【振り返り】2022年9月
都内の大学スポーツ施設のサポート開始
今月より都内の大学スポーツ施設に関わり、駅伝部やラグビー部、女子サッカー部などの強化クラブに所属する選手たちをサポートしています。
主な業務は施設内のケアコンディショニングルームでの選手対応です。徒手的な治療を施したり、物理療法機器を用いたりして、痛みを抱える箇所や不調を感じるところの治療を行います。それだけではなく、それぞれに必要なエクササイズを指導し、自分で自分の体を管理できるようにしていきます。
先月は週に1度のペースで3回サポートに行き、17名の選手を診ました。臨床を通して気づいたことや感じたことを書きます。
臨床での気づき
骨盤の位置の崩れ
下腹部やお尻の筋肉、ハムストリングスに力が入っておらず、骨盤のアライメントが崩れていることがとても多かったです。その結果、筋肉が過剰に張ってしまい、関節の柔軟性が失われていました。
骨盤の位置をしっかり整えて、地面からの反力を適切に受け止められる機能が体の土台として必要だと改めて再認識しました。
背骨のゆがみや捻じれ
多くの選手が背骨の機能性を失っていました。胸郭の運動性が著しく低下しており、背骨のゆがみや捻れが生じていました。
全身の機能に着目して、なぜ痛みが出てしまったのか?過負荷になった原因は何か?を探求しなければいけません。特に背骨や胸郭のコンディショニングはランナーにとって必須です。
情報発信
note
9月はnoteを2本公開しました。
①背骨のコンディショニングについて
ランナーのスポーツ障害の臨床を通して感じたことをまとめました。痛みのある箇所だけを治療しても良くならないことを改めて痛感しました。
②子どもに「当事者意識」を持たせる工夫について
ケガをしてリハビリを行う子どもに「当事者意識」を持ってもらう重要性を感じます。自分自身が治そうと思わないと、なかなか良くならないことが多いからです。"自分のことは自分でやろう!"-そんな想いを込めて書きました。
スポーツ整形外科クリニック
アスレティックトレーナーとして働くスポーツ整形外科クリニックでは、先月も多くのアスリートにリハビリを指導いたしました。
痛みのある箇所のリハビリだけでは症状を取りきることは難しいことを改めて感じます。全身をいかに効率的に、安全に動かすことができるかどうか?患部の機能改善と全身機能のバランスがとても重要です。
投球時の肩の痛みを訴えて来院した大学生投手
不安定な肩甲骨をどうやって安定させるか?をすごく考えさせられました。
肩のリハビリでよく行われるベーシックな運動では、代償動作が顕著で狙った筋肉にうまく収縮が入りませんでした。
エクササイズをこの選手に合った形で行う必要があると判断し、体の土台となる体幹や股関節の機能を作り直すことに着手しました。隣接する関節を安定させることで、肩のインナーマッスルや肩甲骨周りの筋肉が活動しやすくなるからです。
局所の機能だけではなく、隣接する関節からの影響をしっかり踏まえて、体の土台を整える必要性を強く感じました。
ケア&コンディショニング
個人的に依頼を頂いた方に行うケアコンディショニングは1件もありませんでした。
ケア&コンディショニングの業務をもっと広げて、体の不調を感じる方やリハビリが必要なアスリートに必要なサポートを施していきたいと思っています。
10月の目標
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