【双極症】特にイライラについて。鬱・躁・混合状態のどれ?
おはようございます。双極症のとび太です。今回は長年の疑問『イライラ』について整理してみたいと思います。
まずは、年始の能登半島地震で被災された方々への哀悼の意を申し上げるとともに、皆様の安全を心よりお祈り申し上げます。
我が家は年末年始、息子がアデノウイルスでずっと熱を出していたので、その看病で終わりました。そして私にも移り、発熱5日目です😂
やっぱり健康第一に尽きますね。
先日、昨年度の振り返りをしました。
▽私は気分の波を睡眠覚醒リズム表で記録しています。
しかし実は、記録をつけている中でずっと(6年近く?)モヤモヤしたままの部分がありました。
それは、『イライラ』ってどう数値で記録したらいいの?いうこと。
長年の問題:『イライラ』が記録しずらい
もしかするとそもそも、リズム表のように気分を数値(鬱〜躁を-3〜+3)で表す方式ではイライラを記録しにくくても仕方ないのかもしれません。
(しかし、気分記録アプリも使ってみたことがあるものの続かず、リズム表は唯一続けられている方法なのです…。)
イライラを躁/鬱のどっちに記録したらいいか分からないときは、なんとなく鬱側にグラフを引き、気分の波の横に『イライラ』と文字で書いておいたりしていました。
双極症のイライラには種類がある?
私がイライラの記録がしにくかったのは、どうも原因はイライラといってもいつも同じイライラではなかったからかもしれません。
躁のイライラ
いやいや簡単でしょ、イライラは躁でしょ。
と仰りたくなる方もいらっしゃると思います。確かに、双極症のイライラ=躁だと私も思っています。
双極症のイライラについて調べるとまず先に躁だと出てきますしね。
確かに、自分を振り返っても、躁のときにイライラ症状が出ていたこともあると思います。
▽赤で小さい丸で囲んだ『イライラ』は、おそらく躁のイライラ
混合状態のイライラ
例えば最近で言うと、イライラして水道を叩き割ってしまった日がありました。躁のイライラだと、エネルギーに満ち溢れていて、だからちょっとしたことでイライラしてしまうとよく聞きますが、水道を割った夜、私は仕事と育児と家事にもうクタクタで、これはエネルギーがある躁にとらえるには違和感を持ってしまいます。
こういう疲れたときのイライラはどの気分なのかなぁというのがなかなか答えが出ていませんでした。
そこで思い浮かぶのが『混合状態のイライラ』かもしれない、ということ。
混合状態というと、自殺リスクが高いから危険だというイメージがまず浮かんでくる方が多いかもしれません。ネガティブな思考が激しく巡り、攻撃的で、その矛先が周りや自分に向いたりする。
▽この混合状態の説明ではイライラが含まれています
私に起こる混合状態は、気分はネガティブなものがほとんどだと感じています。
(反対の、気分のベースが躁だけれど思考や行動が弱い、という状態の想像ができません…。ニコニコしながら動けないという感じ?)
▽『ベースがうつ状態』という表現のこの説明がしっくりきました。
また、「はじめて知った!」と感動したのが次の説明。
この、絵の具を混ぜたような混合状態(赤と青を混ぜてできた紫のような)と、マーブル模様のアイスクリームみたいな混合状態がある、という表現がすごくなるほどでした。
私の過去のデータから、具体的な例を探してみました。
▽絵の具を混ぜたような混合状態
この時の波はかなり大きくて、人生ではじめて切る系の自傷行為をしてしまいました。イライラしながら攻撃的になる、混合状態の典型例かもしれません。
絵の具で例えると、鬱が青で躁が赤なら、私の混合状態は青紫かなと思います。
▽マーブル模様のアイスような混合状態
上がりと下がりを頻繁に行き来していた、こういう感じの波がマーブルアイスのような混合状態なのではないかと思います。
鬱のイライラ
鬱のときはエネルギーがなくてイライラしないというイメージも持ちがちでしたが、鬱でもイライラが出ることがあるそうです。
『エネルギーがなくなって疲れ、心の余裕がなくなったために起こる』イライラというのが、私が水道を破壊した日のイライラにぴったりだなぁと思います。
以上のように、イライラは躁、混合状態、鬱、どの気分のときも出るようです。
そもそもなぜ記録をつけているのか?
それでは、いざ、リズム表にイライラをどう記入するか考えてみたいと思います。
…となりたいところですが、ここで一度確認したいことがあります。
手間をかけてまでなぜ私たち双極人は気分の記録をしなければならないのでしょうか。
それは『気分の波が大きかったかどうか』を知るため、というのが重要だと思います。
大きい波※が分かれば、あとの細かい波はそんなに重要じゃないのかもしれません。
※躁、鬱、混合状態の“エピソード(診断基準を満たすような明らかな症状が何日も続くような期間)”のような波
細かい波というのは1日の中で変わるような波(日内変動)のイメージです。
イライラの数値での表し方
以上のことを踏まえて、それではこれからどんな風にイライラを記録をしていこうかですが、次のようにまとまりました。
最後に
自分の中で判断基準がはっきりしてスッキリしました。
これからスムーズに記録をつけていけそうです。
最後までお読みくださりありがとうございました。
何か参考になれたら嬉しいです。
みなさまが、少しでも心身あたたかく、穏やかな日を過ごせますように。
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