに依頼しようか、それともつるさんに頼んで、つるさんと同じ編屋さつきさんにお願いしようか…
だけど、タイトルが浮かんだ時に、頭の中で、シンプルな🌱と🌈が浮かんでしまっていた。
この頭の中を取り出す作業は、自分でやるのが1番早そうだ!
安易に思った私は、Canvaアプリで鼻歌歌いながら作った。そうだ、裏表紙にはゾウも入れよーっと!
…大変なのは、印刷会社に出す時だった。
背表紙の厚さを計算し、フォント埋め込み、左右をきっちり対称にし、それでも「サイズが違いまっせ!」と弾かれた。
ちなみに、表紙のみならず、本文でも苦戦。
「フォント埋め込まれてないでっせ!」
いやそんなはずはないのだよ。
パソコンの前で格闘していた時、サムライ田中さんが降臨。
「人間が作った設定は、必ずマニュアルがあるのです。調べ尽くせばいいだけです」
…サムライ田中!!まさか、ここであなたに助けられるとは!!
③値段
1番大事な詳細だと思うのだけど、中身。
書き下ろしなし、noteの中の14編が入っております。
noteで読めるのに金を取る…!震えるハートを落ち着かせつつ。
せっかくなので、何が入っているかはお楽しみとさせていただきます。ふふ…(不安)
あなたが好きなアレ、あなたが泣いたソレが入っていることを願っていますが、なんやかんやお気に入りばかり選びました。
それから、どこまでもつるさん基準で進んでいる私。
150ページ800円のつるさんを基準として、130ページ、書き下ろしなし、鼻歌混じりの表紙を考えて、キリがいい500円に決めました。
リアルな友達に売るつもり満々なので、キリが良いと売りやすい、という、そんな下心もございます。
④送料
これまたつるさんと同じで、スマートレターで送らせていただきます。
180円のスマートレターに袋代など含めた200円で設定をしてます。
それから海外発送!
鶫さーん!!←急に名指し
昨日のふふふーん♪とコメント入れてしまいました!確認したら330円でした!ごめんなさい30円オーバー!
そこで起こった小さな混乱。
今日、郵便屋さんでスマートレター買いに行き、ついでに海外発送のことを聞いてみた。
そしたら、窓口のおばちゃんが、
「本?なら、EMSしか出来ませんー」と言うではないか!
EMSって、2000円超えるやつですよね?500円の品を送るんですけど!
「いやいや、300円ちょいで送れるって聞いたんですけど」焦って言うと
「えっ、いつですか?コロナ前?」
「どこの郵便局?誰から聞いた?」
誰から聞いた?
学校の噂ばなしかよ!
「つるさんです」そう答えたら「ああ、あのるるるファミリーね!」ってなるのだろうか?
若干タジタジする私に、おばちゃんは言った。
「ごめんなさいね、安く送れる方法、私も知りたい!良かったらこれ読んで!」
そうして、海外発送の資料をくれた。
自分で調べるんかーい!
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良かった、330円で送れる…!
ちなみに、ここに行き着くまでに、一回つるさんにも叫んでいる。騒がしくてごめんな。
⑤本のツッコミどころ
ええと、先に伝えたいのは。
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印刷会社のプレビューの時点で薄々気付いていた。
ち、近くね…?
だけど、散々データを弾かれて、疲れ切っていた私は「この距離感をウリにしよう…」と謎めいた希望を抱いてOKボタンを押した。
それは、距離感が掴めず、自分の目を目潰ししてしまう赤子のような無垢さ。
そんな感じを想像してもらったらいいと思う。
(またもや、何言ってるか分からない)
そして、本文を開いて早々に、段落ミスや誤字を発見する。
紙ベース怖っっ!
散々、もう、本当に散々パソコン越しに読んだのに、紙になった瞬間、すぐ見つかるミス。
そして、同じ接続詞を多用。
これまた、横書きで読んでいる時や、縦書きでもパソコンで読んでいると違和感をあまり感じなかったのに、紙になったとたん、浮き彫りになる恐ろしさ。
あと、本には太字を使っていないけど、普段noteで太字を多用しているので、やっぱり印象が変わる気がするのも否めません。
この辺は、ぼんやり見守って頂きたい…!
(お金取るのにごめんなさい…!)
「ここ、間違ってると思う!!」
「思ってたんとちがう!」
もし、強めにツッコまれたら、とうもろこしを抱えて、ネコバスじゃないと見つからないぐらい遠くに行ってひとりで泣いてると思います。
まぁその時は、ネコバスじゃなくて、所沢のグリフィンが迎えに来てくれると思うので、安心してとうもろこし食べて待ちます。
⑥toccodocco STORE
と。また本当に長々と書いてしまいました。
ここまでで、ご興味を持たれた方、是非、ご覧になって下さい。
2月13日発送予定として、予約販売しております。
どうぞ、よろしくお願いします!