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育成は指導者がどこまで可能性を信じているかだと思う事について。

育成については時代背景やその時々の状況によって何が正解か、なんていうのは千差万別で、これが正解です、というものは無いような気がします。

だからいつの世代も育成に困っているんじゃなかろうかと思うわけで、西暦になって2000年以上が経過している今でも、指導育成が大きな課題になっている事がその困難さを物語っているようにも思います。

ひと昔前は精神論や熱血指導というか、体罰なんかもあって当たり前な状況でしたが、今ではそういう”力で組み伏せるような”教育は否定されています。

ただ、どの時代も同じ要素はあったんじゃないかなぁと思うのが、指導者が指導する対象者に対して、可能性を信じている、という部分はあるんじゃないかなぁと漠然と思いました。

たぶん可能性を感じれない人を指導しようとは思いませんよね。
可能性を感じているからこそ、指導にも力が入るという事があると思います。

そう考えると、指導している中で可能性をどこまで感じれるかどうかが指導者にはとても重要な気づきのポイントなんじゃないかなぁと思います。

僕自身は、どんな部下に対しても可能性を信じています。
というか、人間生きているだけで可能性の塊ですよね。

僕という人間と、対象者との関わりの中でいろんな化学反応があるはずなので、そういうやり取りの中で僕自身も成長できると思っていて、そこが指導する時に面白い部分なんじゃないかと感じています。

一方で指導する時にしんどい部分は、うまく伝わらない事かなぁ、と思っています。

僕自身が口下手で説明下手なのもありますし、どうも人の話を聞いて勘違いしてしまう事が最近多くなってきているような気がするので、そういうコミュニケーションの部分で伝えたい事がうまく伝わらないでモヤモヤしてしまう事が一番しんどいかなぁと思っています。

さて、可能性を信じるという部分では、基本的にどの対象にも少なくとも教えている僕以上に成長してもらいたい、という期待を持っています。
なので指導に熱が入るといろんな経験やその時考えた事などを伝えようとしてすごく時間がかかる事や話が脱線しすぎて何の話だったのか・・・という事もよくあります。

ただ、期待はするけど期待通りにならなくてもガッカリはしません。
その評価をする時期が早かったんだと思っていますので、まだまだこれから、という事で教え方や伸び悩んでいる部分についてどうするか、という事にフォーカスするようにしています。

あくまで通過点、という感じですね。

期待以上に育ってくれた場合は、もっと上の可能性に上方修正します。

あとは個々の性格や、僕自身との相性もあるのでうまく指導できない場合もあればうまく指導できる場合もあれば、僕以外の人の方が合うなら本人が一番成長できる道筋を選べるようにしたいと思っていて、自分が出来る範囲でそういう形で指導してきたつもりです。

特に介護の仕事は人間性が重要と思っていますので、そういう部分は人生をかけて成長していくものだと思っています。

技術や知識という内容については、それなりに区切りをつくってどこまで何ができるようになるかは見極めますが、そこについては本人のやる気次第というか、興味をもっているか、覚えないといけないと自覚ているかどうか等の要素もあるので、そういう部分から見極めながら評価の時期をイメージするようにしています。

個人的には、指導者が諦めてしまえばそれまでだし、指導者次第で伸びるもんじゃないかなぁと思ってますが、やる気や意欲っていうのは指導者が盛り上げてあげるお膳立てとかも必要とは思いますが、本人次第な所もあるので、それこそ人間性の部分が大きくかかわっている要素なんじゃないかと思っています。相性もありますしね。

指導者としては、対象者から見て指導されたい人にどこまでなれるかが一番指導効果が高まる要件だと思っているので、指導者としてもそういう部分を鍛えておかないとなかなかうまくいかないのが指導育成だと思います。

介護の現場でもケアの限界は職員が限界点を線引きしたラインが限界点になってしまうので、指導も同じだと思います。

諦めたらそこまでなんですよね、これは何事にも言える事だと思います。

なので、教えるからにはすごい介護職を育てたい、なんて思っているただの自己満足な指導の考え方なんですけど、せっかく誰かの先輩や指導者になったのであれば、その後輩や部下が自分よりすごい人に成長できたら超嬉しいんだと思っています。

もしそこで自分が悔しいと思えば、努力してさらに追い抜けばいいだけの話ですし、そういう関係ができれば相乗効果ですごくいいと思うんですよね。

まぁ、個人的には教える事で自分が一番勉強になって成長している気がするので、それが単純にうれしくて楽しいのかもしれませんけどね。

そういうのも含めてリーダーや指導者の面白くて大事な部分は、可能性を信じる事なんじゃないかぁと思っています。

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