不便を楽しむ力
皆さん、こんにちは。
とびこです。
今日は久しぶりに「自転車」に乗って感じたことを書いていこうと思います。
久しぶりの自転車で感じたこと
今日は午前中、歯医者に行ってきました。
今まで徒歩圏内や自転車で通える範囲の歯医者に通ったことがなかったので、初めて家から自転車で通える歯医者に行ってみたんです。
今日は秋晴れで天気もいいし、自転車で走って風を切るのはとっても気持ちがいいんですよね。
だからいつもなら絶対に車で行ってしまう、町内だけど少し距離のある郵便局にも行ってみたんです。
ちょうど用事があったので。
いつも車で走っている時は目に入らないような景色が見えるし、新たな発見とかがあって「自転車っていいな〜」と素直に思いました。
行きは下り坂で結構スピードが出たので5分か10分ぐらいで行けたんですが、帰りは上り坂なので時間がかかって15分か20分くらいはかかったと思います。
普段運動の習慣がないので運動不足のアラサーの体には堪えましたけど、それでもやっぱりいいなぁ〜って感じました。
山形で自転車に乗るとは
「山形は車社会で車がないとどこにも行けない」
というのは県内の人ならもちろん、東北在住の方や地方移住を検討したことがある人なら一度は耳にしたことがある情報なのではないでしょうか?
まぁ、結論から言うと「車がないとどこに行くにも不便」であることには間違いありません。
だから山形県民は高校を卒業すると、まず車の免許を取ります。
第一優先事項ぐらいの勢いですね。
そして他県の大学等に行く人は帰省の度に親の車で練習して、県内に残る人は車で通勤通学をするというレールが完全に出来上がっています。
一家の自動車の保有台数も日本トップクラスです。
もはや成人したら一人一台持っているというのが普通です。
じゃあそんな車社会の山形で自転車に乗っているのは誰かというと小学生から高校生までの学生とお年寄りです。
趣味が自転車の人は別として、いわゆる普通の大人でメインの移動手段に自転車を使っている人はなかなかいないのではないでしょうか。
最近では都会から山形に移住してきた人のブログやSNSを探すと、まれに車なしで生活しているという人もいることはいるのですが、山形生まれ山形育ちの人で車なし生活をしている人をまだ私は見たことがありません。
私がまだ出会えていないだけだと思うのですが……。
もしいらっしゃったら、是非その方とお話してみたいですね。
車に乗らないと仕事に行けない
そういう状況なので仕事に行くのにも車は必須です。
というか求人票の必須資格の欄に「普通自動車免許(AT可)通勤用」と99%の確率で書いてあるので、実質山形で会社員をして生きていこうとすると免許・車なしで生活は無理です。
私の前職のところも簡単な外出要務なんかがあると自分の車で行かなくちゃいけなかったので、「職場の近くに住んでいるから車がなくても全然平気!」とはならないのが辛いところです。
車にかかる費用を稼ぐために働く
私は以前うつ病を患っていたことがあり再び社会復帰するということに自信がなく、「なんかバリバリ働かなきゃいけない所では働ける気がしない……」というなんとも消極的な心持ちで就職活動をしていたこともあり、その時は再就職先の給料があまり高くないというなんとも微妙な理由で選んでしまっていたんです。
給料が安ければあまりキツい仕事ではないだろうという、今思えばなんとも愚かな思考ですが当時の私にはそれが精一杯の状態だったのです。
結果的に私の社会人生活において最長記録の就業期間を過ごさせてくれたその職場には本当に感謝していますが、やっぱり給料が安かったのでやり繰りが結構大変でした……。
実家で生活していたので家賃等の支払いはなく、家にお金を入れることで家族と生活を共にしていたんですが、次に財布を圧迫してくるのがやはり車関係の出費でした。
本体代・ガソリン代・点検代・車検代・冬タイヤ代・タイヤ交換代・自動車税・任意保険等、次から次へと車関係の出費が絶えず実家に住んでいるのに満足に貯金も出来ない……と落ち込む日々。
それでもできる限りの節約をして、毎日毎日働きました。
「やりたい努力」と「やりたくない努力」
働いても働いても車にお金が消えていく……。
当時は車の為に働いているように錯覚するほど、私は働く意味がわからなくなってしまいました。
本当に車が欲しくて持っている人なら車の為に働く「やりたい努力」もできると思うのですが、持たなきゃいけない物を持つための「やりたくない努力」は結構大変です。
いっそサブスク等のサービスを使えば占有しなくても車を使えるかもしれないと思い調べてみたのですが、最低でも年収200万じゃないとサービスを利用できないと知り、この方法は使えないと絶望したのでした。
山形で車を手放せるのか
じゃあ結局どうすればいいのかというと車を手放せれば一番いいのですよね。
手放すには代替する交通手段を考えなければいけませんが、実際山形にはどういう交通手段があるのか考えてみます。
代替手段を考える
まず「徒歩」や「自転車」です。
自宅周辺のスーパーやドラッグストア、今日行った歯医者・郵便局等生活に必要な施設についてはこれらがあればいけると思います。
私が住んでいる所は駅も自転車があれば、なんとか行けます。
ですが、それも雪のない期間だけになってしまうのが大変なところです。
雪が降ると多分駅までは徒歩で軽く50分近くはかかる可能性があるので、そうなると「バス」や「タクシー」を使うしかありません。
田舎はバスの本数が少ないので、それもネックですね。
最近は自治体運営のコミュニティバスなんかが出てきたので、昔よりは良いのかもしれませんが日常的に行う通勤通学なんかの利用にはまだまだ難しいところがありそうです。
駅まで行ってしまえば「電車」に乗れます。
山形は今年やっとSuicaが各駅で使えるところが出てきたので、以前よりは利用しやすくなったと思います。
ただ田舎は電車の本数が都会に比べて圧倒的に少なく、基本1時間に1本で「○時電(○時代の電車)」と言ったりします。
計画的な行動が要求されますね。
山形駅に着いてしまえば仙台行きのバスとか、山形空港へのバスなんかも利用できるので、そこまで来れば安心かなと思います。
これは結論の出る議論ではない
ここまで私なりの考えと対策を考えてきましたが、結局これは簡単に結論の出ることではないと思います。
結局は個人がどこまで不便を楽しむことができるか、またどんなライフスタイルで生きるかに尽きると思います。
・通勤しなければいけない仕事か
・自分の行動を自分で自由に決められる仕事か
・一人暮らしなのか家族はいるのか
・自分が公共交通機関でストレスなく行動できる範囲はどこまでか
・余暇の時間はどんな遊び方をしたいのか
などなど、自分が何を優先して生きるのか・どこまで不便を許容できるのか・それを楽しむことができるのか。
色々考えなきゃならないですね。
結構長く書いてしまって、結局私は何が言いたかったのかわからなくなってしまいましたけど、なんとなく思ったのは
「もっと不便を楽しむ力をつければ、人生を楽に生きられるようになるのかな?」
ということです。
とにかく今日は自転車が楽しかったので、それでいいじゃないかということにしておいて、この記事をまとめようと思います。
長々と付き合ってくださり、ありがとうございました。
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