⑰ 他7個で指導すべきこと(9個目について)
9個目の「構成要素の位置の工夫」は、教科書用指導書や表現方法の書籍等で、説得力を高めるために最も重要なものだというように述べられています。
「言いたいことから先に」「主張は冒頭と末尾に」「プレゼンはPREP法で」などがその代表的なものでしょう。
しかし、「構成要素の位置」と論理はなんの関係もありません。単なる説得力を高めるための末端の工夫に過ぎません。
『ぼくのお父さん』を、スピーチという音声言語表現で伝える場合を考えてみます。
音声言語の特性として「消えていってしまう」というものがあります。そうなれば必然的に以下のように「むすび」という最も表現したいことを一番前に持ってくることになります(これは頭括型表現となります。さらに最後にも言えば双括型となります)。
「むすび」ぼくは、大きくなったらお父さんのように立派な大人になりたいと思っています。
「まとめ1」なぜなら、お父さんはとても働き者だからです。
つまり、これはターミネータで言えばポージングの問題と言えるものなのです。
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