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酒を飲むとなぜ太るか
酒を飲むと太ると言われる。
逆に、知人は最近、酒を辞めて痩せた。
酒飲みには飲むときは食べないと嘯いている人もいて、だったらむしろ太らないのではないかと思えども、それがそうでもない。
酒の種類や量にもよるだろうが、酒そのもののカロリーで太るのだろうと思っていた。
ところが、思いついたことがある。
酒飲みが太りがちなのは、酒のカロリーのせいではなくて、酒を飲むと動かなくなるからではないか。
歳とともに筋肉量が減って基礎代謝が落ち、動くのが億劫になって、ますます筋肉量が落ちる。
この悪循環を食い止めるには筋トレをするしかない。
今まで筋トレとは無縁だった人はもちろん、そうでない人も、酒を飲んだ時に運動する馬鹿はいない。運動しながら酒を飲むというのも無い。
酒を飲むとなれば当然座って飲む。
飲んだら動く気は起きない。
だから、酒を飲む時間が長くなればなるほど、動かない時間が長くなる。
基礎代謝の大きな若い頃はそれでも良い。
しかし、年を取るにつれて、動かない時間が増えるのは致命的だ。
日中は仕事で運動する暇が無い。朝は眠いから運動する気になれない。となれば運動するなら夕方か夜だが、帰り掛けに一杯だとか、帰宅が少しでも遅くなれば、運動する間もなく乾杯したくなるものだ。
飲んでしまったら最後、夜に運動しようという志は儚くも散る。
それの繰り返しではないか。
加齢による筋肉量の落ち方は想像以上で、特に体幹などの目に見えない筋肉は落ちていても気づきにくい。
全身の中でも筋肉量の多い下肢に至っては、歩かない動かない影響による減少が著しく、気付いたら俺こんな脚細かったっけ、となるくらいだ。
それはつまり身体のエネルギー消費量が極端に落ちていることを意味するから、少しのカロリー摂取でも太ることになる。
酒飲みが太るのはそういうことではないかと思っている。
最近では糖質ダイエットを実践している人も多く、私から見れば極めて不健康なやり方と思うのだが、本人たちは痩せた痩せたと悦に入っている。そうかと思えば、リバウンドしちゃった、なんて言っているから目も当てられない。
ダイエットは身体の摂理に合ったやり方をしないと、どこかで歪みが生じる。
体重を落とすには、摂取量よりも消費量(代謝量)が多くなるようなバランスに調整する必要があるが、摂取量だけ絞っても駄目。消費量が多い人ならそれでも良いが、消費量が少なくなった人が摂取量を減らしてもなかなか痩せられない。だからどんどん摂取量を減らしていくことになって、最終的には不健康なレベルになる。消費量が少ないから減量をやめた途端にまた太りだす。それでは恒久対策にならない。
巷に溢れるダイエット方法なんて、その殆どが無意味で、究極的には消費量を増やさなければ始まらない。つまり、
★動かないことをやめること
★動かなくても消費される量を増やすこと
この2つを実践すれば良い。
食べる物だとか、食べる量はあまり関係ない。
動かないことをやめること、というのは脚を使って動く時間を増やすことでもある。だからと言って急に万歩計を片手に1日1万歩を目指そうとしなくて良い。座ったきりにならないようにこまめに動くことを心がければ良い。
動かなくても消費される量を増やすとは、筋トレのことだ。楽してダイエットしたいと思う人こそ、筋トレが有効だ。筋トレと行っても週イチでジムに通うことにしようなんて大袈裟なことは必要ない。家でも出来る体幹トレーニングや下肢を鍛える簡単な筋トレで良い。
酒は飲んでも良い。
ただし、長時間飲み続けることは2つの★に反することになるから、短時間で済ますのが身のためだ。
それじゃあ飲んだ気にならないって?
そりゃ、そうですよね。
おわり