秋の夜長、たまには格好つけたい大人にしっぽり読んでほしい『グルメ漫画』
だいぶ涼しくなってきましたね。東京は先週まで暑かったのですが、今週になって急に涼しくなりました。
いきなり寒くなると、なんだか暖かいものが食べたくなりますよね。
東京漫画レビュアーズ編集部のタカハシ です。こんにちは。
夜もだいぶ涼しくなって、先日早速お鍋を作りました。なんだかんだ9月もあと少しで終わるところ。もう秋になっていくのですね。
秋といえば食欲の秋。
ひとくちにご飯といっても、みんなでワイワイ楽しく食べるものもあれば、しっぽりポテトサラダを食べるのも良い…しけこみたいですね。(このネタが分かる人は音楽の趣味が合いますね。)
今回のレビューは、大人が渋く、格好よく、食事を楽しむためにぴったりな漫画を紹介したいと思います。
大人だからこそ、華美でなく、軽くなく、渋くじっくり味わいたくなる。
趣のある漫画を厳選してみました。
大人になったら山岡の言葉を思い出してほしい『美味しんぼ』
言わずと知れたグルメ漫画の金字塔。最近は動画配信サービスなどでアニメも見ることができます。東西新聞文化部に配属された新入社員・栗田ゆう子は、ぐうたらな社員・山岡士郎(やまおか・しろう)と「究極のメニュー」作りをまかされます。一見ぐうたらに見える山岡の、食への誠実さがとても格好いい!!ただ高いものが良いわけではないことや、職人への誠実さや、楽しく味わうことの大切さ…全てが詰まっています。実写化やアニメ化も多くされていて、「食ブーム」を巻き起こした名作です。
おひとり様ご飯を充実したものに『孤独のグルメ』
こちらも、松重豊さんが主演で実写ドラマ化されている作品です。輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎(いのがしら・ごろう)が一人で食事をするシチュエーションを淡々と描きます。びっくりするほどに淡々と進むのですが、それがまた良い。食とと自分だけの世界を大切にしたくなります。一人で食べていても、五郎のように頭の中にセリフが浮かぶようになりますよ。渋くてかっこいいです。
別に高いもの食べればいいわけじゃ無い『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』
家で、お金をかけず、食べる。しかしそれは自分を喜ばす為だけの楽しみ…。作者が自分だけの「おこだわり」をもつ人にインタビューする話なのですが。もう、すぐにツナ缶食べたくなりますよ。なのでここにもツナ缶リンク貼ります。あなたも幸せになります。子どもだと親に止められるかもしれませんが、大人になるとこんなこともできるんですよ。小さくも大きな幸せ…至福です。
ここにも幸せになった一人のレビューがあります。貼るのでぜひ読んでください。このレビューも最高です。
誰かと一緒に、お互いの人生も噛み締める『深夜食堂』
小林薫さん主演でこちらもドラマ化されていますね。しかも日本版だけじゃなくて、韓国版もあります。この空気感が海外の方にも通じるのが凄いですし、なんだか嬉しい。新宿のゴールデン街のような、小さなお店が立ち並ぶ路地にある「めしや」に来る人たちの訳ありな話がつらつらと進みます。めしやのマスターのご飯には大人の思いやり、愛が詰まっています。行ってみたい。こんな場所で渋く飲みたいものです。
こんなに胸がつまる食欲は初めて見た『食へや、祈れや』
これはTwitterで最近発見した漫画なのですが、ぜひオススメさせてください。みーさん先生の漫画は初めて読みましたが、凄かったです。OLさんが帰りに食材を買ってご飯を作って食べるのですが、こんなにも食をテーマに胸が詰まる漫画は初めてでした。そして女性料理して食べる様がものすごく美味しそう。とても素敵です。
いかがでしたか?
グルメ漫画は数多くありますが、大人になったからこそ分かる「渋さ」がある漫画もやっぱりいいですよね。
たとえそれが自分だけだったとしても、「良い」と思うことを追求する。
そんな風に格好つけたって、たまには良いんじゃないでしょうか。
だってせっかく大人になったのだから。
WRTTEN by タカハシ (東京マンガレビュアーズ編集部)