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真似をする、とにかく仕上げる。

指導で課題を出す時に、よくする助言が『わからないならとにかく誰かの真似をしてみたらいいよ。』『自信がなくても完璧でなくてもいいから、とにかく仕事は仕上げるまでやりなさい。』です。

感覚的に若い世代だけではなくてどの世代の職員にも言える事なんですが、課題に対して自信がないのはわかるんですが、すぐにわからないです、どうしたらいいですか?とか聞いてくる人が多いです。
課題を設定する時はあえて少し難しめの難易度を設定して取り組ませてみるのですが、すぐにやり方を知りたがる、というか失敗しない方法を知りたがる傾向がみんな強いなぁと思います。
常日頃、失敗してもいいよ、と言いいづけていてこうなので、やはりみんな失敗したくないんだろうなぁ、としみじみ感じています。

僕が変なのかもしれませんが、聞いたことのないような困難事例や、認知所の周辺症状などの紹介がくるとワクワクします。どんな出会いと経験ができるだろうか、出会いと経験を積む事で自分の成長の糧になると思っているからなんですけど、こういう話をしても大抵の職員は、それはとある管理者さんだけです!と若干逆ギレみたいな感じで怒られます。

先日も要介護5の方の紹介があり、受け入れる事になって職場のスタッフを集めて事前情報のすり合わせをしました。
要介護5の方の受け入れは初めてのケースだったのでみんな驚いていました。
特に立てない方の援助は経験した事がないチームだったので、送迎の際の移乗介助や入浴時の介助方法についてかなりの不安の意見が出されました。

当デイには機械浴もないので、本人家族さんや担当ケアマネさんからもシャワー浴で十分ですとはいって貰っていましたが、入れそうなら浴槽に案内させてもらいます、と伝えてありました。

立てない人をどうやって浴槽に入れるんですか!?と職員から言われましたが、状況をみて工夫すればなんとでもなるよ(笑)と答えるとみんな怒ってました。

どうしても不安なら、初日の入浴介助は僕につけてていいよ、と伝えました所、見事に僕が担当になってました(笑)

せっかく良い経験ができる機会だったのにもったいないなぁと思いながら当日を迎えましたが、立てないとの事前アセスメントでしたが、自宅で寝たきり状態のわりに膝関節の拘縮もないので介助にて立位をとってもらうと、掴まり立ちで約10秒は立位保持できました。
結構立てる、と僕は判断しました。

ですので、入浴も特に問題なくスタンダードな方法でシャワー浴はできました。
職員もそういう様子を見て不安が解消されたのか、結構興味津々で僕の行う介助方法を見にきていました。
残念ながら浴槽に案内したものの、ご本人の不安がとても強かったので入れませんでしたが、徐々に慣れていけば、もう少ししっかり立てるようになって浴槽にも入れるようになると思います。

話が逸れましたが、どうしても自信がない事には尻込みしがちな人が多い感じですが、自信がないなりに良いケアをしている人のマネをすればいいものを、それはそれでオリジナリティが無いとダメという変な意識があるのか、あの人のマネをしたらいい、こうしたらいい、と助言するのですが、しっかりマネをする人も少ないです。

良いケアのマネをしていく中で、やがて自分なりのケアに繋げていけるものだと思っているので、僕なんかは先輩でも部下でも良い方法だな!と思ったらすぐに真似します。
その方法をなんでしているのかとか考えると、その人の思考や工夫がみえてきて、そこからの学びも大きいです。
なので、いいなぁと思う事は是非マネをして自分のものにしてください。きっとそれが近道だと思います。

あとはやり始めたら最後までやる事。
なんでも中途半端に中断してしまうと良くないと思っています。

出来が悪かろうが未熟だろうが、自分でこれで完成!というところまで仕上げないと良い経験にはならないと思っています。

先日、計画作成について指導中の職員が恐る恐る自分で作った計画書を持ってきて、チェックしてくださいと言いました。

僕はそれを受け取って見る前に、まずは完成したんやね?と聞くと、いや、ちょっと自信ないです💦と言うんです。

とりあえず完成したから見せに来たんだよね?
と聞くと、いや、完成というかなんというか、よくわからないところもあって・・・・・、という感じでした。

それじゃあ今見てもあんまり良い指導になりそうにないから、まずは自分の中で完成したって言えるようになるまでもう少しやる悩んで来ような(笑)と言って差し戻しました。
間違えてもいいので、せっかく間違えるんならいっぱい悩んで間違えて欲しいんです。その方が教えた時に理解が深くなると思うし応用が効くようになると思うんですけど、みんなとにかく答え合わせを早くしたいみたいなんですよね。
まぁわからなくもないんですけど、まだ僕が見てあげれているうちにたくさん間違えたり失敗してくれた方が一緒に成長できるから、僕はその方がいいんですけどね(笑)

特に書類関係の仕事は、まずは仕上げる、書き上げる、を繰り返さないと上達しないと思います。

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