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血の涙を流した日について

 自分のfc2ブログからの転載です。
(用語などが法改正前のものとなっております)




 涙と生理食塩水は同じ、0.9%の塩分濃度なんだってね。
 涙は血液から血球を濾過したもの。だから弱アルカリ性で無色透明。

 病院ではだいたい、怪我をした場合の洗浄には生理食塩水を使う。

 食品衛生法の18項目の水質検査をパスしたミネラルウォーターでもなく、水道法の50項目に各水道局が24~71項目を加えた検査をクリアした水道水でもなく、薬事法で厳密かつ厳重にに管理され、医師の処方箋がないと使えない、1.5リッターで356円もする生理食塩水を用いる。

 体液と同じphだし、浸透圧も神経末端でのギャップが生じず、だから細胞侵襲性も低い。これは涙と同じなんだ。

 なお、ストレスがかかっているときに出る涙にはストレスホルモン、コルチゾール(糖質コルチコイド)が含まれ、涙を流すことでストレスを排泄してるのと同じなんだ、とわたしは思う。

 涙は傷を洗う。
 生食と同じ。 
 泣くとみじめな気分になるのは、溺死しそうになってるから。
 生食は乾いた後、結構べとつく。


 唐突に叫びたい気分になる。
 一昔前、シドニィ・シェルダンのドラマで研修医が「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」って叫んでたけど、あんな気分になる。

 けして誰かに気付いてほしいとかじゃなく、涙液による自浄作用の付帯物、の、声。
 でもその声に、わたしは気づきたい。気づこうとしたい。

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