シェフチェンコ詩集
岩波のシェフチェンコ詩集を読む。
ウクライナの詩人シェフチェンコ。
その詩からは
ウクライナを愛する気持ちとロシアに翻弄されるウクライナの運命を嘆く想いが感じられた。
ウクライナの国民の胸底にシェフチェンコの詩心が沈殿しているとしたら、
領土の争いが解決することはないだろうと思った。
どこからどこまでがウクライナか、ということは表面的なことであり、
ウクライナの自我が侵されることへの抵抗であるからだ。
侵し侵されの螺旋に入ることを望まない。
ウクライナとは、ロシアとは、
国民がいて国がある、その歴史と文化と思想に共鳴できないことはないはず。
いまこの本を読めてよかったと思う。