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無職…その後…最近の日本人と外国人の働き方を見て…思ったこと…

金沢のホテルにて…

作業上の都合で金沢のとあるホテルグループに

時々…宿泊させていただいている…

何度か宿泊をしているので…ホテルのスタッフさんたちも覚えてくださり…

とても居心地の良いサービスを受けているので…定宿にしている…

金沢駅前で利便性も良いし…周りの知人も皆そのホテルに泊まったりするので…

ロビーがコワーキングスペースにも使え…

ミーティング場所にも活用させていただいている…


つい半年前まで『ホテル=贅沢』という認識だったが…

周りの先輩方にホテルから得られる数々の恩恵を教えていただいてから…

何よりもホテルという上質の空間はミーティングをする上で…

参加者のテンションも高く…最高の思い出とパフォーマンスを引き出してくれる…

場所として…意識が変わり…活用させていただくようになった…

日によってはとてもリーズナブルだし…自己投資の対象にもなる…

『お客様へのサービスのあり方』という部分でも非常にたくさんのことを…

学ばせていただける…ボクにとっての教室でもある…

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ネパールから来た若いウェイター

そのホテルは現在…ビュッフェ形式の朝食が宿泊に付いている…

そのビュッフェで朝にお世話してくれるネパールから来た若者と仲良くなった…

とても丁寧な日本語を話し…心配りも上手だ…


例えば…そのビュッフェでは卵料理がだけはオーダー制で…

『オムレツ・目玉焼き・スクランブルエッグ』の中から…

オーダーするのだが…卵料理を食べ終わる頃にも近くに来てくれて…

『卵料理…宜しければお代わりをお持ちしましょうか…?』と聞いてくれる…

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またドリンクはセルフサービスなのだが…

朝食が終わる頃を見計らって…『食後にコーヒーをお持ちしましょうか…?』

とも声をかけてくれる…

お願いしてもイヤな顔一つ感じられない…スマートに引き受けてくれる…

今ではいつもボクがオーダーする卵料理を覚えてくれているようにもなった…

また先日は金沢駅の構内でプライベートの彼とすれ違った際にも…

彼の方から笑顔で挨拶をしてくれた…『今から友だちの所に行くんです…!!』

と話してもくれた…最近はプライベートでお客さんと会っても…挨拶もせず…

お互い仕事では顔見知りなのがなかったかのようにすれ違うケースの方が

少なくないと思う…プライベートでもサービスを忘れない彼の仕事に対しての

プロ意識に感動を覚えた…

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ホテルのビュッフェの朝食の給仕担当者は…毎日…彼と言うわけではなく…

日によって…他の外国人スタッフだったり…日本人スタッフだったりする…

ボク自身…仕事ができるタイプではないので…比べるなどおこがましいが…

そのネパールから来た若者が飛び抜けて仕事ができる印象である…

申し訳ないが…一般的な飲食店の日本人スタッフよりもスキルが高い…

『お代わり』を聞いてくれたり…

他のスタッフよりも『+α』のサービスをしてくれているにも関わらず…

彼の場合は…ビュッフェの食べ物やドリンクバーの飲み物が空っぽになったり…

した印象もない…他のスタッフだと時折見かける…1人で給仕しているので…

どうしようもないのはあるが…彼の場合はそういうイメージがない…

周りの知人も『彼がずば抜けて凄い…』と褒めている…


ネパールからの若者と他のスタッフの仕事の差…

『一体…ネパールの彼と他のスタッフとどこが違うのだろう…?』

朝食の際…観察してみることにした…

個人的な感想としては…ネパールの彼は…

全てにおいて先回りで対応していることに気がついた…

ちょっとしたことだが…他のスタッフがビュッフェの食べ物のトレイが

空っぽになったのを見つけてから…新しいトレイを準備して交換するのに対し…

彼の場合は…トレイの中の食べ物が無くなりそうになった時点で…

食べ物が補充された新しいトレイを準備もしくはオーダーし…

少し残っていても交換して…古い方の中身は新しいトレイに入れ替えている…

常に先読みして…対応することで…仕事の平準化を行うことで…

大量の料理が同時に空っぽになって…業務に追われることがないのだと理解した…


日本のサービスと海外のサービスの逆転現象…

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この対応を見て…最近…日本人のサービスと海外のサービスの違いに…

気づいたことを思い出した…それは素人目線だが…

海外メーカーと日本メーカーのソフトウェアサービスで実感する…

例えば最近ではGoogleやAmazonなどのサービスを利用した時に…

『こう言ったサービスもありますよ…!いかがですか…!?』といった感じで…

AIが個人の好みや履歴から分析して…提案してくれるようになった…

しかし…10年程前から日本のメーカーのサービスを利用すると…

デバッグもされず…納期に追われたのか…不完全なままリリースされて…

購入した…ユーザーのクレームや炎上を受けて…

発売後のアップデートで対応するケースを少なからず見るようになった…

下手すると最近はアップデートありきでリリースするフシも見られたりもする…

もしくは有料で購入しているにも関わらず…課金ありきとか…

追加機能だったり…ゲームの場合は追加シナリオもしくはキャラクターなど…

納得できる追加内容のボリュームにもよるが…あまりにも大量のキャラクターが

課金だったり…思わず首を傾げるケースもある…


個人的な偏見かもしれないが…

これまでは日本人のサービスは細やかで行き届いていて…

海外のサービスは大まかで雑なサービスという思い込みがあった…

それが最近では逆転してきているように思える…

受けているサービスの質にもよるかもしれないし…

素晴らしいサービスも受けることもあるので…全てとは言わないが…

最近…よく実感しているのはある…

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ホテルのBARにて…

ある日…そのホテルのロビーでパソコンの編集作業をしていて…

BARに飲み物をオーダーしに行ったら…

そのネパールの彼がバーテンダーをしていた…

BARのグラス棚には大きな液晶テレビが掛けられていて…

ずっとBBCニュースが英語で流れていた…


ネパールの彼にジンジャーエールをオーダーした待っている時に…

『もしかして…英語もわかるの!?』と聞いた…

彼は『簡単なホテル英語なら大丈夫です…基本的な英会話は大丈夫ですよ…!!』

と答えてくれた…

『凄いね…!!日本語も丁寧でめちゃくちゃ上手だし…英会話もできて…』

『ネパール語…ごめん…ネパール語もだよね…?』と非常に失礼ながら…

ネパール語が存在するのかしないのかを確信できないまま質問すると…

『もちろん…ネパール語もありますよ…!!あとネパールの人はインド語も…

わかります…!!テレビでインドの番組も流れているんです…!!

だからネパールの人はインドの言葉もわかります…!!』

さらっと4カ国語を話せるということである…

それに対して…なぜ自分は日本語しか話せない人生を送ってしまったんだろう…

とそれまでの人生の大切な時間の過ごし方に対して…自省の念にかられた…

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ネパールの多言語文化…

その時に…ネパールが好きでよく行っていた知人の女性作家に聞かせていただいた

ネパールの家族のお話を思い出した…

ネパールの子どもの親は…子どもに聞かせたくない話は夫婦で英語でやりとり

するのだけれども…子どもが小学校に上がると授業で英語を習って…

話がわかるようになる…するとネパールの親は夫婦で『次は日本語で…

やり取りするしかないかな…?』と日本語を覚えようとするらしい…

普通に多言語を話すのが当たり前の文化だということだ…


日本の英語教育とこれからの就業環境…!!

その話やネパールからの彼の話を思い出すと…

海外の人たちは多言語を話せて…

ボクも含めて…日本人の多くはどうしてこうも学校で学んでいるにも関わらず…

英語すら話せるのが『夢のまた夢…』なんだろう…と思った…


この先…間違いなく…日本国内でも海外の人たちと一緒に働くのが当たり前に…

なってくる…その時に多言語を当たり前に話せる海外の人たちと…

日本語しか話せない日本人…経営者はどっちを雇用するだろう…

このままだと何か専門性を持っていないと…どう考えても立場が悪くなるだろう…

と嫌な予感がした…

もっと将来に備えて…成長して…準備していかないと…まずいな…と思った…

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個々のポテンシャルの違い…

『私はまた別の向こうのところで仕事をしますので…

どうぞ…ごゆっくりお過ごしください!!

また今後ともよろしくお願い致します!!』

とネパールからの彼が夕方までのBARの仕事を終えて…

ボクの席まで元気よく挨拶に来てくれた…

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『今度は向こうでお仕事…!?大変だけど…体に気をつけて…

お仕事頑張ってください…!!いつもありがとう…!!』

とネパールからの彼に精一杯の言葉を掛ける一方…

ボクを含めて…日本人の多くはこのままだとマズいな…

もっと頑張らないと…もっと世界を視野に入れないと…

と精神的な鎖国状態が常態化してしまった…

日本の未来を懸念してしまった…



最後までご高覧いただき…誠にありがとうございました…



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