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よい人生のためにどのように過ごせばいいのか(感想文)

今回は、本屋さんで出会った 1冊「よい人生は『結果』ではない」を読んだ感想を書く。

本を読む前に考えていたこと(何かを探す過程そのものを楽しむにはどうしたらいいの?)

私は、「探しているものは見つからないもの、つまり存在しないものだ」と考えるようにしている。

中学生の頃には「本当の自分」を探し、大学時代には「生きる目的」「生まれてきた意味」「人生の意義」を探したが結局見つからなかった。
それ以降、「探している」ということは「今、手元にない」ということだから、それは「存在しない」のと同じことだと考えるようになった。

私は「存在しない」と考えることに決めたが、自分の考えを「探していたもの」の答えとして決めることもできる(「仲の良い友達の前の自分が、本当の自分だ」とか)。
また、「探し続けること」自体が「探しているもの」だったと考えることはできる(「生まれてきた意味を探し続けることが、私の生まれてきた意味だ」とか)。

私は、自分で考えた何かを「探していたもの」の答えであると決めても、「本当にそうなんだろうか」と結局迷ってしまうので、とにかくそういったものは「存在しない」のだと考えることに決めていた。

しかし最近になって、「存在しない」と決めるのではなく、仮にでも何か自分なりの答えを持つほうが前向きに生きられるのではないかと感じ始めた。

また、「人間は自分の存在を超えた何かに繋がろうとする」と考えるようになった。例えば、宗教や思想、ポリシーなど。(コーランを信じたり、ビーガンになったり、LGBTQのための活動をしたり)企業に忠誠を誓うこともその一つ。自分が生きようが死のうが関係なく続いていく、価値のあると信じられる何かに、繋がっていたいと感じる部分が人間にはあると思う。

自分の中でそのつながりが明確になっていないと、ふとした瞬間に偏った思想や、新興宗教にハマってしまう恐れがあるだろう。

この本のタイトルを見た時、良い人生が「結果」ではないとすると、それは「過程」そのものなのか。過程を楽しむ方法が書いているのだろうか、と思った。

結果として、私が期待していた以上の1冊だった。

瞬間瞬間の選択、リスク、努力が総合的な人生の目的に沿っていれば、結果がどうあれ、自分の人生を築いている。(中略)
自分の人生を築くご褒美は、つねにそのプロセスに没頭することそのものだ。

該当の書籍より抜粋

この本から学んだポイント

3つのポイント

  • 何か新しい習慣を始めようとする時、順守とアカウンタビリティ(説明責任)を果たしているかどうかをフォローアップするコミュニティが重要であること

  • 後悔しない人生のために、行動・願望・志の3つの変数を指針にすること(行動が願望に一致しているか、願望が志に一致しているか)

    • 志を追求する中で、今の努力が満足ゆくものか、不毛なものかが分かる。不毛であれば、道を変更すれば良い。どちらになるかは想像することはできず、やってみなければ分からない

  • 能力とは、スキルと性格特性のポートフォリオである

    • 特別なスキルだけではなく、本人にとっては当たり前・簡単にできてしまうことが重要な場合がある

ライフ・プラン・レビューをやりたい

ライフ・プラン・レビュー(LPR)とは、この本の中にあったアイデアの1つ。

毎日以下の6つの質問に対して、どれぐらい努力したかを1〜10のスケールで回答する。(結果ではなく、努力に対して点数をつけるのがポイント)

1. 明確な目標を設定したか
2. 自分の目標に向けて進んだか
3. 人生の意義を見出したか
4. 幸せか
5. 前向きな人間関係を維持・構築したか
6. エンゲージメント: やるべきことに没頭したか

そして週に一回、5〜6人程度のメンバーで集まって、お互いにどれぐらいの点数になったかを報告し合う。(集まりでは、否定的な発言はNG)

こうすることで、自分の人生を築くために重要な観点を常に意識できるようになる。

最後に

気がつくとYoutubeを見て何時間も経っていたり、働いていても結局何のためにやっているのか分からなくなってモヤモヤしたり。時は過ぎているけど、「自分の人生を生きている」という感覚は全くないような時間がある。そのまま生きるのは何だかしんどいので、今自分が持てる志や願望を軸にして、行動したいと思う。

とりあえず1週間、LPRの記録をつけてみた。

割と「幸せ」ではあるが、明確な目標や前向きな人間関係に課題がある状態であるとわかった。できることからやっていこう。

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