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2024年自選五首


網棚を伝い雨水か劇薬かなにかの液が
睫毛を下げる


天使様、縋りませんし、人として
愛しますから、愛しますから


生傷に「痛々しいな」ではなくて
「痛かったね」とただ思いたい


君はまだ知らない痛み
歯科治療中断してるあいだの痛み


廻ってた地球が不意に止まる音
誰の耳にも届きうる音





こんなこと言った矢先に……。
来年も自分の好きな時、好きなように短歌を楽しんでいく予定です、何卒よろしくお願い致します。
良いお年をお過ごしください。

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