【10巻前後で完結】ホリエモンがコロナ自粛期間中に読んで面白かった漫画3作
【レビュアー/堀江貴文】
皆さんコロナ疲れ大丈夫ですか。家で自粛しましょうと言われて大変な思いをしていると思いますが、私自身は、自粛に関しては実は大ベテランでございまして。
2006年にライブドア事件で逮捕された後、3月の末に帰ってきて、それから判決が出るまで1年間くらい、ほぼ自宅で自粛生活を送っておりました。一人自粛生活でございます。
その頃は、今のようにNetflixなどもなく、Amazonで「24 -TWENTY FOUR-(トゥエンティフォー)」のDVDボックスを5シーズン分くらい買ってずっと見ていたり、先輩からNHKの連ドラの「ちゅらさん」のDVDボックスをプレゼントされ、それをずっと見ていたり、という生活を送っていたので、すごく懐かしいなと思っております。
それでもその頃は、井の頭公園までネットで買ったマウンテンバイクをこぎながら、散歩に行ったりということはしておりました。
正直、マスクを着けて一人で公園を散歩していてどうやって感染するんだ、と。そういうところまで自粛しようと言っているのは、完全に間違いだと僕は思います。
高齢者の人は、ずっと家に居たら運動しないでしょう? 立たないと足腰の筋肉は1か月で急速に衰えてくるので、マジでそっちの方がヤバいです。
それで動かなくなって認知症になる方が社会にとっては非常に損失です。
なので、朝方とか人が誰もいないときにゆっくり散歩をするとか、そういったことはめちゃくちゃ健康に良いので、その辺は臨機応変に自分の頭で考え行って欲しいと思います。
どうやっても感染しないだろうというような活動まで自粛する必要はないと、僕は思います。
感染対策は非常に大切なことではありますが、でもこんな生活を、一週間でも続けていたら普通の精神力の人は精神的におかしくなりますよ。僕もいやだったもん。
でも僕は気持ちを切り替えられる方なので、ずっと「24 -TWENTY FOUR-(トゥエンティフォー)」を見て楽しんだり普通にしていましたけどね。
ということで、自粛の話はこれくらいにして、今日は最近の漫画のおすすめベスト3を、皆さんにお教えしたいなと思っております。
私、マンガ新聞という、漫画のメディアもやっております。今ならKindleなどで面白い漫画をダウンロードして、お店に買いに行かなくても読めるので、ぜひ買ってみてほしいなと思います。
それでは最初の漫画、これはめちゃくちゃ面白かった。
『江川と西本』
知らないですよね、皆さん。あの巨人の江川卓さんですよ。いわくつきで巨人に入った、空白の一日という、誰も知らないと思いますけれども、その時代の江川さんと、西本さんという江川さんに比べたら全然目立たなかった、でも名ピッチャーがいたんですけれども、この江川さんと西本さんのライバルストーリー。
主人公は西本さんです。
彼が松山の高校野球の選手だったころから、巨人にドラフト6位か7位くらいで入って、その後スター選手になっていくさまを描く物語ですけれども、何がすごいかというと、脇役がすごいわけです。
長嶋・王はもちろんのこと、まだ当時ルーキーだった原辰徳さんとか、そういったスター選手が脇役で山のように出てくる。
原作の森高夕次さんは、『グラゼニ』という野球とお金の関係を描いた漫画を連載している方なんですけれども、彼の野球漫画はめちゃくちゃ面白い。
僕も彼と何回か対談しているので、その対談も一緒に読んでいただくと、この『江川と西本』はとても面白いです。40代以上、30代ギリギリの方は絶対見て欲しい作品です。
12巻で完結しておりますので、ネットで買って、Kindleで読めば時間がすぐに過ぎていくというか、もう止まらないです。是非皆さん読んでください。
『チェイサー』
そして同じく、これは6巻で終わるのですごく残念なんですが、森高夕次さんは自分で漫画を描くとき、コージィ城倉という別のペンネームで描いているんですけれども、『チェイサー』という漫画がすごいです。
『チェイサー』という漫画は、手塚治虫さんの伝記のような漫画なんですけれども、手塚治虫さんの同時期に活躍した漫画家さんが主人公。
これは実際は実在しないのではないかという漫画家さんなんですが、この人を軸にして、手塚治虫がいかにすごかったか、いかに天才だったか、ということを描く物語です。これも止まらない。6巻しかなくてすぐ終わってしまうので非常に残念なんですけれども、ぜひこれも見てください。
『モンキーピーク』
そして、サスペンスもので、最近すごく面白かったのが、『モンキーピーク』。
ある急峻な山に社内研修で登っていた社員たちが次々と謎の死を遂げていくという作品。
本当にサスペンス、スリラーものの最高傑作なのではないかと思われる、この『モンキーピーク』。こちらの方も12巻で完結しています。
最後まで予断を許さない、ドキドキする展開が続きます。これも全部Kindleで出ているので、ぜひ読んでみてください。
以上、今回コロナウイルスで家にじっとしている人たち向けの、最近面白かった漫画3選でした。
こちらの記事はホリエモンチャンネルで堀江貴文氏が紹介した漫画の文字起こし記事です!(編集部)
※文字起こし:ブラインドライターズ
EDITION by タカハシ(東京マンガレビュアーズ編集部)