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転職に向けた5年間の準備期間
転職を決意してからの5年間について書きます。
キャリア、転職に悩む社会人の皆さまの参考になれば嬉しいです。
■自分の武器を作る
私は新卒入社から、いわゆるホワイトカラー、事務企画・管理といったキャリアを過ごしてきました。
大企業で一応それなりに出世もしました。
でも、これからの世の中はめまぐるしく変わっていきます。AIといった新しい技術で、求められるスキルも変化していく時代だと思います。
特に事務作業はペーパーレスになっていくでしょう。機械化で今後は人員削減もありそうです。
そうなったときに、自分のこれまでのキャリア・スキル(=事務スキル)って不必要になるのでは?と危機感を感じました。
自分の武器を作らないとこれからの時代生き残れないと確信したのが30歳。
転職しようと決心していました。
私がこの会社で元々やりたかったことは何か。
高めたい専門性とは。
転職に向けて、専門性の無い自分の5カ年計画を立てました。
・人事、採用
・営業
・マネジメント
この3点を実現するために行動し、スキルアップを進めると誓いました。
■30代、ジェネラリストの転職は難しいのか
ネットでは35歳転職限界説など、年齢による転職の厳しさについての記事をよく見ました。
転職を決意するまで、大企業にいる自分には、いるだけで価値があると思いこんでいました。
でもそれは会社のブランド力があるというだけ。
会社名、役職といった肩書を外したときに、自分には何ができるのか、経験は?スキルは?専門性は?市場価値は?
正直、当時の自分には何もなかったです。
これからの転職は、特に専門性が特に求められます。
特に30代、40代のミドル層になればなおさら。
年を重ねればマネジメント経験も求められます。
私のように、社内異動を繰り返すジェネラリストは、転職に苦戦するかもしれません。
また、1つの会社の中で長く仕事をしていると、会社=世の中と錯覚してしまい、社会の動きが見えなくなるし、変化を嫌うようになる。順応性という点でも転職経験がないことがリスクになるとも実感しました。
実際、私は転職活動にとても苦労しました。
◆求人で求められる経験年数やスキルを満たせない
◆年収が高過ぎる(スキルと年収が一致しない)
◆1社経験しかないので環境変化に対応できない(と思われてしまう)
◆あと、大企業という無駄なプライドも邪魔をする
これが、大企業ジェネラリストの転職を難しくする要因だと実感しました。
■5年経って
自分の計画を、異動・自己研鑽で必死に過ごした5年でした。昇進試験も突破し管理職へ。
家族もできて、守る人もできました。
この5年で
・人事、採用
・法人営業
・マネジメント
を実現、専門性も高めました。
スキルも習得できたと実感してきたなと思った時、また、社内異動のタイミングが近づいてきました。
次年度のキャリアについて上司に聞かれる。
ついに転職活動を再開しようと決断した瞬間です。
仲の良い友人が転職活動をしていたことも、後押しになりました。
今の若手は、定年まで1社で過ごすという考え方はないのかもしれません。
優秀だった後輩、部下も辞める人が年々増えているような気がします。
会社も選ぶ時代から選ばれる時代になってきたのでしょう。
なぜ転職するのか、しっかりと考えないといけない。安易に逃げの転職は後悔する。
自分が納得できる転職理由を考え始めました。
転職するのは勇気が必要。
自分も大きな決断をしたと思っています。
でも後悔してません。
運命は勇者に微笑む。
人生一度きり。
本当にやりたいことをしたい。
チャレンジしたい。
そんな気持ちでした。
いざ、転職活動へ。