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双極性障害 / 闘病記録【2020年】
こんにちは。
私は双極性Ⅱ型障害と診断されてから、毎日記録をつけています。
もう2年以上になりました。
この記事では、そのうち2020年の記録をまとめます。
私が記録に使っている睡眠覚醒リズム表(以下、リズム表)は、日本うつ病学会のものをアレンジしたものです。
リズム表にはいろいろ記録してありますが、この記事では、水色のグラフだけ見てもらえたら大丈夫です。
〈リズム表の読み取り方〉
・1番上の行が1日、1番下の行が31日
・真ん中の水色のグラフが『気分の波』を表す(左側がうつ、右側が躁)
気分の波のグラフ上で、黄色でマーカーを引いたところは『特に波がヤバかったとき』を示しています。
それでは、よろしくお願いします。
1月
それまで3ヶ月の超安定も終わってしまい、大きな波が何度もありました。
ぱっと見で目まぐるしい1ヶ月だったことが読み取れます。
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【臨月:不安定】
妊娠もいよいよ臨月に入り、いつ生まれるかドキドキ・そわそわでした。
臨月ゆえのだるさとか息苦しさがありましたが、生命力がみなぎっている感じがありました。
妊婦健診でお腹の中の子がでかいと知り焦っていました。
「早く生まれてくれ!」
なるべく安静にしていた臨月前から一転、ガンガン歩きました。
出産予定日(1月25日)に近づくにつれ、精神面も落ち着かなかったですね。
【産前産後:不安定】
1月20日あたりからの記録が抜けている期間は、陣痛が来て入院〜出産でバタバタしていました。
出産は本当にやばかった。
息子が産まれた直後に親が勝手に来たことはサイアクで、でも出産が終わっていたのはラッキーだったかな。
産後2日目には、ホルモンバランスの変化が大きい理由と思われますが、一日中だばーっと泣いている日がありました。
主な理由としては睡眠不足に加えて、他のママ達と同席になるお祝膳が近づいたこと、退院後実家に里帰りするかどうか決められずにいたことだったのだと思います。
退院した後も、フラフラしたり、自分が貧相に思えたり、記憶力が低下したり、心身共にボロボロでした。
(余談:お祝いの言葉やお気持ちをいただくことが、結婚の時は後ろめたいところがあったのですが、今回の出産では「ほんとめでたいわこれは」と心から思い、罪悪感0だったのが印象的でした。)
このように1月は、出産という「人生初」が並び、大イベントすぎて、気分の波も大きくなってしまった1ヶ月でした。
#母乳をあげない、という選択
私は、息子に母乳をあげることよりも、双極性障害の気分の波を抑えることを優先しました。
気分安定薬のラミクタールを飲み続け、母乳を全くあげない、完全ミルク育児(完ミ)です。
振り返っても、完ミを選んだのは正解だったと思っています。
息子も大きな問題なく健康に育ちましたしね。
産院から退院の日に義両親がやってきました。
そして、帰った後すぐくらいに、コロナにより移動がシャットアウト。
息子が産まれてから、不思議といろいろタイミングがいいなぁ。
2月
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【はじめての子育て】
子育て1ヶ月目。日中は基本的にアパートに息子と2人で引きこもっている生活がはじまりました。
#里帰りするかどうかの選択
出産後、実家の世話になるか、自分達のアパートで夫と子育てをするか。私は非常に悩みました。最終的には「自分達のアパートで夫と2人で子育てをする」方を選びました。
周りの人たちはみんな「実家に帰った方がいい」と言いました。だけど私はなぜか産院で号泣し続けました。それは、それほど「里帰りしたくない」というのが私の心身の叫びだったということだったのだと思います。自分の心と体は正直です。実際に里帰りをしない育児をしてみて、それなりに大丈夫でした。
世間では新型コロナウイルスが流りはじめたので、よけいに人と会うことは少なくなりました。
新生児の世話は、毎日ひたすら眠かったです。
睡眠がそもそも途切れ途切れなので、リズム表の睡眠の記録(中央から左側にある生活リズムの記録の欄)を諦めるようになりました。
【土日に鬱になる】
大きく落ちた日は、どれも土日でした。
夫がいるときの方がむしろ鬱っぽくなってしまうのです。
夫と話せなくなったり、イライラしたり、息子を夫に押し付けたくせに申し訳なくなったり…。
大好きな夫がいて嬉しいはずなのになぜかハッピーに過ごせない。
この現象に『土日鬱』と名前をつけました。
#土日鬱の原因
・平日と土日で生活リズムがズレる
・夫がいる(家の中に人間が1人増える)
ことによるストレス。
【謎の発熱】
月の後半(出産から1ヶ月くらい)のときに38.3℃ほどの熱が出ました。
悪寒や関節痛がひどく、コロナも流行っているのでとても不安になりました。
(「家族に伝染るような病気だったらどうしよう…病院行くとしたら息子をどこに預けよう…」とか、パニックになりかけましたが、幸い、次の日には熱も症状もすっかり落ち着きました。)
原因はおそらく食あたり。出産前だったら多少傷んで傷んでいるものを食べても平気だったのでしょうが…。
産後は無理しちゃいけないというけれど、少し無理するだけですぐ体調が悪くなったり気分の波が大きくなってしまったり、自分が思っているよりも身体が弱っていると痛感しました。
食欲が落ちたので、体重が妊娠する前より3キロ減りました。
そんな中、ブログを4記事書いていたようです。
もう二度とブログ書く余裕は無いと思っていたのですが、出産が私にはインパクトがありすぎたのだと思います、出産レポを書きたくなったのが原動力でしたね。
3月
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【『土日鬱』にさらに苦しむ】
特に、3月8日(日)はやばかったです…。
朝「あ、鬱っぽいかも」と気づいて、波を大きくしたくないと思っていたのですが、昼ごろには激しい鬱(激鬱と言うのか混合状態と言うのか)に。
#混合状態の言動メモ
私は突然、家の中の断捨離を始め、お菓子や鉢植えなど、どんどんゴミ袋に突っ込みまくる。
なだめてくれた夫に「嫌だ!!」と抵抗する始末。衝動を抑えきれず、号泣。
ヒステリーと表現されることもあるかもしれません。
この日は結局、頓服薬(抗不安薬ロラゼパム)を飲んで強制終了をかけて事態を収めました。
頓服薬は妊娠中からもう1年近くずっと飲まずにいたので、
それだけに、薬を口に放り込むときはとても悔しく、「波が抑えられるようになれていたわけではなかったんだ」と悲しく悔しかったです。
【引きこもり生活にストレスを感じ始める】
新生児につきっきりでどこにも行けないし、コロナもあってさらに自粛ムードで、毎日部屋にいる生活に少しずつストレスが溜まるようになっていたようです。
たとえば、買い物もほとんど全て夫に頼んでいたのですが、とても有り難かったのですが、自分のペースでできないこととか、思い通りにできないこと、負担をかけて申し訳ないと思う気持ちなどもストレスになっていたのかもしれません。
また、過食(たまに過食嘔吐)しがちでした。
体がしんどいけど動かなくてはならないときや、育児が上手くいかないときに食べてしまうのです。
泣く息子を抱っこしながらガツガツ食べてしまうことも多々ありました。
【謎のニキビの大群】
いままで史上一番ではないかくらい、ひどいニキビが顔に出来ました。
特に鼻で、鼻だけで10個くらい。非常に気持ち悪かったです。
原因は、連日の寝不足や、過食(甘いものばかり)、運動不足、産後のホルモン変化や、PMSの影響など、いろいろ考えられます。
対処療法として、健康食品(乳酸菌飲料、ビタミン剤『ビトン-ハイ』)を毎日飲み始めました。
【3ヶ月ぶりの精神科】
産後最初の精神科受診。
診察の30分前に行かなければならないのにすっかり忘れて遅刻してしまい、テンパってしまい訊きたいことも訊けずに終わってしまいました。
診察室に入ってすぐ「変わりないですよね?」と言われ、
診察してないのになんで断定できるんだろう・・・と、モヤモヤ。
小さいことにも敏感になってしまう精神状態だったようです。
かかったお金は、診察代と3ヶ月分のラミクタールで1600円くらいでした。
ちなみに、当時コロナの影響で診察はどうなるのか?不安でしたが、確認すると次の通りでした。
#コロナ渦中での精神科の対応
・もし急に診察してもらいたいときは電話すれば診てもらえる(予約の間にねじ込んでくれる)
・コロナで病院が診察を中止したとしても、電話で処方箋を出してもらえる
ストレスの大きい毎日の中、筋トレや、お弁当づくり、抱っこPCでブログ(10記事)を書いたりしていました。
関東の3月だというのに月末に雪が降りました。
産後のふにゃふにゃな体には、三寒四温が激しすぎるように感じました。
4月
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コロナ引きこもりが2ヶ月目。
1月に息子を産んでから波が大きくなり続けていたので、波に追いつかれないように日々をこなす、という、双極性障害と真正面から向き合った1ヶ月でした。
【必死に向き合い、もがく】
おなじような毎日を過ごしていると思っていても、気分のグラフには大きな波が3回。
私は完ミなので、頓服薬は気にせず飲めたので、薬を活用して波を抑えようとしたのですが、それでも上手くコントロールしきれませんでした。
特に、4/11は記録的な激鬱。
誕生日の前日なのに。嫌になっちゃいますね。
これはまた『土日鬱』でした。
『土日鬱』に本気で向かい合っていた最中、また鬱っぽくなってしまったので、再び繰り返してしまったことに、「やっぱりできなかった」と失望したり、「どうしたらいい?」と混乱したり、恐怖を感じたりしていました。
#混合状態の言動メモ
「もう嫌だ」と投げやりになる→衝動にブレーキをかけられなくなる→夫と話せなくなる → 暗い部屋に閉じこもる → 自傷したい気持ちになる → フラフラ夜道に散歩に行こうとする(脱走未遂)→夫が迎えに来てくれてpickup→夫とテーブルにつくものの喋れない→紙を小さくちぎり続ける→少しずつ言葉もポロポロでてくる
どんどん強まっていく波に、私はただ耐えるしかできず。この日も、夫が私の心をほどいてくれました。
当時の記録:「まさに陣痛!(笑)。いや笑えない。」
…振り返れば、『土日鬱』に真剣に向き合いすぎていたんだと思います。
あの夜、脱走未遂で夫に家に連れ戻されたあと、ほとほと参って、やっと夫にSOSを出すことができました。
「『家族会議』をやってほしい」と。
そして翌日『土日鬱』について相談しました。
苦しいということ、参っていること、どこで躓いているか分かっていても繰り返してしまうこと…
波の中にいたときは詰まって話せなかったことを全部打ち明けました。(また号泣しながらだったのですが。)
良い解決案も見つかって、
・息子の面倒を交代交代で時間を割り振る(交代制)
・朝に1日のスケジュールや分担の確認をする
という方法で、土日鬱は一気に改善することになります。
もがいた分、得られたことも。
陣痛と同じで、激鬱の波にも『深呼吸』が効くことを発見しました。
また生き抜けてよかったです。
当時の記録:「出産のときと同じ感想!(笑)」
他にも、この月は過食嘔吐が3回あったり、慢性的に『食べすぎ』。原因と思われるのはやはり『疲れ』や『睡眠不足』。
たとえば、1日に2回吐いた4月3日は、哺乳瓶と哺乳瓶の消毒用のガラスの容器を盛大に落として割ってしまったりしていました。自覚以上に疲れていたのでしょう。
しかし単純に食べたものが気持ち悪くなって吐いたことも。
カレーを高確率で吐くようになってきていて…年というやつでしょうか。カレー好きなのになぁ。
【朝活をスタート】
13日から朝活を始めます。
私はブログ、夫は試験勉強。
結局30分くらいしかできないことも多いのですが、生活の充実感が爆上がりでした。
しかし初日は早速、夜にラミクタールを飲み忘れました。
変化の前後は要注意波ですね😥
「行動多い」とメモがあり、ちょっと躁かADHDぽかったようです。
このときはじめた朝活の習慣は、現在まで続いています。
息子の『お食い初め』を自分たちだけでやり、生後100日バースデーを祝いました。
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5月
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78067817/picture_pc_8c4c5ac5054cf7b46d6ec587e6d97614.png?width=1200)
疲れないように意識したのが良かったのか、『激鬱』はありませんでした。
息子を産んでから気分の波が荒くなる一方だったので、少しホッとしました。
一回あった過食嘔吐は『疲れ食い』。
息子をおんぶして立ったまま口に放り込むやつ。
おんぶしている状態だと、おんぶ紐でお腹に圧もかかっていて、満腹感をなおさら感じられにくかったのかもしれません。
#問題行動メモ
プチ波ですが、夫の「パスタちょっと多いかも」という言葉を聞いて、「じゃあ残してよ!」と夫のお皿に私のフォークを突っ込むという出来事がありました。
さ〜っと空気が凍って、夫と「あ、これは薬飲むやつだね〜」と合意。頓服薬で波はすぐ解決しました。
【朝活が継続】
息子が4時くらいからうるさくて(ひとりで喋ってる?)起こしてくれるのもあり、朝活が習慣になってきました。
日中は、パソコンを起動して、でも何も出来ずシャットダウン…も、しょっちゅう。
ブログをもっと書きたいフラストレーションを感じていました。
【ねぇ、いまどんな気持ち?】
コロナの外出自粛で、夫が在宅勤務になり家にいる日が増えました。
1日中一緒にいると、夫のちょっとした浮かない顔でもネガティブに考えてしまって、「無理してないかな…」とか気になってしまって、精神的に消耗して、そして落ちる。
しんどい…。となりがちなのが分かってきました。
「夫がどういうことを考えているのか分からない」ことが、私にとってかなりのストレスになっていました。
私が発達障害ぎみで表情を読むのが苦手だからか、夫がポーカーフェイスが上手なのかとかは分かりませんが。
ある日、夫が不機嫌そうに見えて、でも訊くと「元気だよ」と言うので、分からなくて困って、下のような図を見せて、「今の気持ちは?」と訊いてみました。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78069009/picture_pc_9be25c3fa904b080a61ff0aebe2714ce.png?width=1200)
夫が書いた図を見て、想像していなかったような感じだったのでキョトン、としてしまいました。
不機嫌そうに見えたのは、私に対してではなく「やらなきゃならない気が重いことから現実逃避して、スマホをしてしまっている」ことに対してだったようです。
夫の頭の中を解説してもらって、私はすっかり安心できました。
この図を見てから、私は顔色が気になるというストレスから解放されて、かなり落ちにくくなった気がします。相談してよかった。
#疲れすぎに気づかないことについて
私は疲れると、気分が不安定になります。
特に、イライラが起こります。
寝なくなることも。すんごく眠たいのだけど寝なくても大丈夫かなとか思ってしまう。
疲れるほど、疲れているのを自覚できなくなる。
そしてもっと疲れていくという負のループ。
『無理しない』だとまだキャパを超えてしまいがちなので、
『楽』『サボってる』くらいまでセーブできるといいな、と思うようになりました。
【記憶力が下がりすぎてやばい】
産後、記憶力が下がったのは感じ続けていたのですが、もう4ヶ月も続いているし、自分でもこれはまずいなと思うくらいになってきていました。
たとえば、会話してて、自分がついさっきなんて言ったか思い出せない。
予定の時間や夫が言ったことを忘れてすぐしまって、何回も何回も確認することになって、夫がイライラ…。
多分もう産後が原因じゃないかもしれない、と絶望しかけていましたが、2年経った今(2022年5月)では記憶力は日常に支障ないくらいには戻ったので、振り返ればおそらく出産が原因だったと言えるのではないでしょうか。
6月
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コロナの第2波が予想され始めて、再び気が抜けなくなってきた頃。
梅雨もはじまり、どんよりした日が増えました。
【不眠症っぽくなった】
赤子の夜泣きで「寝れないってつらいなぁ」と思う日々。
中旬〜下旬ごろ。
息子が寝返りできるようになったんですね。6月9日に。
それから、息子がうつ伏せで寝がちになって、「窒息してしまうんじゃないか」と不安で、夜じゅう、うつ伏せで寝てたらひっくり返したり、こまめに寝息を確認したり。
…ひっくり返しては、またひっくり返し…。おせんべい屋さんか!(笑)
そんな日々を続けていたら、気付いたら「寝たいのに、布団に横になっていても寝れない」状態になってしまいました。
リズム表では、気分の波の右にある○囲みのマークは頓服薬(睡眠導入剤ゾルピデム)を飲んだマークなのですが、それを見ると不眠っぽかった期間が分かりやすいかもしれません。
眠れなくなって何日かは、眠たくてだるくて、日中の昼寝で挽回しようとしました。午前も午後も、息子が寝ていれば一緒に寝る。
しかしこれが余計に不眠を悪化させてしまうことになりました。
ついに、夕方からキッチンに立つと息苦しくなりました。
「疲れてないのになんで?」と思っていました。「自分は大したことやってないから」「昼寝してるから」と。
夫に訊くと「寝れてないからじゃない?蓄積だよ」、と言われ、ようやく睡眠不足はやばいと考えるようになりました。
#不眠の影響で出ていた症状
・眠れない
・うつ傾向
朝は鬱っぽい。日中は上がって良い感じに『♪』になる、でも夜にイライラ
・不安
「 夫がこんな自分を不快に思っているんじゃないか」
「夫に愛想つかれてしまうんじゃないか」
夫の言動ひとつひとつに不安になってしまう。
「寝るのがこわい」とも思うように
子育て経験のある姉に眠れないことを相談したら、「がっつりな昼寝は、午前か午後かどっちかにしたほうがいい」とアドバイスをもらいました。
●精神科通院
もしかして産後うつでもある?と思ったりしたので、そしてちょうど月末に精神科の診察があったので、リズム表を見せて(今の主治医には今回がはじめて)、状況を見てもらいました。
主治医によると、この不眠は産後うつではないそうです。
「産後うつだともっと早い時期にくる(このとき産後5ヶ月目くらいだった)」
「もっと日中も落ちるようになる」
とのことでした。
この精神科の通院は3ヶ月ぶりでしたが、通院出来たと言っていいのか、予約をすっかり忘れていて、一度すっぽかしてしまいました。
しかも、スケジュール表にも入れて無く、20日くらい過ぎてから気づくという…。前回に続きごめんなさい…。
しかし診察では、リズム表を見せたり、笑顔になれたり、自分なりに後悔なく話せたように思いました。先生も優しい感じがして、うれしかったです。
【過食は比較的軽かった】
毎食のご飯の量はもりもりでしたが、食べてる時間がなかったり、「食べたら歯磨きもしなくちゃ…それは面倒、だから食べなくていいや」という、自分でも新鮮な考え方をするときがありました。
ブログについては、過去記事をリライトする作業をしていました(14記事)。
息子が寝ていたり、ご機嫌で手が離せる数分をかき集めてやっていたのですが、書けてないフラストレーション溜まりがちでした。
毎日何にもしていないようなのに、なんか時間ない。
世のお母さんたちの「時間ない😇」の意味がわかってきたような頃でした。
朝、夫を浮かない顔で見送ることが多く、自分でもそんな自分に落ち込みがちでした。
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7月
先月に荒れていた反動なのか、今月は上がりぎみで、調子よくてこわいくらいでした。
中旬に荒れている期間がありますが。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78067826/picture_pc_f4514075c0ea8517f1a181a77a7748f3.png?width=1200)
気分が上がり傾向だった月の前半は特に、過食が減っています。
おやつを食べなかった日も続きました。快挙👏!(躁ぎみってことなんですが…。)
過去に躁転したときも7月だったので、上がりすぎないように気をつけなくちゃ…と思いながら過ごせたのは、よかったです。
【不眠が改善】
夜寝れていなくて眠い→日中に息子が寝たらすかさず自分も寝る→夜眠れなくなる、という悪循環から抜け出してきました。夜寝れるだけで、毎日が全然違う。
・昼寝を午前か午後の1日1回に
昼寝は午前中にすることにして、午前中に1〜2時間寝る。
・眠れなさそうな日はすぐに眠剤を飲む※
→ほぼ毎日、眠剤を飲んでいた
※これは要注意
【なにこれ…な謎の精神状態】
中旬は波が大きくなっていましたが、鬱でも躁でもない、“ふつう”っぽいけど何か違う。
『変な感じ』『違和感』という感覚でした。
なんか自分が変なのです。
それまであんまりなったことない感じでした。
朝にはイライラしていて、夜なると一気に衝動的になったり、1日の中でのメンタルのコロコロ具合(日内変動)が大きかったです。
それまでだったら抑えられてきたような衝動も抑えられなくて、参りました。
#気分メモ/“変な感じ”/鬱でも躁でもない
特にめずらしかったのは、「大きい地震が来そう」と割と本気で思ったこと。
しかも1週間も続きました。
“大きい地震”という言葉が頭に浮かぶことは時々ありますが、だいたいは次の日には忘れています。
地震が来ても大丈夫なようにコンロのお鍋を床に降してから寝たり、備蓄用と思ってプチ買い溜めをしたり。
あまりに買い溜めしたがる私に、夫は「今日1つ買えば地震は多分来ないよ。」と言ったことがありました。
私はこの言葉に「?」となりました。なんで?根拠は…?
夫の言う通り、それから大きな地震は来ませんでした。
これもきっかけで、だんだんと「私ふつうじゃないのか…?」と気づいてきました。
記憶力の低下もひどくなり、
たとえば、息子の予防接種をすっかり忘れて、小児科から電話が来て気づいて、急いでタクシーで行ったことがあった(しかも2回も)と思えば、
誰かと話していて、直前に自分がなにを言ったかが飛んだり、家事をしていて、ついさっきやったことを忘れたりしていました。
このような『変な波』の原因ですが、睡眠導入剤と間違えて、1週間ほど、抗不安薬を飲んでしまっていたようでした。
(飲み間違い発覚の流れ)
先月に不眠症っぽくなってから眠剤を毎日のように飲んでいて、そのおかげで眠れるようになり(寝つき)、すっかり調子も良くなってきていた頃でした。
なぜか眠剤を2錠(処方されている睡眠導入剤ゾルピデムの1回の最大量)飲んでも眠れなくなってきていて、正確にいうと、眠れるんですが、すごく浅くて、夜じゅうずっとうとうと、みたいな感じ。
中途覚醒も増え、夫や息子の寝返りでもすぐに目が覚めてしまうように…。
「なぜ?!」
「もう嫌だ!」
と、夜中に薬を追加しようとして薬箱を開けてみたら、
飲もうと思った眠剤のシートは空。
イラッとしながらも、その空いたシートをよく見ると、眠剤ではなく、抗不安薬(ロラゼパム)…。
過去に、主治医に「抗不安薬とか気分を安定させる薬は、ぼーとさせるという面ではどれも睡眠薬と同じようなもの」という感じのことを聞いたことがあって、ちょっと適当になっていたのかもしれません。
◆頓服薬について診察で確認したこと
私は、たまに頓服薬(抗不安薬ロラゼパム)を使うと、次の日、だるかったり、テンションが低かったり、少しイライラしがちでした。鬱っぽくなると言うのでしょうか。
この『薬を使った次の日に鬱が来る?』ことを診察で質問してみたところ、
"翌日の不調は、抗不安薬が残っていたんだろう"
という答えでした。
頓服薬は、使っているときはメンタルを落ち着かせるけれど、次の日に残ったらメンタルを不安定にさせる…ということ?
(ちょうど良い量飲みたいときは錠剤を半分にしたりするといい)
また、『睡眠導入剤を2錠(最大量)飲んで、それに加えて抗不安薬を飲んでも良いのか(自分的にはプチOD)』と訊いてみたら、
抗不安薬と睡眠導入剤は別物だから、一緒に使っても構わない
とのことでした。
次の日がすごく不快になるので、プチODはもうやりたくありませんが…確認して安心しました。
薬ってほんと「使い方次第」、「良し悪し」と思っておくのが良いのでしょうね。
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でも、薬を正しく使いたくても、いざ使うその瞬間の自分が“正常な判断ができない”状態かもしれない、というのがあって、精神疾患の難しいところだなぁと思います。
8月
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不安定なのを自覚していて、波に持っていかれないように緊張しながら過ごしていた感じでした。
いろいろ疲れていました。
9月
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涼しくなってきたからかぐっすり寝れる日が増えたのですが、逆に、少し睡眠不足なだけでとたんにメンタルが不安定に。
睡眠不足(中途覚醒が多い)の原因は、
・ダニに刺されてかゆい
・息子が夜中にぎゃー(歯が生えてきて痛い?)
が多かったです😂
【3ヶ月ぶりの精神科】
薬を処方してもらうのがメインでした。
主治医に「どうですか?」と訊かれて、「安定してました」と答えました。
でも、内心「ここ3ヶ月くらいの波って、『安定』って言っていいのかなー?」と迷う自分もいました。
***
双極性障害は、ざっくり、夏に躁、冬に鬱、の傾向が出てくるけれど、特にその切り替わるときが一番自殺するリスクが高い
この言葉を思い出し、改めて気をつけようと考えていました。
10月
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秋。
暑くてどこにも行けない夏が過ぎて、お出かけに良い季節になりました。
【お出かけ前うつ】
そんな行楽日和の10月は、ずばり『お出かけ前うつ』と言える現象に苦しみました。
出かける予定が近づくにつれ、鬱っぽくなってしまうやつですね。
この月は、1週間おきに、計2回ドタキャンをしてしまいました。
どちらも土日です。
(症状メモ/おでかけ前うつ)
2回目のドタキャンは、特にひどかったです。
前日に「行く」と言っていたのですが、当日の朝に地図を見てみたら思ってたより遠かったことが引き金になってプチパニック状態に。
結局出かけられず、午後にはソファの上で体育座りして号泣する始末…。
家で充実した時間を過ごすでもなく終わってしまい、家族には本当に申し訳なくて苦しかったです。
夕方、夫がスーパーなどに連れていってくれて、そのおかげで、夜には気持ちが落ち着きました。
一週間後、リベンジして、動物園に行けました。
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「楽しい」ことすらハードルがある。…そういうときやっぱり自分は障害者なんだなぁと感じます。
【散歩日和】
平日は、息子をベビーカーに乗せて公園や図書館に散歩にたくさん行きました。
近所の公園はいつも人がいなくて、鬱っぽくても行きやすくて、ありがたかったです。
しかし疲れないくらいに…と思っていても、くたくたになってしまうときも。
往復1時間くらいが限界だったようです。
【謎の腹痛で病院へ→ストレス性胃炎】
ある夜、睡眠導入剤と抗不安薬をヤケ飲みしました(量は許容内)。
すると強い吐き気がしたので急いで布団に飛び込んだのですが、次の日も気持ち悪く、ふらつく感じ。
「薬が残ってるのかな〜」なんて思っていたのですが、何日も続きました。
加えてみぞおち〜お腹もシクシク痛いのです。
「虫垂炎かな?!それならなるべく早く病院行かないと!」と不安になり、親に息子を見てもらって、内科に行くことに。
胃腸の薬で良くなり(抗生物質は出なかった)、食生活良くなかったのかな…?とそのときは思っていたのですが、5ヶ月後に胃カメラをして原因はストレスだと判明しました。
お茶碗を洗ってくれたり、息子のお風呂を毎日のように入れてくれたり。
それに加えて私の体調を気遣ってくれ、不安定でも否定せず見守ってくれる、夫の存在の大きさをしみじみ感動した1ヶ月でした。
11月
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78067866/picture_pc_fa90f893d049fa000ab14ba64b3511db.png?width=1200)
また同じパターンだ…とひどく悔しかったです。
出かける・出かけないの判断を当日にしなければならなくなると、それだけでキャパオーバーになり、フリーズしてしまいがちでした。
ひどかったときは、暗くなって寒い中ベビーカーを押して歩き続けて、息子に寒い思いと夫に心配をさせてしまったことがありました。
「充実していたはず、でも余裕もなかった」と書いていました。
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12月
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【おじいちゃん、ありがとう、さようなら】
今月は、中旬に祖父の死が迫り、そして亡くなりました。
『葬式躁病からの鬱』に気をつけなくちゃと思って、すこしブレーキをかけたり、冷静でいようと意識するようにしてみました。
祖父の死という慣れない出来事の中こういう行動を取れて、躁や鬱を回避できたことが、長いこと双極性障害と向き合ってきた成果のように思えました。
【兄一家を救いたい】
年末は、急遽破魔弓を買いに行ったり、実家に行ったり、精神科の診察があったりで忙しかったのですが、頭の中は、兄のことで割といっぱいでした。
(兄が隠れアスペなのかもしれないこと、それゆえ兄一家に苦しさがあるのではないかということ、カサンドラ症候群というキーワードが浮かんで来たこと…。何か力になれないか、どう伝えようか考えていました。)
友人とたくさん話す機会もあり、自分の『生き方』の輪郭がさらにはっきりしてきたように感じました。
心の中とか、人の認知とかの話をできる友人の存在はとてもありがたいです。
夫のセンター試験が1ヶ月後に迫り、自分はどう振る舞ったらいいのだろうか、できることは何だろうか、 と考えて、ストレスになるくらい考えてしまっていました。
いろいろ行動して、考えて、良い感じに背筋が伸びた日が多くて、ただ忙しいだけじゃなく充実感のあった12月でした。
2020年まとめ
それでは、かなりボリュームいっぱいになってしまいましたが、以上です。
最後までありがとうございました。
赤ちゃんと暮らしはじめ、生活も体調も目まぐるしく変わり、いろいろ濃かった1年でした。
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最後に、2020年に気に入っていた言葉を。
成せば成る。成さねばならぬ。
駑馬十駕。
やってみる。
できるときで構わないから、コツコツ続けてみる。
それだけできっと大丈夫。
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