会社を選ぶ軸は何ですか
大手JTCから、初めて転職しました。
転職に至るまでの体験談を書いています。
転職、キャリアに悩む方の参考になれば嬉しいです。
今回は大学時代の就活を振り返ります。
■なんとなくの就活
あなたはなぜこの会社を選んだのですか?
必ず聞かれる質問。
大学生の就活のときには何て答えていたのだろうか。転職を考えているときに、ふと気になりました。
「私の会社選びの軸は〇〇ですので、御社で働きたいと思いました。」
就活本を参考にして、優等生みたいな回答をしていた気がしますが、本音では軸は定まっていませんでした。
周りの友人は、コンサルに行きたい、金融に行きたい、ディベロッパーに行きたいなど、明確な志望業界を持っていました。
私は、自分がこれをしたい、この業界・会社で活躍したい!といった思いがなかったのが正直なところです。
何をしたいのか分からない。
でも就活しないといけない、就職しないといけないといった焦りもあったと思います。
企業説明会に行っても、これだという会社が見つからず、なんとなくの就活に悩んでいました。
地元密着なら地方銀行か、全国転勤のあるメガバンクか、自動車メーカーか、当時は就活迷子だったかもしれません。
何となく、大学で経済学を学んでいたので、金融業界に傾いていて、銀行、証券、保険、リース関係を回っていました。
当時は売り手市場でしたので、地方銀行で早々に内定をもらえました。
でも、本当に自分がしたいことなのか、しっくりこない状態でした。
なぜ金融業界を選んでいるのか、
なぜ銀行なのか、
なぜ地方銀行なのか、
面接で聞かれる理由を建前で答えていましたが、多分、本音ではありませんでした。
それでも運良く一社内定をいただけたことで、ほっとした自分がいました。
一社内定をもらえただけでメンタルはかなり回復します。
そうなると、大手企業に行きたいという欲も出ていました。CMで皆が知っている会社に入ったら、親にも親戚にも褒められるかとも思い、大手企業も多く受けていました。
大手企業なら安定している、給料もいい、潰れない、退職金も沢山もらえるかも、といった考えでした。確かに間違ってはいないと思います。
当時の自分もその考えでした。
幸先よく、就活初めてすぐに、大手の会社からもいくつか内定をもらいましたが、まだ彷徨っていました。
結局何がしたい?
社会貢献?
起業?
そんな立派な志も無かったのです。
サラリーマンで、そこそこの給料もらって、無難な人生でいいかと思ってました。
でも、なんとなくの就活では後悔すると思い、もう一度、自己分析を始めました(就活の後半期に遅ればせながら)。
■自己分析は大事
当たり前ですね。就活に自己分析は必須。
自己分析を踏まえて、改めて会社選びの軸を固める。
本当に自分がやりたいことが分からない。
けど、社会人として会社、社会に貢献したい気持ちはありました。向上心だったのでしょうか。
改めて自己分析の結果、
・やりたいことがまだ見つからない
→なんでもできる会社、活躍できるフィールドの広い会社
・知識習得は嫌いじゃない
→常にスキルアップできる業界
・日本企業のために役立ちたい
→B to Bビジネス
自分が行き着いた、会社選びの軸の結果です。
学生時代なので考えが浅かったかもしれません。
でもこれが精一杯でした。
こんな自己分析もしながら、
たまたま出会った社員さんとの座談会で、
自分の軸にぴったり合う会社を見つけました。
面接では正直に他社と迷っていると話をし、
それでも仕事への熱い情熱を社員さんから感じ、
その大手企業にいくことを決断しました。
どんな軸でもいいですが、自己分析した結果、自分がたどり着いた結論を、自信を持ってプレゼンすること、それにつきます。
考えは人それぞれ。
正解はないですから。
やりたいことが明確にある人はいいですが、
正直やりたいことが無い人もいると思います。
自分もその人間でした。
やりたいことをどう見つけるか。
この悩みは、その後の転職活動のときにもこの壁にぶつかりました。
自分を客観的・俯瞰的に見ることができるのは大事です。
何が得意で何が苦手なのか、仕事においても非常に大事だと思います。
自己分析には人生の振り返りも有効です、過去の決断や思考は育った環境に影響を受けてますし。
私は人生年表を作っていました。
人生のポイント、ポイントでどう決断してきたか。
なぜその決断に至ったのか。ある程度自分の考え方に一貫性が見えた気がしました。
結果的に大手企業に就職しましたが、転職した今だから思うのですが、会社選びに会社の規模・有名度は関係ないというのが、私の今の結論です。
やりたいことが実現できれば会社の規模なんて関係ない。大手じゃなくてもできることは沢山ある。逆に大手だからできないことも沢山ある。
人生一度きり。
後悔しない人生を歩みたい。
転職を決めたときに、就活時代の自己分析のことを思い出したのです。
また春から新卒採用シーズンですね。
学生時代に人生の岐路に立つ就活ですが、どんな選択であれ、後悔のない決断をしてほしいなと思います。