注文のプライバシーについて

「番号36番でお待ちの、アイスコーヒーとともにサンドウィッチをご注文のお客様」

とあるカフェで、
注文したサンドウィッチを席で待っていた私に向けて放たれた言葉である。

自分が注文したものを叫ばれることについて、
皆様はどう思うか。

こう書いているのであるからして、
私は少し恥ずかしい。

私の注文を気にしてる人なんていないし、
私が他のお客さんのメニューを知ったところで何も感じないのだが、

「そ、そんなみなまで言わないで」

と思ってしまう。
「あの人、サンドウィッチ食べるんだ〜。おもしろーい」
とか思う人はいないのはわかっているのだが。

「36番でお待ちのお客様」

では駄目なのだろうか。

間違いなく商品を届けるために、より具体的に呼び出すのだと思うが、
番号だけでは駄目なのだろうか。

番号だけでは駄目な理由を考えてみる。

まず、さっきも言った
間違いなく商品を届けること。
違うお客さんにサンドウィッチが渡ってしまったら大変だ。

他には、
店員自身が提供するものを間違えないように。
しっかり読み上げることで商品に間違いがないことを確認する。

あとは、
他の店員も確認ができること。
例えば、レジ担当と調理担当が違った場合、調理担当が読み上げた注文がもし違っていた場合、
注文を受け付けたレジ担当の店員が、
「あ、それ違うお客様のです」
とか
「あ、アイスじゃなくてホットです」
とか気付けるかもしれない。

それでも、
番号だけ読んでくれたらいいと私は思ってしまう。
もしかしたら、すべて読み上げなくてはいけない最大の理由があるのかもしれない。
私の考えが及ばないだけかもしれない。

そもそも、
自分の注文を読み上げられることが恥ずかしいとかいう考え過ぎなことを言う私、
その私の考えが及ばないというのは、
もはや救いようがないのではないか、
と考え過ぎる私でした。

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