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シートを倒すとき許可をとるか

はじめに

ホリエモンが「シートを倒すときにわざわざ聞いてくるやつうぜぇ」みたいな話をしていた。「倒すことは当然の権利」という理屈だ。

僕もそう思っていたが賛否両論あるらしいので、シートを倒すとき、後ろの人に聞くべきか聞かないべきか考えてみようと思う。

まず「当然の権利」とはどういう状態か考える。権利の反対を拘束ととらえると、自分を拘束するのは、物理的な拘束だろう。この時は「シートの倒せる角度稼働域」だ。それ以外に拘束力のあるものは現状ないので、やはり「当然の権利」と言える。


「じゃあ聞かなくていいってことね」

いや、そうとも限らない。「もめごとの絶えないエリア」の可能性があるからだ。

バイクはどうだったか

例えば、免許をとってバイクに乗ろうとしたとき、バイクさえそこにあれば乗るのは「当然の権利」だった。

バイクは何千ccだろうが乗り放題だった。なので、みんなバンバン大排気量のバイクをかっ飛ばしていた。「当然の権利」だったからだ。

しかし、「500cc以上の2スト」が死亡事故を起こしまくってしまった。ぶつけたりぶつけられたり、もめごとが絶えなかった。なので、「大型免許」という新たな法的拘束力を設けたわけだ。


このように、拘束力は、物理的な拘束力がまず先行して存在し、後から法的拘束力が設けられるといった具合で発生するような構造になっている。

シートはどうか

シートの稼働域に上記を当てはめて考えると、シートの稼働域において、まだ法的拘束力はないが、「もめごとの絶えないエリア」が存在している可能性がある。

この「もめごとの絶えないエリア」というのが将来「後部座席保護法」みたいな法的拘束力が発生するまでは、無法地帯と言える。

もしかしたら後ろの人が正義感溢れる短気の人だったら、口論が発生するかもしれないし、前の人の首をいきなりジャックナイフで切り裂くかもしれない。

これを抑止するものはないので、自営するしかないのである。
自営方法で一番コスパがいいのは、「倒していいか聞くこと」である。

3秒時間を割けば、上記で示したようなもめごとに対するリスクヘッジがとれるため、コスパはいいだろう。

ここで、後ろの人が「聞くなようぜぇな」と思っている人がいたとして、聞いた瞬間前の人の首をいきなりジャックナイフで切り裂くこともあるかもしれないが、これはもう何を参考にしていいか分からない「隕石が落ちてくる」レベルの不運な出来事なので勘定に含めない。

結論

シートを倒すときは、当然の権利だが、将来法的拘束力が発生する可能性のあるエリアでもあるので、自営するために聞こう。

ホリエモンは多分「もめごとの絶えないエリア」にビビっていない。相手がジャックナイフを持った狂人であったとしても、首を掻っ切られようが構わないという揺るがない信念があるのだ。

僕も実はホリエモンよろしく聞かずにバンバン倒していたが、今回しっかり考えた結果、「後部座席保護法」が発令されるまで自分の身を守るために聞いていこうと思う。

ちょっとビビっちゃってるのだ。




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のろさとし | 実業家 | 製造業 | システムエンジニア
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