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期待値0からチャンスを広げるためにできることとは?

はじめに

私はこれまでスポーツ現場を中心に、アスリートのケア&コンディショニングやリハビリテーション指導を行ってきました。

現在勤務するスポーツ整形外科クリニックを年内で退職し、2023年1月よりフリーランスのアスレティックトレーナーとして活動します。

今回は大きなトレーナー活動を来月に控えた今、チャンスを広げるためにどのようなことを考えながら準備しているか、について書いていきます。

プロ野球選手の自主トレをサポート

例年、年末年始に行っていたプロ野球選手の自主トレを1月下旬まで期間を延ばしてサポートすることになりました。最大で9名の選手が参加する予定です。

これまで自主トレで関わった数名の選手以外は今回の自主トレで初めて関わります。
多くの選手が自主トレのリーダーを務める選手から何か学びたいと考えて、参加を決断しています。

私の治療やエクササイズ指導を目的に参加していないため、私に対する期待値はほぼ0に近いと言えるでしょう。

「○○さんの体を診てるトレーナーがいるみたいよ。」ぐらいの認識で、現時点で私に何か希望することは特にありません。

そのような状況下でチャンスを広げるために必要なことは、私の価値を選手にしっかり感じてもらうことです。
選手の期待値が低いところからどれだけチャンスを広げられるか、が大きな勝負だと感じます。

「何も期待されていないところからチャンスは広がるんだよ。いかに"おぉ!"と思わせるか、特徴を出せるか、そうしてチャンスは広がるからね。

元プロ野球選手で、大学の野球部で投手コーチを務めた浅野啓司さんが私にそう伝えてくれたのを改めて思い出します。

自分の力を一番発揮できる場所を作る

先日のサッカーW杯で日本代表の堂安選手がゴールを決めたときに、

「あそこは俺のコースなんで。」と平然と話していたことがとても印象的でした。自分の力が1番出せる環境や型に持ち込めることがいかに重要か、を学びました。

私の強みは、ケア&コンディショニングやエクササイズ指導によって、体の機能性をしっかり上げられることです。

選手たちの動きを正確に把握し、代償動作を極力伴わない形で運動を行わせることができます。

セラピストやアスレティックトレーナーとしての視点から治療と運動をうまく組み合わせて、ケガの予防や競技力向上につなげるコンディショニングを実践します。

今年度の自主トレでは昨年度までと同様、球場練習の冒頭1時間を使って体の機能性を高めるエクササイズを行う予定です。

選手たちの体の特性や反応を見ながら、それぞれの体の状態に即した運動プログラムを指導します。

午後のケア&コンディショニングでは、実際に選手の動きを見て感じた課題などを踏まえて、細やかな治療を個別に展開します。
選手と感覚をすり合わせながら、体の機能性をさらに引き出すことが大きな目標です。

選手の能動的な取り組みを引き出す

選手自身が治療やコンディショニングに能動性を持って取り組めるように働きかけたいと思います。

動きをよく観察し、対話したうえで選手たちにとってより良いものを提供できれば、という気持ちです。

・セルフエクササイズの重要性を伝えて、選手たち自らが進んでコンディショニングを行えるようにする

・エクササイズを正しく行えるように指導し、運動の効果を実感してもらう

・それぞれの選手がやるべきことを認識し、トレーナー管理下でなくとも運動を実践できるようにセルフエクササイズシートを活用する

このような取り組みや選手とのやり取りを通じて、コンディショニングの方向性を打ち出して、さらに努力を積み重ねるきっかけにしてくれたらうれしく思います。

終わりに

今回の自主トレがそれぞれの選手を継続的にサポートするきっかけとなればうれしく思います。

自主トレが終わったときに「はるおさんがいてくれて助かりました。」ではなく、「今後もはるおさんに体を診てもらいたい。」と選手から言ってもらえるように、ケア&コンディショニングやエクササイズ指導を丁寧に行います。

「明るく、元気に、素直に」選手たちと関わりつつ、この大きなチャンスをさらに広げていきます!

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