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また会おうね。

ふと忘れがちになるんですけど、僕ら介護職がサービスを提供している方々は、だいたい80〜90歳の高齢の方々です。もっと若い方や100歳を超えている方もおられますけれど。

どんなに元気そうでも、僕らよりも死に近い感覚で生活をされていると思うんです、自覚されているかどうかは別として。

僕が職員に指導する時に必ず伝えるのが、明日はもう会えないかもしれない。だから今日できる事を精一杯やろうよ。という言葉です。

実際、さまざまなケースで次回はお会いできない事がありました。
どれだけ精一杯やっててもあれでよかったのかという感じはあります。後悔はしたくないんですけど、どうしても力不足感はいつも否めません。

その方の人生の最後のひと時に、少しでも快適な思いで過ごせてもらえてたら嬉しいのですが、そういう関わりができているか、そういう関わりができているチームを作れているか、とても重要な仕事だと思っています。

そんな事を言い続けてきた僕ですが、今日はデイサービスの帰りの送迎でお一人お一人お送りしている際に、利用者さん同士でまたね、元気でね、と声をかけてお別れしているいつもの光景だったのですが、『また会おうね』と言い合って別れの挨拶をされていたのを見て、また会おうね、という言葉にとても深い重みみたいなものを感じました。

ほんとの所はどうかは分かりませんが、利用者さん同士でも、もうもしかしたら会えないかもしれないという思いがあるように聞こえて、改めて1日1日を大切にすることが大事だと思いました。

改めて出し惜しみする暇なんてない事と、常に出し切れるようにパフォーマンスを高めておく事が、介護のプロとして仕事に向き合う時に必要な準備だと利用者さまから教えられた気分です。

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