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【読後想】『スマホはどこまで脳を壊すか』★★★★★
夏休みの宿題で読書感想文が苦手だったけれど、感想でも書評でもなく、想ったことを勝手に書き留めるだけなら出来そうだということで記録する読後想。
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どこに行くにもスマホを持たない日は無いし、何をしていてもそうそう手放さない。会話をしていて何か分からないことがあればスマホで調べるのが当たり前で、音楽を聴くのも読書をするのも、写真を撮るのも、何もかもがスマホが無ければ成立しない。
それでも中高生に比べれば依存度が低いと自認しているが、そろそろデジタル・デトックスでもした方がいいんじゃないかと思い始めた。
そんな私が今回選んだのはこちらだ。
榊 浩平 (著)『スマホはどこまで脳を壊すか』 (朝日新書)
スマホを使用すると前頭前野を使わなくなり、学力が低下し、憶えたつもりのものが憶えられず、コミュニケーションもままならなくなる。そればかりか、運動不足になるし、将来的には認知症のリスクが高まるという。
何となくスマホは良くなさそうな面があるなと思っていた部分に科学のメスを入れた著者が、その研究成果の一端を一般向けに解りやすく著したのが本書だ。
というわけで、私の評は★★★★★。
星五つだ。
通常は自分の趣味を他人に押し付けるのは好まない私だが、本書は誰もが読むべき本だ。少なくとも、知識として知っておくべき内容だと思う。
幼い子供の暇つぶしにスマホを与えるのは言語道断で、中高生にしてもスマホに接する時間は限りなく制限すべきだと実感した。
とはいえ、子どもたちからスマホを取り上げるのが難しい時代になってしまった今、私たち全員がリスクを認識して対策を始めないとえらいことになる。将来的にAIが私たちの仕事を奪うのがコワいなどと言うのとは全く違ったレベルで、AIが無ければとてもじゃないが社会が成立しないような人間ばかりになってしまいそうなのだ。
スマホがそれほどコワい機器だということを、まずは知る必要がある。
おわり