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問題解決を阻む「時間がない」

会社で何か問題が起きた時、それを解決するときに出てくる阻害要因ランキング1位が「時間がない」だろう。

「Aという商品の製造コストが下がらないから、なんとかしよう!」
「うーん、、でも時間がないから…」

みたいな感じだ。これはビジネスシーンに限らない。

「部屋が汚い!!片付けよう…!!でも…時間がない」

とかもそうだろう。

この「時間がない」というのは解決が非常に難しい。なぜなら、時間がないのは当たり前だからだ。

ビジネスシーンで例えよう。

僕達の仕事は以下で出来ている。

仕事= 既存の仕事 + 新規の仕事

事業と言うのは、資本主義の特性より、成長が求められているため、既存の仕事がないときは新規の仕事をしていなくてはいけない。

もっと簡単に言うと、僕達の仕事というのは「暇なときは新しい仕事をしよう」という仕組みなのだ。つまり、予備の時間なんてものはないのが常だろう。

そもそも時間を持て余しているのに存続しているような優秀な会社は、課題解決なんざしなくても余裕で食っていける。課題解決しようとしている会社は往々にして時間などないのだ。

さて、以上より、「時間がなくて製造コストが下がらない」は、「時間がない」という難しい問題のせいで解決策が非常に見つけにくくなってしまう。

ではどうすればいいか。

問題を切り分ける。前回の以下の記事と同様、問題を切り分けるのだ。

「時間がなくて製造コストが下がらない」を「時間がない」と「製造コストが下がらない」という二つの問題に切り分けてしまうのだ。

そうすれば、
「製造コストを下げる」に関しては「治具の方式を新調する」とかなんとか解決策を出せる。

「時間がない」と言う問題に対してはとりあえず「月に1日程度は問題解決に充てる時間を持つ」とかなんとか解決策を出せばよく、「製造コストを下げる」という問題に専念できるのだ。


ビジネスシーンでよく、以下の問答が発生すると思う。

「XXをどうにかした方がいいね」
「でも時間が…」

みたいな問答だ。

こういう時は、

「XXをどうにかした方がいいね」
「でも時間が…」
「それは別の問題として取り扱おう。」

と言うことにしよう。



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のろさとし | 実業家 | 製造業 | システムエンジニア
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