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Photo by
ho2y
蒼生
東に吹く風は
異国の竹笛の音に似て
あなたの想いを
世界の果てまで運んでくれる
どこまでも白い雪明かりは
底知れぬ淋しさを照らしている
沈みゆく陽の光に
別れを告げたら
一人ぼっちでも
またたく星を数えよう
あなたが再び笑えるように
あなたと再び出会えるように
舞い上がる吹雪の
冷たさを知って
ぼくらは初めて
命の温もりを感じられる
そんな人の弱さを
愛おしく 狂おしく
知りたいと願ったから
歌って 歌って
星たちの望みを
祈って 祈って
夜明けの静けさを
繰りかえす愛の哀しみは
大地に眠る あおひとぐさ
語りつぐ過去の囁きは
大地に眠る あおひとぐさ
東に吹く風は
優しい竹笛の音に似て
あなたの想いを
世界の果てまで運んでくれる
朝焼け空の下 雪明かりは
底知れぬ光を包みこんでいる