【3分要約】『こんなときどうしたらいいの? 感情的にならない子育て』
体罰・暴言は子供の脳の発達に深刻な影響を及ぼす
・厳しい体罰により、前頭前野(社会生活に極めて重要な脳部位)の容積19.1%減少
・言葉の暴力により、聴覚野(声や音を近くする脳部位)が変形
上記は福井大学 子どものこころの発達研究センター友田明美先生の脳の研究結果です。
子供に感情的になり、たたいたり罰を与えたりすることは子どもの成長に逆効果、と冒頭で書かれているのが本日紹介する『こんなときどうしたらいいの? 感情的にならない子育て』です。
この本からの気づきは、子供に対して感情的になってしまうのは、思考停止になっているから、ということでした。
本書には装丁の通り、シーン別の対応の引き出しが書かれています。
例えば、パパとのお風呂を嫌がるシーン。
引き出しとして書かれているのは、まずパパの経験値を上げよう、その上でパパとお風呂に入りたくなるよう、お風呂で遊ぶグッズなどを用意しよう、というものでした。
前者は普段一緒にいないとそもそも難しい。その場合は、ママに出かけてもらってパパと二人っきりになる状況を作り、経験値を上げる。
後者はそのままですが、これも考えた上での工夫と言えます。
子どもがキックやパンチをしてくるシーンはどうするか?
引き出しとして書かれているのは、やめてほしければ、目線を合わせて、痛いからやめてときっぱり伝えること。
ただ遊びたい気持ちはできるだけ叶えてあげる。例えば、手のひらをパーにしたところならパンチしてもいいよ、クッションのところはキックしてもいいよ、などです。
手を離せない時に抱っこをせがまれるシーン
引き出しとして書かれているのは、難しい状況であることを伝える、可能な時を伝える、握手などを提案する。
抱っこをせがむのはちょっと寂しい、スキンシップをしたいということ。
そうであれば対応可能なことは何か?思考停止にならずに考えれば、感情的にならずに済みます。
子どもの相手をするときは
・思考停止にならない
・子どもの気持ちに寄り添って、直接依頼されたことは無理でも、これならできるよ、と可能な対応をする
・口に出して説明する
この3点を心がけようと思いました。
本日は以上です。