蒼生
東に吹く風は
異国の竹笛の音に似て
あなたの想いを
世界の果てまで運んでくれる
どこまでも白い雪明かりは
底知れぬ淋しさを照らしている
沈みゆく陽の光に
別れを告げたら
一人ぼっちでも
またたく星を数えよう
あなたが再び笑えるように
あなたと再び出会えるように
舞い上がる吹雪の
冷たさを知って
ぼくらは初めて
命の温もりを感じられる
そんな人の弱さを
愛おしく 狂おしく
知りたいと願ったから
歌って 歌って
星たちの望みを
祈って 祈って
夜明けの静けさを
繰りかえす愛の哀しみは
大地に眠る あおひとぐさ
語りつぐ過去の囁きは
大地に眠る あおひとぐさ
東に吹く風は
優しい竹笛の音に似て
あなたの想いを
世界の果てまで運んでくれる
朝焼け空の下 雪明かりは
底知れぬ光を包みこんでいる
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