五味國男

五味國男（ｺﾞﾐ ｸﾆｵ　1898〜没）

本名小崎久雄（出生名五味久雄）。明治31年1月2日、東京府東京市日本橋区（現在の東京都中央区）生まれ。大阪府大阪市育ち。
生年月日については、明治26・30年1・12月1・3・26日の説が有り、判然としない。父は「乃木劇」で知られた新派俳優・初代五味國太郎。妹も元映画女優・五味國枝である。
幼少期から、父・初代五味國太郎と共に新派の舞台に度々出演していたという。明治44年、旧制小学校を卒業後、五味國男（五味國雄）を名乗り、日本座（詳細不明）を振り出しに本格的に舞台活動を開始する。明治45年、父・初代五味國太郎、木下吉之助、深澤恒造らと共に本郷座の専属となる。大正2年、旧制東京府立第三中学校に進学。学業の傍ら、引き続き本郷座、宮戸座など地方各座に出演した後、新派・新劇の一座を転々とした。