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【振り返り】2024年7月


はじめに

静岡県の駿東郡長泉町を拠点に、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師、アスレティックトレーナーとして活動する、徳田晴宣(トクダハルノブ)です。

【現在の活動】
・プロアスリートのケアコンディショニング
・都内大学パフォーマンスセンター ケアルーム
・県内の高校野球部、中学硬式野球チームへのコンディショニング指導
・一般社団法人「Baseball Labo SHIZUOKA」 理事
・学生アスリートや一般の方々へのケアコンディショニング

などで活動しております。

活動レビュー

9年ぶりのベスト8進出を振り返って

昨年8月から指導に携わる高校野球チームが、先日まで行われていた夏の大会で、9年ぶりにベスト8へ進出しました。

惜しくも準々決勝で敗れてしまいましたが、選手たちは本当に立派な戦いを見せてくれました。

「そのときのベストを尽くす。」姿勢を徹底的に貫き、やるべきことをしっかり積み上げられた1年。

チームへの指導を始めた当初は、関節の柔軟性や筋力、全身の協調生、バランス能力などに大きな課題があり、自体重でのエクササイズを中心としたコンディショニングに留めて、ウエイトトレーニングを行いませんでした。

◆どこの筋肉を柔らかくしたらよいか
◆何の筋肉を強化するべきか
◆全身バランス、協調性をどのように改善するか

を1つ1つ整理しながら、重量物を用いた本格的なトレーニングを実践する前の体作りを丁寧に進めました。

それからおよそ3ヶ月後、チーム全体で本格的なストレングストレーニングを開始し、体の状態や時期に応じたプログラムを指導。

選手たちが、私の伝えることやトレーニング・コンディショニングへの重要性を理解し、体作りに励めたことがとてもよかったですし、その成果を夏の大会で十分に示してくれました。

また、指導を始めたおよそ半年後からは、選手個々人へのケアコンディショニングを行うようになり、体の機能改善をさらに促すことができました。

必要に応じて、徒手的な治療を施し、関節可動域や筋力などへのきめ細やかなアプローチを展開することで、普段の練習や試合の質向上を図れます。

選手たちがトレーナーによる介入に依存しないよう、

◆自身の体の課題を理解させて
◆必要な運動・エクササイズを指導し
◆自ら進んで実践する

というサイクルを徹底させることで、「自分で自分の体を管理する力」を養うことができます。

高校生は、関節の柔らかさや筋力、全身のバランス能力などの未熟さが目立つとともに、自身の体への向き合い方や意識も乏しく、継続的に、根気よく指導にあたらなければなりません。

新チームが始まり、2年目の指導となる今チームは、昨年からの指導で築いてきた土台をさらに強固なものとし、日々のコンディショニングやトレーニングでの取り組み方、意識をさらに高めることが目標です。

けがの予防に注力するだけではなく、選手たちが望むステージで活躍するために必要な体作りを促して、パフォーマンスアップを効果的に図ります。

質の高い指導を提供し、来年の夏、チームのスタッフや保護者の皆さん、チーム関係者に喜んでもらえるよう、引き続きサポートしたいなと思います。

「魔法のエクササイズ」はなし!                ~主体的にエクササイズを実践する重要性とは?~

7月は、県内西部地区の中学硬式野球チームへの指導がありました。

今年5月からチーム付きの指導を始めてから、今回が4回目。

選手たちが少しずつ私の指導に慣れてきて、充実した時間を過ごすことができておりますが、その一方で選手個々人に伝えるコンディショニング課題への取り組みに少しずつ甘さが出てきました。

自分自身の体を劇的に変えてくれる、けがの発生を予防してくれるといった「魔法のエクササイズ」は決してなく、日頃の生活の中で

◆どれだけ自分自身が主体的に取り組めるか

がとても重要です。

多くても月に2回程度の指導で、関われる頻度が少ないため、チームの指導者や親御さんにご協力を頂きながら、自宅や練習グラウンド等で自ら進んで必要なエクササイズを実践するよう、お伝えしています。

ただ、その取り組み方は人によって様々で、しっかりやっている選手もいれば、そうではない選手もいて、根気強く指導にあたらないといけないことを再認識しました。

先月末、当チームの公式戦に帯同し、彼らの試合での動きを見ましたが、試合で求められる身体的な負荷と、選手個々人の体の機能に大きな乖離があり、早急に機能改善を促さなければ、いずれは体の不調や痛みを訴えるのではないかと感じました。

あと、8ヶ月も経てば、いまの中学3年生は高校野球のステージに進むわけで、そこではまた新たな競争が生まれ、それに打ち勝たなければなりません。

専門家からの指導をしっかり自分自身の成長につなげて、自己管理能力を磨くことはどの世代にも通ずる、とても重要なことです。

日々のコンディショニングを実践する重要性を伝えて、内発的な動機に紐づける形で選手たちが能動的に取り組めるような指導に努めたいと思います。

おわりに

この7月は、前述した活動の他に、一般の方々へのケアコンディショニングや都内の大学パフォーマンスセンター内のケアルーム、プロ野球選手への出張ケアコンディショニングなどを行いました。

自分自身の頭と体を休める時間をなかなか取れず、精神的にとてもタフな1ヶ月を過ごしましたが、とても良い経験をさせてもらいました。

7月の振り返りnoteの更新が大幅に遅れてしまい、申し訳なかったですが、引き続き8月も暑さに負けず、精力的に活動しております。

皆さんのお役に立つ情報や記事をできるだけ公開していきますので、お手隙の際にお読みいただけるとうれしく思います!

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