松田プラン 感想&私案
選挙も近いし久々に書いてみます。
現在、松田さんがyoutubeにアップロードしている5本の松田プラン動画を2倍速で聞いたのでまとめてみます。
聞き間違いがあったらすいません
松田プランを簡単にまとめると
日銀保有の国債を期限が来たものから政府発行のデジタル円で償還する。
利払いが必要なくなる。
日銀は国債の代わりにデジタル円を入手。
これで財務省も日銀にも出口が出来て納得する。
民間は金融機関で手数料を払ってデジタル円を両替できる。
デジタル円は行政サービスや支払いに使える。
デジタル円ならではのいろいろ便利なサービスを提供できる。
って感じでしょうか。
問題点
デジタル円を発行する点はだけは良いのですが、
改めて書き出してみると問題だらけなので思いつくままに意見を書いてみたいと思います。
量が足らない
償還時にデジタル円にするのでは発行量が圧倒的に足りないので、利用が進まない可能性が高いので、最低でも日銀保有分全部交換する必要はある。
利払い問題
日銀保有の国債の利払いはそのまま政府に戻ってくるのでここをデジタル円で償還してもほとんど意味がないのです。
さらに、国債廃止派の訴える国債の利払いや売り買いがプライマリーディーラー等の裕福層の補助金的役割を果たす点を全く改善できていない。
国債を通さない支出か直接引き受けの必用がある。
それどころか、銀行業にうま味を与える為に民間は手数料を払ってデジタル円を入手するとしている事で、さらに利用が抑制される可能性がある。
財務省や日銀が納得する
財務省の権力の源泉は予算に限りがあるという話であり、をの権力の源泉を奪われる財務省が納得する可能性は薄いのでは?
日銀もおそらく反対する
処理する必要がない国債をデジタル円に変更されその管理を政府が行い、民間が銀行預金をデジタル円に交換する時にどうなるか?
資産 負債
民間 銀行預金
銀行 日銀当座 銀行預金
日銀 デジタル円 日銀当座預金
政府 デジタル円
↓
資産 負債
民間 デジタル円
銀行
日銀
政府 デジタル円
単純に書くとこうなります。
日銀と銀行の資産と負債が消滅しバランスシートが縮小します。
これで日銀の傘下の銀行が喜ぶはずがありません。
自分が管理できない貨幣がどんどん増えて、民間銀行はBIS規制の基準になる資産が流出していく事になるので、現状の銀行預金を創造する形の融資も困難になっていくでしょう。
これは、日銀と合わせて機能する銀行その物の権力の衰退にあるので抵抗は大きいのでは?
この点は利点でもあるのですが、松田さんご本人が出口であり説得できると考えている点が間違いなのではないでしょうか?
色々詰め込みすぎ
いろいろな機能を紐付けすぎるのは普及を妨げる可能性も高い気がしてます。
ウォレットの開設にマイナンバーなどの本人確認を厳格にするのは大切だが、マイナンバーと紐づけてプッシュ型でこんな制度が利用できますよって所までやるのは抵抗の方が大きい気がします。
広く普及させるためには外国人も利用できる必要できる必要があるので、マイナンバーとガチガチに絡めるのは下策ではないでしょうか?
私案&まとめ
松田プランではデジタル円の発行まではいいがその後の普及を阻む点が多すぎます。
普通に日銀がデジタル円を発行して民間決済で使える様にするだけでいいのです。
自然と便利なデジタル円への移行が進み、銀行から資産が流出するので、銀行には国債を買うマネタリーベースが集まらない事になります。
結果として銀行の資産が減少しBIS規制的に銀行預金を創造する事ができなくなります。
デジタル円をそれぞれの銀行に紐付ける等の、無駄に複雑な仕組みを導入しない限り、デジタル円の普及は銀行預金の衰退と国債という制度の機能不全とセットなる可能性は高いのです。
じゃあ、どうするんだ?って話になりますよね
個人的には、銀行は日銀からデジタル円を借りるという形で融資を行う形への変更が必要だと思います。
そして、現在の中央銀行が国債の売り買いで金利を調整するという無駄な行為をやめて直接的に日銀から銀行への貸出金利を設定する形での金融政策へ変更する必要がある。
私は金融政策に否定的ではあるが、根本を解決しない短期的政策としては有効性はある程度有るので金融政策を行う場合は、
投資の抑制と推進は日銀の貸出金利の設定で行い、
消費の抑制と推進はデジタル円そのものに付利することで調整することが可能になる。
この場合は保有金額ごとに金利を変える事でお金が少ない人に有利な金利設定も容易になります。
現在の国債を通じた金利設定よりはるかに簡単で弊害も少ない金利政策が可能になるように思います。
あとは、いろいろ詰め込みすぎ問題ですね
私はシンプルにデジタルの決済手段を公共インフラとして提供するのがいいと思いますし、プッシュ型で利用できる制度を紹介するより、制度そのものをシンプルにしてなんもしなくても基本的に利用できてるベーシックインカムを基本とする感じで監視しすぎずに便利で楽な社会を目指してほしいですね。
国が提供するデジタル決済サービスが主流となると、今ある多くの決済サービスが破綻する可能性は高いですが、時代の流れと利便性のアップの為に必要な変化だと思います。
VisaやMasterに払っていた手数料が減少することは国益です。
JCBは、、、、、ですが、クレジットカードは後払いということもあってある程度残っていく可能性もありますね。
決済インフラを道路で例えるなら、
今までは、民間企業が好き勝手に道路を引いている時代
これからは、国がまとめて道路を引き、そのインフラの上で民間が活動する時代を迎えるのでは?と考えています。
決済が便利になり手数料がなくなると色々な商売も便利にできると思うのでデジタル円は強力に推進してほしいところです。
以上が、現状の考えです。
続きがアップロードされたらまた書き直すかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?