はじめての発表会

私が初めてピアノソロで発表会に出たときの話。

実は発表会のソロデビューが遅かった私。
一番初めに出たソロは小学校6年生の時でした。

曲目は「幼き流浪者」G.ランゲ
「小さなさすらい人」とも言われていますね。

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2歳の時、ピアノを始めてから、すぐに某大手音楽教室のグループレッスンへ通うようになり、発表会はいつもエレクトーンでのアンサンブルでした。

当時とっても目立ちたがりだった私は、母のピアノ教室の1年半に一度開催されているソロの発表会に出たくて、お願いしては許されずを繰り返していました。笑

月日が流れ、母から「出演枠に余裕ができたから」ということでソロデビューを許された私は、発表会当日が待ち遠しくてたまらなかったのを覚えています。

迎えた当日、前もって母と買いに行ったワンピース、初めてのパンプス(もちろんぺたんこ靴です笑)、母に結ってもらった編み込みの髪。暗譜するまで弾きこんだ幼き流浪者に、初めて読んでもらえる直前の意気込みコメント。

「途中で交互にフォルテとピアノが出てくるので、強弱を伝わりやすく弾きたいと思います」
なんて一丁前にコメントを読んでもらったにも関わらず、ビデオを見たらぜーんぜんできていませんでした。笑

大阪の豊中市の、小さなホールの小さな舞台でした。
当時の私は怖いもの知らずだったけど、緊張して音を並べるのに必死だったことを覚えています。

もうすっかり、どの音かなんて覚えてないですが
1か所だけ、半音ずらして弾いちゃったことを覚えています。
演奏が終わったとき、母の生徒であり自分の幼馴染でもあった友人が、
可愛い花束を舞台まで持ってきてくれました。

今までこの発表会は、客席側の人間で、お花を渡しにいく側だったのに。
うれしいような、恥ずかしいような。そんな思い出です。

小さなピアニストを教えていると、いつも小さい頃の自分を思い出します。
これからこの子たちも、こんな経験をしていくんだろうか。
わくわくしますね。
今回はその思い出から、発表会のお話でした。


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