JAバンク、地元の利用中心の金融機関
他のJAが管轄する地域で梨の栽培を行っている農業者さんが、窓口に来店された。
販路拡大のため、うちのJAの直売所にも、自慢の梨を出荷をしたいとのことで、そのために先ず、口座開設と出資組合員加入をしたいとの要件だった。
JAは全国各地にある。
それぞれ管轄区域は重複していない。
農業生産者として、正組合員になるためには、
その管轄区域に住んでいる事。
または、その管轄区域の農場で農業を営んでいる事。
もしくは、その管轄区域に一定規模の農地を有している事。
たとえ農業を熱心にされていても、住まいや仕事場がそのJAの管轄区域とは別だったら、別のJAで正組合員としてそのJA名を冠し、うちへ流通させてもらうしかない。
個別に出荷をお考えのご様子だったけど、役席を含めて対応し、お帰り頂いた。
最初、一人で対応していたら
「じゃぁ!こっちのJAの農地を買えってことですか!?」
と、前向き過ぎるご回答に、思わずあたふたしてしまった。
もちろん、「管轄じゃないから」と、お話もあまりしないでお帰り頂くのは農協の農業者の方に対する態度としては良くない。
でも、熱心なお話を、ついついしっかりと聞き過ぎてしまうと、はっきりと結論を伝えることができない雰囲気を、段々作ってしまうことを実感した。
話を聞きつつも、ペースはこちら側で保持できるようになりたい。