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「シチュー管」は売れるか

売れない。「シチュー管」とは何かは後述するとして、
「よし、何かを売ろう」と思ったときに、その商品に価値がないと売れないわけだが、「価値」とはなんだろう。

「価値」と言い出すとマルクスやアダムスミスがいろんなこと言ってきそうだが、彼らは僕のことフォローしてないのでのろさとしテイストでお届けする。

色々あると思うが、「価値」とは、状態を変化させる遷移量と言えるだろう。

例えば、電車移動は、A地点からB地点へ遷移するサービスを提供している。
その距離(遷移量)がそのまま価値だろう。

電車の遷移量

「車を買おう!」ってときの、車自体の価値は、移動量ではなく、「いつでも移動できる」便利さの遷移量が価値だ。


車の価値2

こんな感じだ。商売をやっていると「売れないなぁ」と思っている時、結構これを見誤っていることがある。

例えば、

「シチュー作りすぎちゃったので、食べませんか💛」

と隣人が訪ねてくる需要を見越して、

「よし、シチューが簡単に隣に持っていけるサービスをやろう!!」

ということで、「シチュー管」というサービスを提供することにした。
家と家をパイプで繋いでシチューを流し込めば隣にシチューが送れるのだ。
画期的だ!!競合もいない!!パイプも特段高くない!

と、シチュー管設置サービスを開始したが一向に売れない。商品レビューを見てみたら、

「いや、隣の人と仲良くなる口実に使えなくなるでしょ」

と書いてあった。そうだ、「シチューをお隣さんにあげる」という行為は、シチューの遷移量は微量で、コミュニケーションの機会数の遷移量だったのだ。


シチューの遷移量ではなく出会いの機会数の遷移量

このように、その商品が何を遷移させるのか、本当にその遷移を人間は求めているのかを一生懸命考えたいところだ。

さらには、意外にまだ見逃されている遷移パラメータが世の中にあるかもしれない。そんなブルーオーシャンを目指して、日々「遷移量」を表示するスカウターを装着して歩こう。

言ってみて思ったけど、シチュー管って絶対詰まるし、大量に送らなきゃいけないだろうし、掃除が大変だし、実現不可能だなアハハハハ

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