キドニタテカケシ衣食住、一部の活用…
営業マンなんて向いてない。セールスとか大嫌い。人と話すのも嫌。
定期的な集金とか、お届け物とかなら対処法は少し出来てきた。
【明るい、ハツラツな、腰の低い、ノーマルポジションの人柄】を演じる。
とりたててお世辞が上手とかでもない、お客さんのプライベートエリアにぐいぐい踏み込んでいく訳でもない、自主的な発信はせず、受け身な姿勢。
そんなキャラクター、性格の自分を作り、営業車に乗って外を回って訪問し、ド定番の「木戸に立てかけし衣食住」の話題(の天気)をお話して帰ってくる。
※木戸に立てかけし衣食住とは:話題が無い(乏しい)ときの切り札
(き)せつ
(ど)うらく
(ニ)ュース
(た)び
(て)んき・(て)んこう
(か)ぞく
(け)んこう
(し)ごと
(衣)服・(衣)料
(食)事・(食)品
(住)居・(住)宅
まあ、中でも圧倒的に
「お暑うございます」か「お寒うございます」といった体感気温の話題で、だいたい話題のフリはそれで足りてしまう。その後は共感を続けるのみ。
集金やお届け物の要件だけの場合は、家の人と会えさえすれば、あとはお客さんと自分のお互いに決まったルーティーンでやりとりをして、
「じゃ、お邪魔いたしましたー。ありがとーございまーす。失礼しまーす」
と言いながら後ずさりし、後ろ手でドアを開け、外に出たらお辞儀をしながらドアを閉めて終了。
しかし!しかし、農協の渉外担当の仕事は、契約を取ってくる事がメイン。
JAカードという農協のクレジットカード契約。(単体型と一体型がある)
年金受取り口座を農協に指定してくれるお客さんの獲得。
定期貯金という数か月とか1~5年の期間、お金を一括で預かる契約。
定期積金という数か月とか1~5年の期間、お金を毎月預かる契約。
出資組合員加入の正組合員(農業関連者)さんの増加。
出資組合員加入の準組合員(農業関連以外のJA利用者)さんの増加。
農協観光の日帰りや数泊の国内旅行や海外旅行の参加者の獲得。
日常のケガや損害賠償に備える保険の契約。
日本農業新聞という日刊新聞の定期購読契約。
家の光という家庭用月刊雑誌の1年間購読契約。
ちゃぐりんという子ども向け月刊雑誌の1年間購読契約。
地上という農業専門月刊雑誌の1年間購読契約。
ほか、ローン、それと共済だ。
いや、無理だって。営業やりたくない。人と話すのは苦手なんだから。
目標数字はある。店舗ごとに。店舗の目標がいかなければ、職場のみんなの賞与や昇格に影響する。
契約を取ってこなければ!
・・・・・・行きたくないなぁ。これも何かやり方を確立しよう。