グローイング・サイクルって?
前回の記事の続きです。
今回も勉強になりました。
『さまざまな人種やバックボーンを持った方々が在籍していて、いわば多様性の塊なんです。そのため、一人ひとりの違いを認めながら、メンバーが持つ力を最大限発揮してもらい、一生懸命取り組んでもらう必要がある。』
これも介護業界にも当てはまりますよね。
そして、一人一人の違いを認めてメンバーが能力を発揮できるような仕組みにはなかなかなってないような気がします。
何ででしょうね、みんな同じ事が同じようにできないとダメな雰囲気が強いですが、明確な答えのない介護の仕事では、必要最低限の常識やスキルは行使できて当たり前としても、職員の個性を理念や目的に合わせて上手に最大限に活かせる事は重要な視点と思います。
『現在の人手不足の時代では、最も大事なのは会社自体が選んでもらうことです。』
この感覚もすごく大事と思います。
僕の会社はこの感覚がまだなくて、人事のトップと話す機会があったのでいろいろ聞いてみましたが、言葉の端々に“会社が選ぶ““採用してあげる“みたいな感じが溢れて出てて嫌な感じでした。
ほとんど新卒を採用できていない現状をきちんと評価分析しないと本当にダメだと思います。
きっと時代錯誤感が採用活動にも出てるんじゃないかと思います。
『自社の基準を示し、その通りにできるよう教え、実践を要求し、結果を正しく評価する。「人が育たない」と幹部が嘆いているような企業は、一見当然に見えるこのサイクルがどこかで途切れてしまっているケースが多いのです。』
グローイング・サイクルの説明ですが、後の解説でも出るんですが、実践を要求する、という部分が、なるほど、と思いました。
そして人が育たない組織はどこかが途切れているとの事。
僕の会社は、おそらくこの実践を要求する事と、結果を正しく評価する事が抜けているのと、基準を示す事も曖昧だし、そこが曖昧だと当然その通りにできるようにも教えれないので、これはまたやばい状況だなぁと改めて危機感を感じてしまいました。
自分の事業所では出来る限り基準を示してその通りにできるように育ててきたつもりですが、肝心の評価の部分が僕が評価したとしても賃金に反映できる権限もなく昇進させてあげる権限もないので言葉でしか評価してあげれないのでどうしてもこのサイクルが回る事がない状況です。
『「教育」や「評価」は、コミュニケーションそのものに関する部分です。これ自体には改善に取り組まなくても法律で罰せられるわけではなく、また、緊急性が低いので、どの企業も後回しにしてしまう。』
まさに後回しになってますね。
負のスパイラルに陥ってしまっている気がします。
『仮に課題感に気づいていても、教育と評価制度の改革にはお金と気合と根性が必要なので、優先度を下げてしまう。しかしこの状態を放置していては決して「人が辞めない会社」にはなりません。現場の力だけでは難しく、経営層が改革に向けて動かないことにはどうしようもないんですね。』
これもナルホドです。
確かに現場の力だけではどうにもならないのは痛感してきました。
『要求することがマクドナルドとユニクロに共通していた強みだと気づいたんです。これこそが他社との圧倒的な違いなんです。』
『教える はマネージャーが部下やメンバーに対して「教えたことはちゃんとやってよ」ってことなんですね。これが「要求する」です。』
『教えたつもりだけどメンバーが成長しない。教えた考え方やスキル、習慣などがメンバーの身に着いているのかどうかをマネージャーがあと追いしていない。または身についていない状態を部下のせいにする。』
この辺りもあるあるかなぁ、と思いました。
人が育たない、という話題を管理者集団で集まってした事があるのですが、圧倒的多くの管理者がこの身についていない状態を部下のせいにしていました。
伝わるように伝えてない指導者側の責任やちゃんとできている事を評価していない事で定着しない事もあるんではないか?と意見を言っても、そんなのは教わる側のやる気や姿勢の問題で片付けられてしまった事がありますので、多くのリーダー層はそういう感覚なんだろうと思った事があります。
『メンバーを放っておけば、教えられたからというだけでは誰もやりません。そもそも新しいことを取り入れるのはめんどくさいことですから。だから、定着するまでマネージャーがフォローしましょうね、というのが3、要求する です。』
できるまでフォローする、僕もこれはやっているつもりですが、これを同僚や上司に言ったり提案すると、過保護過ぎるとか言われてしまう事が多いのでもう意見するのは諦めました。
『「要求する」を店長や部長クラスなどのマネジメント層のミッションにする必要があります。「教えっぱなしでは人はやらない」との前提に立ち、サポートやフォローをする。』
教える側が指導できるスキルを身につけるべき、という意見は今でも上には伝えていますが、こういう説明を具体的にした方がいいかもしれませんね、今度機会があったらこういう提案をしてみようと思いました。
次の記事も楽しみなので引っ越しの荷造りの間に読みたいと思います。
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