もっとおしゃれでかっこよくていいと思う。

もう5年くらい前かもしれませんが、当時勤めていた事業所の地域の地域包括支援センターや認知症ケア専門チームの面々とプライベートで集まってお酒を飲みながらざっくばらんに話をする機会があり、そこで盛り上がった話題のお話です。

同年代でそれぞれ各事業所の所長・リーダーをしていて、高齢化が進み人材不足が深刻になる中でどうやって在宅ケアを支えていくか、という熱い話をしながら楽しくお酒を飲んでたのですが、いい感じで酔いが回っていた頃に誰となく将来こんなケアをしたい、という話になりました。

僕は利用者さんや職員という壁を取っ払ってそういうバリアフリーの事業をやりたい、当然そこには地域の住民も気軽に立ち寄れるし子供や障害のある人だって普通に行き来できるような場をつくりたい、なんて事を言ってたと思います。その夢はまだ僕の原動力になってますが、他のメンバーからはライブハウスとかカフェとか併設してたり、スーパー銭湯みたいなお風呂が楽しめるサービスとか、そりゃあもう楽しい話で盛り上がりました。

最終的には、じゃあみんなでごっちゃまぜで立ち上げよう（笑）みたいな話になりましたが、もし実現できたらワクワクですよね。

僕は想像できる事は実現できると思ってるので、なんとか夢に近づけたいと思ってます。

そういう楽しい話の中で、高齢者のおしゃれについて皆の意見が一致したおはなしです。

杖も車椅子も下着も服もリハパンもオムツも何もかもがおしゃれじゃないよね！って話です（笑）
かなり酔ってます。

ブランド物とかそういうのではなくて、もっと造形的な美のセンスがあってもいいんでないか、という感じ。

杖にしても最近は花柄の模様とか色んな色の杖がありますが、そもそももっといっぱい個性的な杖があってもいいと思うんです。
まぁ杖だから限界はあるかもしれませんが、男性ならもっとこうカッコいい物（イメージつかないけど）とか、女性ならもっと可愛くておしゃれな物があってもいいと思うんです。具体的にどんなの？と言われても思いつきませんが、そのお酒の場ではそれも話題になりました。
僕らみたいな業界にどっぷり浸かってしまった人間には、もう杖といえばあの形状としか想像できないから無理だ、他の業界の介護を知らないセンスのある人がいろいろ考えてくれたらいいよね、みたいな無責任な話で盛り上がりました（笑）

車椅子もそうです、例えばフェラーリの車椅子とか凄くない？とか、フェラーリの車椅子なら赤くてあのエンブレムだよね！とか、アームレストがガルウィングみたいに開くとか？（笑）とか、すごい車高が低いの（笑）とか。
車高低い車椅子だと段差どうします？（笑）とか。
そこはフェラーリの車椅子だよ、スロープが出るんだよ（笑）とか（笑）
でも、車椅子もさまざまなタイプがありますがやはり機能優先でおしゃれ感とかなくて残念だよね、っていう話になりました。
Aさん、こないだまで日産の車椅子だったけど次の認定更新で介護度が良くなったらジオン製（ガンダム世代のお酒の席なので）の車椅子にするみたいだよ、みたいな話できたら楽しいよね（笑）みたいな感じです。

それと同じように、下着も服ももっとおしゃれしてもいいと思うんですけど、たとえばジーパンを履いていた新規利用者さんに運動しにくいからもっとふわっとしたズボンで来てくださいとかいう職員がいたので、そんな決まりないから好きな服できてもらって、と訂正した事もあるほど、目立つ服は介護職からしたら違和感になるのかもしれません。

たまに会う友達に会う時に普通はおしゃれしたいですよね。なんでそれが普通じゃなくなってるのか未だに理解できないでいます。

リハパンも使い捨てですけど、中には大切に選択して使いまわしてる方もおられます。
生産コストとか言うと身も蓋もないのでそこには触れませんが、もっと色んなタイプ。いやそれが難しいならせめてカラーバリエーションでもあるといいなぁ、なんて思います。

特にオムツやリハパンもやパットは、付けていて恥ずかしい物の部類に入る物だと思いますが、そういう概念も崩していけたらいいなぁ、なんて夢みてます。

今日はこの色のリハビリパンツにしよう。
Bさん、今日の下着（オムツ）はこの色かこの色、どっちがいいですか？
みたいな事になるといいな、と想像しながらニヤニヤしてこの記事を書きました（笑）