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小規模な事業所だとだめなんですか?
今日はお休みでしたが、いよいよ来週に引っ越し本番を迎えたのと、現地で立ち会いが必要な作業があったのでまたまた日帰りしてきました。往復340kmでした。
部屋を片付けていると断捨離の効果もあってかゴミが山積みになったので、ゴミ出しもしたり車に乗せて持って行けるものを選んだりしていると思ったより出発が遅れて焦りました。
現地での作業には間に合ったので、部屋のレイアウトを考えたり畳の上に敷く敷物を探しに行ったりしました。
本当は明日も休みにしてのんびりしてたかったのですが、引き継ぎの関係や体制不足もあってうまく調整できませんでした。それに明日も含めて今週は会議が詰まってますので、もう部屋を片付ける余裕もほとんどない状況です。
そんな中、ネットでニュースを調べてるとまた財務省が何か言っている記事を見つけました。
これって小規模な法人は買収されたりしなさい、という事でしょうか。よくわからないしうまく行くとも思えません。
『経営の大規模化・協働化も不可欠と提言した。』
これは前からずっと言ってた気がしますし、既に社会福祉法人の協働みたいなのはできるようになっていると思いますが、じっさいそういう別々の社福法人が共同体みたいな形でうまくいってる事例ってあるんでしょうか。
同じ系列ならまだしも、おそらく給与体系も評価形態も違う組織が効率よく協力するのはむずかしいと思いますし、必ずパワーゲームが起こると思うので、こういうのがうまく行くとしたら買収とかによる法人統合や吸収でないとむずかしい気がします。
『「幅広い経営主体の参入こそ進んだものの、小規模法人が多く、事業者間の競争が必ずしもサービスの質の向上につながっているとも言い切れないうえ、業務の効率化も不十分と言わざるを得ない」』
これは本当にご指摘の通りと思いますが、小規模法人だけではなくて、大きな法人でも同じ問題はあります。
業者間の競争も会社の大きさは関係なくて、サービスの質の向上が報酬に連動してないのが原因と思いますよ。
いまの報酬だと、質が良かろうが悪かろうが同じ報酬ですから。頑張って質を高めようという方向にベクトルが向かないのは財務省なら理解してもらいやすいと思いますし、そもそもが要介護度を軽くしたら報酬が減るんですよ。
頑張って自立支援して、要介護3の人を要介護1にしたり、訪問の内容が軽くなって時間がかからなくならったりしたら報酬が減るんです!
そんな状況でどんな競争をしたらサービスの質があがるんですか、いいケアをすればするほど、従業員の定期昇給すらできなくなって良い人材が流出するじゃないですか。
なんならもっと言わせて貰えば、人材紹介の会社に支払う紹介料だって介護報酬から出さざるを得ない状況ですよ、だれですかこんな事にしたのは。
介護の報酬を減らすんなら、まずは人材紹介経由の介護職の紹介も採用も完全に撤廃してください。話はそれからです。
『「小規模な法人が他との連携を欠いたまま競争するということでは、介護の質の向上にも限界があり、新型コロナのような感染症発生時の業務継続もおぼつかない」』
個人的には小規模な法人の方が質の高い取り組みをされているケースが多いような気がしますし、小規模だからこそ地域の関係機関との連携をしっかり取ってる事業所も多いように思います。
確かにコロナ禍での人材の補充は規模が大きくなければ難しいでしょうが、そもそも人材難の状況で介護職の絶対数が増えない限りはなんの対策をしても意味がない気がします。
『「規模の利益を生かす効率的な運営を行っている事業所などをメルクマールとして介護報酬を定めることも検討すべき。そうしてこそ大規模化・協働化を含む経営の効率化を促すことができる」と意見した。』
これってちょっと意味がわからないのですが、地域ごとにでもトップ経営しているような大規模法人のシステムを導入して効率化したら高い報酬が算定できるような仕組みでしょうか?それか傘下に入るとかでしょうか。
そんなに大規模化とか国が口出ししたいのなら、社会保障制度なんですから公営化すればいいじゃないですか。
なんのために民営化したのか意味がわからないです。
次の報酬改定でまた報酬減になりそうですが、びっくりするような加算とかできそうですね。
もうケアの質とか関係ない運営の工夫で評価されるような加算が。
しかし、そこは厚労省にちゃんと仕事をしてもらって、きちんと介護保険制度を活用する利用者のためのものにしてほしいです。
日本国憲法には、『すべて国民は、健健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』と明記されています。
地域の高齢者や入所施設の高齢者が、たとえ認知症があったとしても健健康で文化的な最低限度の生活が送れていなければならないはずであり、それは介護保険の制度下で行われているサービスなのですから、制度設計をしている国にも責任があるし、なんでもかんでも事業所のせいにしないでちゃんと現実を見て考えて欲しいと思います。